Draft Report: Draft 1- Pod 1 森 勝洋

Posted in Event Coverage on November 30, 2005

By Yusuke Yoshikawa

左から森、Karsten、鍛冶、Ruel

「できることなら青黒をやりたい」

昨日、日本勢に軽く聞いてみたところ、多かったのはこんな声である。

ギルドカラーは数あれど、除去・手札増強が豊富で小技にも富む「ディミーア」ギルド。守りに向いたカードが多く、がっちり守って《ヴィダルケンの幻惑者/Vedalken Entrancer》などでライブラリを攻める。時には、飛行・畏怖での回避攻撃という勝ち手段の両にらみも可能で、安定した戦いが望める組み合わせであるといえる。

戦いが長引きやすいのが幾分厳しい点とはいえ、長丁場をノーミスで切り抜ける精神力がある彼らならそれも問題にしない。

今回注目した森 勝洋(東京)も、強豪ひしめく第1ポッドにあって青黒を志向した。本稿ではそのドラフトを追ってみたい。以下、太字で示したカードが森のピックしたカードである。

■Pack 1 ラヴニカ:ギルドの都

1. オープニングパックでは、《ゴルガリの腐れワーム/Golgari Rotwurm》《種のばら撒き/Scatter the Seeds》あたりを見ながらも素直に除去の《最後の喘ぎ/Last Gaspスタート。

ここで上のCarlos Romao(ブラジル)を見ると、なんと《穏やかな霞/Halcyon Glaze》スタートしている。早くも青黒に暗雲漂う立ち上がり。

2. 《屋根伝いのワイト/Roofstalker Wight》もあったが、さすがに《感電の弧炎/Galvanic Arcは除去である。ここは初手にこだわらず。

3. 《ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel》もあったが、ほとんど考慮時間なしに《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser。ここから、森の青黒志向が見て取れた。青黒では必須のカードといってよい。

4. 《幻の漂い/Drift of Phantasms

5. 《すがりつく闇/Clinging Darkness。カードの出が少し悪く、上との被りも懸念される感じだが、ここまでは青黒の既定路線。

6. そのまま進むなら、2枚目の《すがりつく闇》だが、森は《大いなる溶鉄の精/Greater Forgelingをピック。赤も選択肢に残す。

7. 《テラリオン/Terrarionしか取るものがなくてわずかに渋い顔。

2週目では、《月光の取り引き/Moonlight Bargain》《妄想の誘導/Induce Paranoiaと14手目の《火花魔道士の弟子/Sparkmage Apprenticeこそあるものの、やや不満の残る1パック目だったか。やや青赤になりそうな気配。

■Pack 2 ラヴニカ:ギルドの都

1. 《雷楽のラッパ吹き/Thundersong Trumpeter》《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire》という強力な赤白のカード、加えて《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》というカードもあるが、それらを横目に《鐘塔のスフィンクス/Belltower Sphinx。青黒では攻防に強い主力になる。

2. 《潮水の下僕/Tidewater Minionは堅い守りを提供し、先ほどの《ヴィダルケンの幻惑者》をはじめとする能力クリーチャーとも相性が良い。この巡目でも驚きは小さい。

3. Karstenとの協調がはっきりと伝わるパックになった。つまり、《最後の喘ぎ/Last Gasp》と《叫び回るバンシー/Keening Bansheeという、除去2枚が一挙に流れてきたのだ。森は飛行クリーチャーのついてくる後者を選択。

4. 《ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari》《大いなる苔犬/Greater Mossdog》と気になるカードはあるが、もはや色を広げることもなく《屋根伝いのワイト/Roofstalker Wight

5. 《現実からの剥離/Peel from Reality》《差し戻し/Remand》《土を形作る者/Terraformer》と小技に目移りするが、真打ちは《秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets。重いが、これで勝ち筋が一本通った。

6. 《現実からの剥離/Peel from Reality

7. 《皺だらけの密告者/Wizened Snitches》と最後まで悩んでいたが、《潮水の下僕》

先ほどとはうって変わり、Karstenとの協調が強く意識される良い流れになった。 《現実からの剥離/Peel from Reality》《サディストの穴開け魔道士/Sadistic Augermageと取れ、11手目では嬉しい《精神の吸収/Psychic Drain。苦しいながらもビジョンは見えてきたといえる。

■Pack 3 ラヴニカ:ギルドの都

1. なんとか除去を取りたいところではあるが、どう考えても《強迫的な研究/Compulsive Researchが精一杯のパック(他には《潮水の下僕》、《影の家、ダスクマントル/Duskmantle, House of Shadow》など)。ちょっとついてない印象。

2. 《潮水の下僕》はもういいです、とばかりに《ディミーアの印鑑/Dimir Signet。この巡目で取りたいかというと微妙だが、なにかとマナが必要な青黒には必須の一枚なのは確かである。

3. あまり取りたいものがない。《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct

4. あまり取りたいものがない。《ディミーアの水路》2枚目。

5. 《潮水の下僕》はもういい、と見ると《感電の弧炎/Galvanic Arc2枚目があるのでこれを。いびつなマナバランスになりそうだが…。

6. 《ヴィトゥ=ガジーの守護者/Guardian of Vitu-Ghazi》を見つけてあまりいい感じではないが、一応《ゴルガリの印鑑/Golgari Signet

7. 《知識の仲買人/Lore Broker

8. 思わぬところで《ヴィダルケンの放逐者》。これはありがたい。

9. 《感電の弧炎》が2枚になってデッキに入ることになったので《ドレイクの使い魔/Drake Familiar》も気になるが、《影の家、ダスクマントル》を。

以下、《思考抜きの魔女/Thoughtpicker Witchを加えるくらいで終了した。聞くところによると、上のRomaoのみならず、その上のプレイヤーも青黒だったようで、ここまで被ってしまうと選択肢も少ない。

それでも何とか仕上げたデッキは以下の通り。

Katsuhiro Mori - Seat 8

Download Arena Decklist

率直なところ、あまり強いデッキには思えない、厳しいバランスのデッキになってしまった。《ヴィダルケンの幻惑者/Vedalken Entrancer》もないので勝ち筋の薄さも気になる。

もちろん強い部分は強いのだが、そこまでたどり着くまでに大きな不安がある。スペルの使いどころがポイントになりそうだ。

それでもモリカツなら、モリカツならなんとかしてくれる…と思えるのは、やはり彼の底知れないところなのだろう。

事後の情報になるが、彼はこのデッキで8-0の鍛冶を止める勝ち星を含む、3連勝を果たしている。これには驚嘆のひとことだ。

彼のこの後のパフォーマンスからも目が離せない。

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