■暗闇の世界
Onslaught以前のExtendedを総括してしまうなら、それは真っ青な世界だった。そう、とにもかくにも《Force of Will》という悪夢のようなカードがフォーマットを蹂躙していたのだ。当時、コンボデッキやクリーチャーデッキと戦うための手段 は基本的にカウンター呪文だった。しかし、いまやそれは《強迫/Duress》や《陰謀団式療法/Cabal Therapy》のような手札破壊によってであり、対象を必要としない《悪魔の布告/Diabolic Edict》や《破滅的 な行為/Pernicious Deed》によるものとなった。そう、黒すべからくマナを要求するスペ ルが活躍しているのだ。
■YMG
初日をTopで折り返したのはYMGのDarwin Kastle。そして、「The Rock」(Malka Death) をプレイした彼は見事に3位でスイスラウンドを終えている。また、「New Benzo」のRobert Doughertyが2位、Kastleが途中のラウンドでマッチ を投了してくれるというバックアップを受けたJustin Gary(「Turbo Oath」)が首位につけている。そう、スイス終了段階でのTop 3をYMGが総 なめにしているのである。
昨年のNew OrleansではKai BuddeによってDoughertyもHumpherysも踏み台とされてしまったわけだが、今回のTop 8にBuddeの名前がないことはいいニュースといえるかもし れない。・・・それに、今回のYMGは2人ではなく3人も決勝に送り込んでいるのである。
■Japanese Decks
また今回は日本勢の健闘も光ったといえるだろう。
世界中のトップから絶賛された浅原晃の《魔の魅惑/Aluren》を筆頭に、石原の「The Rock」石田の《サイカトグ /Psychatog》、八朔の「Draco-Explosion」!、岡本の《Aluren》・・・と5名 ものプレイヤーをTop 64に送り込んでいるのだから。