Extended Metagame Breakdown

Posted in Event Coverage on August 9, 2003

By Josh Bennett<break /> Translated by Keita Mori

世界選手権におけるエクステンデッドのメタゲームの有様というのは、戦前に大げさに騒がれていたような内容とは異なる実情でした。そこかしこが《精神の願望/Mind's Desire》デッキであふれかえるはずで、もっともすぐれたテクを仕込んだヴァージョンの《精神の願望/Mind's Desire》デッキを作り上げたチームが三日目を制するだろう...というのがもっぱら囁かれていた内容です。

ところが、蓋をあけてみるとプロツアー・ヒューストンを思い出させるほどにフォーマットは混沌としていました。以下に、実際にプレイされたデッキたちの分布を紹介してみましょう。

Goblins – 78

Goblin Warchief
 エクステンデッドでゴブリンデッキを使うなんてばかげてる。そう思っていた貴方、スカージ参入後のヴァージョンをちゃんとチェックしなきゃダメですよ。いまや《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》がすべてを加速しますし、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》から出てきた《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》というのも2ターン目の展開としては強烈です。実際のところ、構築された内容は実に様々で、いわゆる「Red Deck Wins」もありましたし、日本のチームFireballがデザインした「Gob-Vantage」のようなセンセーショナルなデザインもあったわけです。

Reanimator – 36

YMGの銘がはいった「Benzo」(黒単色)とKai Buddeをはじめとしたヨーロッパ勢がプレイしていた青黒ヴァージョンを区別せずに「墓地再活用」と一括りした場合がこの数になります。ちなみに後者は《入念な研究/Careful Study》や《金粉のドレイク/Gilded Drake》のために青がタッチされています。やはり、2ターン目の《新緑の魔力/Verdant Force》というのは最高のまわりを見せたゴブリンデッキよりも優れていると考えられていたからでしょうか。まあ、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》でもいいですけどね。

Rock – 28

 伝統のRockデッキは相手の行動を妨害することでゲームをコントロールします。《花の壁/Wall of Blossoms》や《破滅的な行為/Pernicious Deed》で脅威に対処し、手札破壊一式でそれを補完するわけです。一般的に勝利というのは根気よくアドバンテージを積み重ねていた結果のことをいうわけでもあり、仮想的が広範囲にわたるフィールドほどこのRockのようなデッキは高く評価されるべきなのかもしれません。そうそう、ここベルリンでも決勝ラウンドに勝ち残ったJeroen Remieはヒューストンでもこのデッキをプレイしていましたよね。

Mind's Desire – 26

Mind's Desire
 さてさて、大本命のはずが第三勢力。このデッキのキーポイントは《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》や《大あわての捜索/Frantic Search》、《断絶/Snap》のようないわゆる「フリースペル」です。《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》や、場合によっては《陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar》とのシナジーで「フリースペル」は少しずつマナを浮かせていくことができるからです。《商人の巻物/Merchant Scroll》の助けを借りて《直観/Intuition》と《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》がライブラリー掘り進み、たいていの場合が簡単に《精神の願望/Mind's Desire》までアクセスすることができるでしょう。勝ち手段はメインデッキの《苦悶の触手/Tendrils of Agony》から《狡猾な願い/Cunning Wish》経由の《思考停止/Brain Freeze》まで様々です。ディフェンディングチャンピオンだったCarlos Romaoもこの難解なパズルデッキをプレイしていました。

Psychatog – 22

エクステンデッドのいわゆるGush-A-Togデッキは実に素早くゲームを決めることが出来ます。《嘘か真か/Fact or Fiction》や《噴出/Gush》を駆使して、《サイカトグ/Psychatog》は貴方が想像しているよりもずっと早く20/21クリーチャーに変身できるのです。あとはカウンター呪文と手札破壊から選りすぐりのを見繕って、そうすれば勝利のレシピが出来上がりというわけです。ただ、残念ながらリアニメイトデッキが墓地を掘り起こすスピードには勝てません。

Tinker – 20

 Bob Maherがマスターズで優勝したときのデッキと知られる「Tinker」は馬鹿馬鹿しいほど大量のカードをドローすることができます。そして、《激動/Upheaval》、《ミシュラのらせん/Mishra's Helix》、《ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor》、《崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary》...と、このデッキにはどんなマッチアップにでも勝利できるツールが搭載されているのです。唯一けちをつけるとしたら、毎回毎回のまわり方に安定性を欠くことでしょうか。こちらの最初に講じた手段に対抗されてしまった場合、「Tinker」は次なるトップデッキ」を祈り続けなければならないのですから。

Angry Hermit – 18

Hermit Druid
プロツアー・ヒューストンで活躍したオランダの名作デッキはScourgeというエキスパンションからこれまでにないようなカードの助けをかりられるようになりました。そう、《ドラゴンの息/Dragon Breath》です。おかげで、《山/Mountain》と《憤怒/Anger》をヘイストのために強引にデッキに入れる必要もなくなりました。ものによっては《ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant》や《ドラゴンの影/Dragon Shadow》までを搭載しているプレイヤーもいたようです。また、このデッキは《隠遁ドルイド/Hermit Druid》が除去されてしまったあとも...マナベースがあやういものの擬似リアニメイトデッキとして機能したりもできますしね。

Blue-Green – 15

 最初はブロック構築でした。それがスタンダードデッキとなり、今やエクステンデッドでプレイされています。つまり、それだけ《野生の雑種犬/Wild Mongrel》と《堂々巡り/Circular Logic》が際立った強さを持っているというわけです。そこに《波止場の用心棒/Waterfront Bouncer》や《金粉のドレイク/Gilded Drake》を加えてやれば、真面目にアンフェアな強さのデッキができあがり。そうそう、ちょっとした騒ぎになったからご存知の方もいるかもしれませんが...、青緑の権威であるはずのJeff Cunninghamは今回は赤かったんですよ!

Enchantress – 10

東大陽がグランプリ広島に優勝したことで世に出たデッキタイプです。そしてGabriel Nassifがマスターズ横浜準優勝を飾るに至ります。エンチャントレスと《気流の言葉/Words of Wind》が、《大あわての捜索/Frantic Search》に助けられた《セラの聖域/Serra's Sanctum》がシナジーを織り成して...対戦相手のパーマネントをすべて奪い取ってしまうのです。

White Weenie with Blue – 9

 強力な《翻弄する魔道士/Meddling Mage》をフューチャーした白ウィニーデッキはいまだに一大勢力なのです。《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant》は《鞭縄使い/Whipcorder》をすいすいとチューターし、《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》もようやっと居場所を見つけられるようになりました。《パララクスの波/Parallax Wave》がクリーチャーデッキに対する強烈な肘鉄になりますしね。

Aluren – 4

Aluren
ヒューストン以来やや廃れ気味とはいえ、《魔の魅惑/Aluren》で選手権に挑戦しようというプレイヤーもいくらか存在しました。《魔の魅惑/Aluren》下では《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》が自身をバウンスして再登場するのを繰り返すだけでストームできる回数を増やせるわけですから、《苦悶の触手/Tendrils of Agony》というのも新しい勝ち手段として採用できるようになりましたしね。

Mono-Black Aggro – 4

効果的なビートダウンクリーチャーと《呪われた巻物/Cursed Scroll》。これで十分ですよね?

Other - 41

 少数派としては、《独房監禁/Solitary Confinement》デッキ、「Fiend」、「Turbo Land」、「Draco-Explosion」、《再誕のパターン/Pattern of Rebirth》デッキ、《機知の戦い/Battle of Wits》デッキ、「Oath」、「Ponza」、「Life」、「Sneak Attack」といったデッキたちもフィールドに存在しました。

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