Day 2 Blog Archive

Posted in Event Coverage on June 18, 2006

By Wizards of the Coast

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二日へと見事に勝ち進んだチームの一覧をご紹介しよう。初日の戦いを終えて4勝3敗以上の戦績を残した各チームが二日目の7回戦へと駒を進め、栄光のベスト8を狙うことになる。

順位 Pts Team Player A Player B Player C
1 21 Double SHU desu 志村 一郎 小室 修 中村 修平
11 18 GG Jirou 鈴木 貴大 栗原 伸豪 野中 健太郎
17 15 Yamadian Dalsim 高山 建太 岩崎 裕輔 東 太陽
20 15 D-25 中島 主税 有田 隆一 三田村 和弥
28 15 Taniimonogatari 斉藤 宏達 谷井 祐介 片山 貴裕
31 15 Go Anan Is The Best Player 藤田 修 阿南 剛 藤田 剛史
43 12 Asahara Rengou 有留 知広 高桑 祥広 北山 雅也
46 12 Kajiharu80 鍛冶 友浩 八十岡 翔太 斉藤 友晴
49 12 KMH 甲斐 翼 諸藤 拓馬 平林 和哉
53 12 Limit Break 大澤 拓也 小倉 陵 石田 格
64 12 Romanesque 大塚 高太郎 笹川 知秀 塩津 龍馬
79 12 Tottori 1 6 1 片岡 麻美 大礒 正嗣 足立 真吾
80 12 I''s 森田 雅彦 津村 健志 森 勝洋

Saturday, June 17: 10:52 a.m. - News and Notes

by Keita Mori

Tottori 161の足立、大礒、片岡(左から)

チームの命名についての話。

見事に二日目に勝ち進んだTottori 1 6 1(大礒 正嗣 、足立 真吾、片岡 麻美)だが、これは「一緒にプロツアーに行きたいという友人二人を大礒 正嗣がそのプロプレイヤークラブ:レベル6の特典によって招待した」というトリオなのだそうだ。1 6 1というのは三人のそれぞれのプレイヤークラブにおけるレベルで、Tottoriというのは足立のニックネーム「鳥取」をなんとなくつかってみたとのこと。

もちろん真剣勝負の舞台であるプロツアーだが、なによりもイベントを楽しんでいっていただきたいものである。チーム戦イベントの魅力とは、やはり気の置けない友人と旅行を楽しみ、ゲームを満喫するといったあたりにもあるはずだ。

Kajiharu80の鍛冶、八十岡、斉藤(左から)

チーム・ブロック構築でもヤソコンは健在!

津村 健志の抜けたOne Spin、Kajiharu80に新加入した八十岡 翔太。期待通りに、彼は独特のコントロールデッキを仕上げてこのプロツアーに参戦している。そして、そのヤソコンを使用しているチームはすべて初日突破を果たしているのだ!

八十岡以外のヤソコン・ユーザーは有留 知広(Asahara Rengou)と鈴木 貴大(GG Jirou)の二人。ヤソコンは二日目のフィールドを勝ち上げることができるだろうか?

Ursapine

…よっしゃぁぁぁぁ!

会場中に響き渡る大声でシャウトしたのは元祖「デッキ構築の天才」藤田 剛史。膠着しかかった試合で扉をこじ開けたその一枚は《ウルサパイン/Ursapine》!

藤田 「リミテッドレベルと笑うヤツもおるけど、ただの《森/Forest》ドローがこんなに嬉しく感じるクリーチャーもおらんよ! コイツのおかげで確実に2試合は勝ってる」

意外なカードが意外な活躍。みなさんも色々なカードをためしてみてはいかがだろうか。


Saturday, June 17: 1:26 p.m. - News and Notes from Round 9

by Keita Mori
 

第9回戦の模様をダイジェスト気味にお伝えする。まずはFeature Match(注目の対戦)へと招待された日本人対決の試合から。

・Feature Match:Kajiharu80(日本) vs. Tottori 1 6 1(日本)

Kajiharu80
Player A: 鍛冶 友浩(GBUコントロール)
Player B: 八十岡 翔太(UWBヤソコン)
Player C: 斉藤 友晴(RBWボロス/ラクドス)

Tottori 1 6 1
Player A: 片岡 麻美(GWBuファッティ)
Player B: 大礒 正嗣(URGイゼット/シミック)
Player C: 足立 真吾(RBuラクドス/タッチ青)

ちょうど先ほどの記事で取り上げた二つのチームが偶然にも登場することになるわけだが、双方とも決勝進出を狙う意味では後の残されていない三敗ライン。

ちなみに、デッキの欄(カッコの中)に記入されている「ヤソコン」とは八十岡 翔太謹製のコントロールデッキのこと。もはやちょっとしたブランドもののひとつである。

Kajiharu80、(手前から)斉藤 友晴、八十岡 翔太、鍛冶 友浩

ビートダウンデッキ同士の対決となったA席ではKajiharu80の"haru"、斉藤 友晴が素晴らしい勝負強さを見せた。特に圧巻だったのがサイドボード後の2戦目の展開で、サイドインさせた《サンホームの処罰者/Sunhome Enforcer》が期待通りのライフアドバンテージを稼ぎ出しただけでなく……《稲妻のらせん/Lightning Helix》をなんと4枚引き当てての快勝となったのだ!

斉藤 友晴 2-0 足立 真吾
チームスコア:Kajiharu80 1-0 Tottori 1 6 1

大礒(左)と片岡

鍛冶 「…あー。今、チューター引いたでしょ」

今大会に参戦した日本勢で唯一の女流プレイヤー、片岡 麻美がチームリーダーの大礒 正嗣に次のプレイについて相談しはじめるなり、鍛冶 友浩は手札の中味をズバリいいあてた。

…そして、鍛冶はその《夜明けの集会/Congregation at Dawn》からもたらされる《絶望の天使/Angel of Despair》に唯一の黒マナソースであった《沼/Swamp》を破壊されてしまい、手札に《化膿/Putrefy》を抱えながらも殴りきられてしまうのだった。

片岡 麻美 1-0 鍛冶 友浩

Twisted Justice

コントロール相手にめっぽう強いと噂の今大会の「ヤソコン」だったが、実際にメインボードに《よじれた正義/Twisted Justice》までもが投入されているとなると、そのインパクトは絶大である。このラウンドでも、《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》によってコツコツとダメージを稼ぎ出した八十岡が大礒の《シミックの空呑み/Simic Sky Swallower》をこの《よじれた正義/Twisted Justice》にて撃ち落し、勝負を決めているのだ!

今回のヤソコンは、《債務者の弔鐘/Debtors' Knell》、《よじれた正義/Twisted Justice》、《絶望の天使/Angel of Despair》といった終盤戦に絶大な効力を発揮するカードがフューチャーされているのだが、それでいてクロック・パーミッションとしても機能するのである。そのバランス感覚たるや、流石である。

大礒 「…相性的に最悪でしたね」

かくて、注目のヤソイソ対決をヤソが制した。

八十岡 翔太 2-0 大礒 正嗣
チームスコア:Kajiharu80 2-0 Tottori 1 6 1

小室の連勝記録もストップしてしまった

初日の記事の大きなトピックとなったのがDouble SHU desuが全勝でポールポジションを掴み取ったことであり、グランプリ浜松から続く小室 修の華麗なる連勝記録が13にまで伸びたことである。

しかしながら、二日目緒戦となった第8ラウンドで小室がまさかの敗北を喫してしまうと、チームメイトも揃って敗れてしまい、初黒星。そこでミソがついてしまったのか、第9ラウンドでは小室 修が鮮やかな勝利をもぎ取るものの、チームメイトが揃って敗れてしまってチームとしては二連敗。

初日全勝からの失速というのはマジックの世界では珍しくないことだが、はたしてDouble SHU desuはここから勢いを取り戻せるだろうか?


Saturday, June 17: 4:22 p.m. - Round 11 : Double SHU desu(日本) vs. Taniimonogatari(日本)

by Keita Mori
 

Double SHU desu
Player A: 志村 一郎(RBラクドスビート)
Player B: 小室 修(UGWrイタルスペシャル)
Player C: 中村 修平(4cGファッティ)

Taniimonogatari
Player A: 斉藤 宏達(GWBロクソドンヒエラルキー)
Player B: 谷井 祐介(RGBビート)
Player C: 片山 貴裕(WRUトリコロールコントロール)

初日全勝ながらも二日目を三連敗。やや失速してしまった感のある「ダブル修です」がここでマッチアップするのはグランプリ浜松に優勝した「谷井物語」だ。

浜松では《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を2枚に分けるという戦略が大ヒットした谷井物語。はたしてここチャールストンで彼らはどんな戦略をとり、どんな物語をつむいでいるのだろうか。

谷井物語、(手前から)斉藤、谷井、片山

■志村(RBラクドスビート) vs. 斉藤(GWBロクソドンヒエラルキー)

今年で筑波大学を卒業し、来年度からの就職先も決まって「気軽に海外遠征できるような本格的なプロプレイヤーとしての活動は今季いっぱいになると思っています」という志村 一郎。そんな志村の要請に応じるかたちで、チーム「ダブル修です」は十分な事前練習を経てプロツアー・チャールストンに臨んでいる。

中村 「エースで四番で主役なのは小室さんですけど、チームをやる気で引っ張ってくれてるのは間違いなくイチローですね。練習にしても、イチローの家を使わせてもらっての泊り込み合宿をさせてもらいましたね」

モチベーションの高さという意味ではおそらく会場内でも屈指の高さを誇っているであろう「やる気のイデア」は、この正念場で素晴らしいロケットスタートをはたした。

開幕ターンに《炎の印章/Seal of Fire》を置くや、志村は2ターン目に《闇の腹心/Dark Confidant》を、3ターン目に《ラクドスの穴開け魔道士/Rakdos Augermage》を、4ターン目にも《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》を…という具合にキッチリとマナカーブ通りのビートダウン・コースを進んだのだ。

一方の斉藤も、あの浅原 晃に挑まれた心理戦をものともせずに、グランプリ決勝戦という大舞台での勝利をつかみとった男。《楽園の拡散/Utopia Sprawl》でマナブーストしての《夜明けの集会/Congregation at Dawn》で《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》たちをライブラリーの上に整列させた。たった4マナで4点のライフをもたらしてくれる4/4クリーチャーが登場するというのはこのフォーマットではおなじみの光景だが、だからといってその強力さとインパクトの強さが色あせるというものでもない。

しかしながら、浜松では冷静なプレイングで魅せてくれた斉藤が…ここで志村の4/1《ヒヨケムシ》、3/2《穴あけ魔道士》、2/1《闇の腹心》での鬼気迫るアタック宣言に対して、反射的に《ロクソドンの教主》で3/2《穴あけ魔道士》ブロックを選択してしまったのだ。

志村 「それじゃ、3点の先制攻撃ダメージをスタックして《教主》に《炎の印章》を」

斉藤 「…あ」

このプレイによって志村のアタッカーは無傷のままで斉藤の《教主》とライフとが失われてしまうということになり、ただでさえ志村主導で進められていた試合は完全に掌握されてしまうのだった。あとは手札の火力や後続をならべるだけで、ビートダウン完遂。

先程の戦闘の一件で完全に試合の流れを掴んだか、志村はバウンスランドをかわるがわるの《破壊の宴/Wrecking Ball》で破壊するという試合運びで二戦目も快勝。志村がこの対決を二連勝で飾ることになった。

志村 2-0 斉藤
チームスコア:Double SHU desu 1-0 Taniimonogatari

■中村(4cGファッティ) vs. 片山(トリコロールコントロール)

つい先日のプロツアー・プラハでも見事にベスト4入賞を果たしている中村 修平の変則ロクソドンヒエラルキーと対峙するのが片山 貴裕。しかしながら、デュエルというのは名前や肩書きでどうなるというものでもない。

展開される脅威を各種の除去とカウンターで綺麗に撃ち落していくというカウンター搭載型コントロールデッキの本領を発揮する片山。試合展開を文字通り掌握することに成功し、第1ゲームは《風を裂くもの/Windreaver》で、第2ゲームは《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》と《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》によって鮮やかな勝利を掴み取ったのだった。

中村 0-2 片山
チームスコア:Double SHU desu 1-1 Taniimonogatari

■小室(4色イタルスペシャル) vs. 谷井(RGBビート)

ダブル修です、(手前から)志村、小室、中村

かくてチームスコア1勝1敗。「華麗なる天才」小室と「物語の主役」谷井という両チームのエース対決、その第3ゲームによって雌雄を決することになった。

ゲームの開幕アクションとなった谷井の3ターン目の《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》を《差し戻し/Remand》でいなし、続く4ターン目には《巻き込み/Convolute》でカウンターする小室。5ターン目には自陣に《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》を呼び出しつつ手札を整え、谷井の次なる《炎樹族のシャーマン》を《差し戻し》する展開だ。

ここで小室は一気に2枚の《楽園の拡散/Utopia Sprawl》を設置してマナ域を拡大し、さらに《護民官の道探し/Civic Wayfinder》を召喚して手札に土地を確保した。もちろん、《宮廷の軽騎兵》が静かに時を刻み続けている。

小室 修とは対照的にマナの伸びがかんばしくない谷井 祐介。差し戻されてしまった《喧騒の貧霊》を再召喚できるのみで、小室はこれを鮮やかに《巻き込み》で退けた。

なんとか5マナ目の土地を引き当てた谷井は《楽園の拡散》をCIP能力の対象としての《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》をプレイするのだが…ここで小室 修の華麗な美技が炸裂。

Chord of Calling

召集、《召喚の調べ/Chord of Calling》。

もちろん、場にあらわれるのは環境最強とも言われるフィニッシャー、《シミックの空呑み/Simic Sky Swallower》だった。勝負あり。

小室 2-1 谷井
チームスコア:Double SHU desu 2-1 Taniimonogatari


Saturday, June 17: 9:01 p.m. - Round 14 : D-25(日本) vs. GG Jirou(日本)

by Keita Mori
 

D-25
Player A: 中島 主税(RGBランデス)
Player B: 有田 隆一(UWRトリコロールコントロール)
Player C: 三田村 和弥(BWGランデス)

GG Jirou
Player A: 鈴木 貴大(UWBヤソコン)
Player B: 栗原 伸豪(RBwビート)
Player C: 野中 健太郎(UGBコントロール)

プロツアーサンデーの常連でもある有田 隆一と関東最大のコミュニティ「マジック虎の穴」主催の中島 主税は口を揃えてこう言う。

「うちのチームは三田村君のチームです」

現役東大院生の三田村を中心にまとまっているというこのチームは…つい先ほどの第13回戦でもDouble SHU desu(小室 修、中村 修平、志村 一郎)との日本人対決を制してきている。そして、予選最終ラウンドでも同胞との仁義なき戦いを余儀なくされたという次第だ。

そんなD-25というチームの最大の特徴はそのデッキ構成であろう。A席の中島がプレイしているのが《ヘルドーザー/Helldozer》をフューチャーした赤緑黒の土地破壊デッキであり、C席の三田村も土地破壊要素の濃いコントロールデッキなのである。つまり、同じチームに二つの土地破壊デッキが存在しているのだ。

なお、三田村のデッキは自作のものだと言うことだが、中島と有田のデッキは昨年のエクステンデッドシーズンを席巻した「CAL」のデザイナーである三原 槙仁が温めたというデッキの完全コピーである。

はたして、彼ら独自のデッキ選択はどのような成果をもたらすだろうか。

(左から)栗原、鈴木、野中、中島、有田、三田村

一方のGG Jirouも注目すべき新世代の旗手たちである。

その代表格が鈴木 貴大。昨年度の世界選手権においてスタンダードシーンを席巻し、初の日本人世界王者を生み出すことになった名作「ガジーの輝き/Ghazi Glare」の原型製作者として注目されるべき存在が彼なのだ。野中も、栗原も、その実力はすでに知る人ぞ知るというところである。

そんな彼らのチーム名の由来は「二郎」という異次元のボリュームが売り物になっている名物ラーメン屋からである。そこで壮行会を開いてもらったことを記念してつけた名前なんだとか。

野中 「あれは食いきれないっすよ GG」

それにしても、野中のハスキーヴォイスがとても印象に残ったことを脱線ながら記しておく。おそらく、一度聴いたら絶対に忘れられない類であろう。

ところで、D-25の二人が三原 槙仁のグループからデッキをシェアされているということをお伝えしたが、デッキのシェアされっぷりという意味では明らかにGG Jirouの圧勝である。

どのくらいの圧勝かというと、彼らのチームのデッキはまるまるKajiharu80(鍛冶 友浩、斉藤 友晴、八十岡 翔太)をコピーしているのである。3人分のメインサイドあわせた225枚のうち224枚が完全コピーというのだから、これはもう滅多にないことであろう。

ちなみに、Kajiharu80は初日4勝3敗という出発点から二日目を全勝してのプロツアーサンデー進出を決めている! 

…ということは、もしかしたらチームプロツアーの決勝ラウンドで前代未聞の「完全ミラーマッチ」が実現できるかもしれないのだ。

■野中(UGBコントロール) vs. 三田村(BWGランデス)

野中(左) vs. 三田村

「おいおい、すげぇーハンドだなぁ」

《酷評/Castigate》をプレイした三田村が思わずつぶやく。ともに中盤以降にゲームを作っていくタイプのデッキの対決であるわけだが、野中がここで公開したハンドには《骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire》、《複写作成/Mimeofacture》、2枚の《虚空粘/Voidslime》といった強力なスペルが満載されていたのだ。

ここではとりあえず《複写作成》をゲームから取り除いてみる三田村だったが、順調に印鑑と土地でマナを伸ばしていったハスキーヴォイス野中が素早く《シミックの空呑み/Simic Sky Swallower》を召喚することに成功する。

かくて、環境を代表する勝ちパターンのひとつである「ターボ・空呑み」を炸裂させて「GG二郎」が最初の1ゲームを獲得した。

三田村 和弥 0-1野中 健太郎

栗原(左) vs. 有田

■栗原(RBWビート) vs. 有田(UWRトリコロールコントロール)

先手マリガンからのスタートとなった栗原は土地まみれの6枚のハンドをキープせざるをえなかった。そして、ビートダウンながら初動が6ターン目の《闇の腹心/Dark Confidant》という遅さである。

マナを悠々と伸ばしていた有田はこれを《電解/Electrolyze》で葬りながらカードを1枚引き、場には静かなるダメージクロックを設置していった。もっとも、クロックといいながらも《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》は確実なハンドアドバンテージを、次なる対策カードをもたらしてくれるものである。

あっという間に1/3《軽騎兵》軍団に《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》という有田有利の場が形成されていき、これに対して栗原はぽつねんと《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》を召喚できたのみ。

ここへ有田は駄目押しとばかりに《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》を召喚し、栗原はなんとか2体までは除去してみせるものの…3体目の光臨にはなすすべなかった。

結局、二戦目もドローがふるわない栗原とノリノリの有田という構図は変わらずじまいで閉幕となってしまうB席の対戦だった。

蛇足するなら、今度は《宮廷の軽騎兵》や《アウグスティン四世大判事》だけでなく、安全装置として抜群の性能を誇る《ゴブリンの捻術師/Goblin Flectomancer》までもが場に展開されていた。

有田 隆一 2-0 栗原 伸豪
チームスコア:D 25 1-0 GG Jirou

鈴木(左) vs. 中島

■鈴木(UBWヤソコン) vs. 中島(RGBランデス)

代理戦争ながら、八十岡 翔太と三原 槙仁のデッキデザイナーとしての勝負はマナをめぐる戦いとなった。

思えば、プロツアー・プラハで見事に優勝を飾った大澤 拓也も《楽園の拡散/Utopia Sprawl》理論とでもいうべき王者のマナベースを構築しての勝利。やはり、マナという概念はフォーマットを問わずにマジックというゲームの最重要ポイントとなりうるのだ。

緒戦は中島がカウンターされるのを覚悟で思い切りよく展開した《ヘルドーザー/Helldozer》が通ってしまい、これが八面六臂の大活躍。殴ってよし壊してよしの驚異的パフォーマンスから圧勝をおさめた。

しかしながら、二戦目では3マナでストップしてしまった中島のもとに《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》を呼び出して鈴木がペースをつかみ、駄目押しとばかりに《絶望の天使/Angel of Despair》が伸び悩むマナベースを打ち砕く。

文字通りの一進一退から、第3ゲームを迎える。

…これ、マリガン?

初手を開いた中島は悩んだ。悩みに悩んだ。

先手ながら手札に土地は2枚、そのうち1枚がバウンスランドだ。そして、残るは大量のの4マナ域の呪文たち。それも土地破壊魔法なのだ。

おそらく、直前のデュエルにおける3マナストップからの《アウグスティン四世大判事》という悪夢のこともよぎったであろう。逡巡しないほうがおかしいのかもしれない。

中島は魂をこめて宣言。

「キープします」

第3ゲーム一番最初のアクションは鈴木 貴大の《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》。中島はこれをエンドステップの《打撃+爆走/Hit/Run》で葬り去り、第4ターンを迎える。

そして、土地は間に合った。

中島 主税はタップアウトを狙い済まして《破壊の宴/Wrecking Ball》を詠唱。対象はタップインされたばかりの《神聖なる泉/Hallowed Fountain》。これを受けて鈴木が青い印鑑を出してターンを返してきたところへ、中島は《大惨事/Wreak Havoc》。カウンターされない破壊呪文が印鑑を砕く。

中島は続く《神聖なる泉》にも2枚目の《大惨事》を見舞い、青マナを徹底破壊。鈴木は青マナ確保のためにやむなく《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery》をタップインさせるのだが…中島はこのバウンスランドにも《破壊の宴/Wrecking Ball》を。驚異的な連打を前に、鈴木はもう青マナを展開できなくなってしまった。

ここへ中島は駄目押しとも言うべき悪魔、《ヘルドーザー/Helldozer》を呼び出す。しかし、鈴木も最後の抵抗とばかりに《屈辱/Mortify》を打ち込んで対抗。これにて鈴木は実質的ノーガードとなってしまい、すべては中島次第という展開になった。

中島 主税

…マジックをはじめて十年。

とうとう夢にまで見た高みに手が届こうというそのとき、中島ははたして何を想い、何を感じていたのだろう。

チームメイトが固唾を飲んで見守る中、中島 主税は《ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon》を召喚した。

そして、
それは瞬く間に暴勇を満たし、
中島は仲間とともに歓喜の叫びをあげた。

中島 主税 2-1 鈴木 貴大
チームスコア:D 25 2-1 GG Jirou

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