Feature: Day 1 Standard Deck Breakdown

Posted in Event Coverage on November 30, 2005

By Daisuke Kawasaki

さて、世界選手権初日が終了した。

初日のデック分布をみつつ、現状のスタンダードのメタゲームについて簡単に考えてみたい。

ArchetypePlayersUndefeated
Jushi Control (Mono-U and with Black variants)57
Boros Deck Wins43
Green-Black (some with white)38
Gifts Ungiven33
GhaziGlare27?
Black-blue-green18?
Fungus Fire15
Red-White Control8
Critical Mass Update6
Heartbeat4
Magnivore4
Eminent Domain4
Zoo4
Blue-red Tron3?
Enduring Ideal3
Rats3
MonoBlack Control3
Battle of Wits2
Black-White Control2
Blue-White Control2
MonoRed Wins2
Greater Good2?
Counter Phoenix2
Deep Weenie1
Blue-black Eye1

Jushi Control 57人

まず、この分類は、青単色と青黒二色の二つを足した数字であることにご留意願いたい。

Jushi Apprentice

とにかく、参加者の約20%が《呪師の弟子/Jushi Apprentice》をドローエンジンとした青系コントロールを選択しており、世界選手権のスタンダードメタゲームの最大勢力となった。ちなみに日本でヤソコンと呼ばれるタイプのデックもこのカテゴリーに含まれている。

黒を足したタイプは、単体除去を追加するのはもちろんのこと、《闇の腹心/Dark Confidant》を投入し、2ターン目にドローエンジンを確立する確率を上げているタイプもある。小型クリーチャーの比率が上がったことにより、更なるアドバンテージ装置として《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》まで投入しているタイプもあったりする。ここまでいくと既に別のデックになっているような気がするが、本質的な構造としては青系コントロールに片足残してる感じではあるのでここにとりあえず分類しておくことにする。

非常に個人的な意見ではこの方向性で伸ばしていく事でまた別のアーキタイプが作れる気がしないでもないのだが、本題とは大きくずれるので特に言及はしないことにする。

日本において「ちょっと前」に流行ったデックタイプである青系コントロールがスタンダードの最大勢力になった背景として、現在がエクステンデッドシーズンの真っ最中である事も影響があるのかもしれない。現在のスタンダードデックの中では研究が最も進んでいるデックであり、また青であることからある程度のRogueデックに対応できるデックであるという2点から「スタンダードに十分な時間を割けなかった海外勢」が選択してきているのでは、と考えるのは邪推だろうか。

Boros Deck Wins 43人

環境最大勢力が「もっとも安定したパーミッション」である青系コントロールであったのに対して、続く第2勢力には「もっとも安定したビートダウン」であるBDWがノミネートした。会場の15%弱が使用している計算になる。

エクステンデッド環境におけるBDWの席巻は記憶に新しいところであり、その構成要素のうちの大部分がスタンダードで使用できるBDWが弱いわけがないのだが、後述するように環境自体はボードコントロールよりに推移している傾向があり、その為か十分な成績を残すには至らなかった。

こちらもまた、現在がエクステンデッド環境真っ最中であることをにおわせるデック選択であり、今回のメタゲームの背景に「スタンダード中心でない練習状況からの苦肉の策」というファクターが無視できないレベルであるのではないかと思わされる。

Green-Black 38人

1ターン目のマナクリーチャーから2ターン目の《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》へとつなぎ一気に場を制圧するという勝ちパターンを持ったデックタイプを中心に緑黒のゴルガリカラーのデックと、一部の白を含んだバージョンをここに分類した。

イメージとしては、前環境のVirigian Ratsがミラディンの脱落によりアーティファクト対策に費やしていた部分をボードコントロールへと向けたタイプといえる。

緑黒といえば、エクステンデッドでは「発掘」ギミックに注目が集まっているが、サイクリングランドをもたないスタンダードではそこまでのパワーを持たず、《墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab》が死ににくいフィニッシャーとして活躍する程度である。

むしろ、この色のスタンダードデックがラヴニカから得た恩得は《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》やギルドランド(《ウッド・エルフ/Wood Elves》でサーチできるのが大きい)によって色マナが安定してでるようになり、「2ターン目に《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》」が達成しやくなった事と、《化膿/Putrefy》によってボードコントロール能力が上がったことだろう。どちらにしろ多色ギルドとして先行してフィーチャーされた恩得は受けているわけである。

さて、このデックも前環境から大部分を継続してきているという点と、青系コントロールを目の敵にしたメタゲームであるところからやはり、スタンダード環境の調整不足が透けて見えなくもない。

Gift Ungiven 33人

いわゆるけちコントロール。

現在のスタンダードメタゲームのスタートラインとして仮想敵に据えられたデックであり、最大勢力である青系コントロールがメタゲームの中心となった理由となっているデックである。

当然、環境最大勢力に目の敵にされているデックである以上、今日はかなりの苦戦を強いられていたように感じられる。

それでも、第4位になるほどの使用人数を誇るのは、やはり根っこの部分でのデックパワーの高さ故であり、また逆にそれを証明している。

Ghazi-Glare 27人

日本人の過半数が選択し、また、選択者全体の過半数を日本人が占めている白緑対立型コントロールデックがこのカテゴリーである。

Greater Good

日本勢の大半がこのデックを選択した背景には、「GP北京への遠征でトッププレイヤーの大半がエクステンデッド中心の調整を行なっていた」事と、「日本国内では都道府県選手権をはじめ、スタンダードが行なわれる土壌があった」事とが見事にコラボレーションされたという事実がある。

端的に言えば、GP北京帰りのプレイヤーたちと交流のある関東圏のトーナメントを中心に活動しているプレイヤーたちが、スタンダードの調整の少ない世界選手権参加勢に調整の結果として提供したのがこのデックタイプだったというわけだ。この件についてはライターの逢坂の記事でもふれられているので参照されたい。

日本勢によって独自に調整されているポイントとして、ミラーマッチのサイド後が《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》ゲームになることを見越した《よりよい品物/Greater Good》と《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》の採用が挙げられる。

なお、使用者トップ5の内で、唯一全勝者を出しているデックタイプである。

…以上、大型勢力と呼んでも差し支えないであろうトップ5のデックをみて思わされるのが、何度も繰り返している「エクステンデッドシーズンの真っ最中の世界選手権」であるというトピックである。

例年の世界選手権が国別選手権直後でスタンダード中心にトッププレイヤーたちが調整している時期に開催されていたのと比べても、やはり影響は小さくないようだ。

さて、その他のデックに目を向けてみよう。

Rogueと呼ぶには人数が多いかもしれないが、Fungus Fireはマジックオンラインを中心に流行している赤白緑のコントロールデックである。

基本的には赤白のボードコントロールデックなのだが《太陽打ちの槌/Sunforger》を《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》のトークンに装備させるというアドバンテージ装置を内蔵している。

人数が少ない人間の中では圧倒的に注目を集めるのが、南アフリカ勢がもちこんだ青赤トロンである。その名も「服部半蔵トロン」。このデックの持つ独特の味わいはなかなか上手く説明できるものではない。ぜひとも初日全勝デッキのリストをみてその奥深さに触れてもらいたい。

ちなみに、海外版ではCritical Mass Updateに分類されている全勝デックであるAntone Ruelのデックであるが、本来《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》デックであるCritical Mass Updateに分類するにはあまりにもパーミッション的であり、また肝心の《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》がデックに入っていないので、むしろ青黒緑のコントロールデックであると考えて、分類しなおしてあるのでご注意願いたい。

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