Feature: Day 3 Extended Deck Breakdown

Posted in Event Coverage on December 2, 2005

By Daisuke Kawasaki

さて、世界選手権の予選ラウンド最終日である3日目、今年はエクステンデッドで行なわれた。まさにシーズン真っ最中であり、スタンダードのデック分布でも触れたように、多くのプレイヤーたちがしのぎを削っている最前線のレギュレーションである。

公認のプレミアイベントとしては幾つかのGPやPTQを残すもののやはりこの世界選手権がシーズンのフィナーレを飾るイベントであるといえるだろう。

だが、日本にはまだ構築の祭典Final'sがある為、この環境のメタゲームに興味のある方も多いのではないかと思う。もちろん、世界選手権3日目という特殊な状況(前日までの特典状況が引き継がれる)でのデック選択であるのでこれが現状のメタゲームを正しく反映しているとは言い切れないが「選択されるデックには選択される理由がある」という事で、素直に使用者順に見ていこうと思う。

Deck ArchetypePlayers
Aggro Rock44
Affinity42
Boros38
(Psychatog)46
Dredgatog36
French Tog7
Burning Tog3
Scepter Chant26
CAL16
Slide9
Heartbeat9
Gifts Rock5
U/G Madness4
Goblins4
MadTog 20/203
South African Tron3
Gifts Domain2
R/G Beats2
U/W Control2
The Solution2
Tooth 1
3-Color Rock 1
Balancing 'Tings 1
The Phantom Menace1
Threshold 1
Ironworks 1
Fujita Black/Red 1
Golgari Madness 1
Mono-Black Aggro 1
Zoo 1
Enduring Ideal1

■Aggro Rock 44

いわゆる「京都迷宮案内」であり、Macey Rockである。

実際の分布上ではサイカトグデックが一番多いという事にはなっているのだが、Dredge-a-togとFrench 'Tog(いわゆる青黒のサイカトグ)とでは同じキーカードを持ったデックというだけであり、アーキタイプとしてはココアペプルズとネクロドレインぐらい違う、といっては言い過ぎかもしれないが感覚的にはそんな感じだ。

とにかくこの分類を持ってサイカトグが最大数とするのも違う気がするのでここでは素直にAggro Rockが最大多数であると判断しよう。
国内PTQなどでも最近高い成績をあげてきているAggro Rockであるが、その背景にパーミッションとコンボ系のデック(CALを含む)がメタの中心になっているのがある。

パーミッションやコンボがメタの中心の時期は、低マナ域の優秀クロックでプレッシャーを与えつつ、カウンターや手札破壊・パーマネント除去などの妨害要素で相手の行動を制限し殴りきるカウンタースリバーやクロックパーミと呼ばれるアーキタイプが優位に戦える。Aggro Rockもカウンターは持たないものの、基本的にはカウンタースリバーのアーキタイプであり、メタ的に理にかなった選択なのである。

日本勢だと、最終日6-0という過酷なノルマを与えられた日本チャンピオン諸藤琢磨が平林和哉作によるAggro Rockで序盤3戦を連勝してみせている。

■Affinity 42 & Boros 38

文字通り親の《禍汰奇/Kataki》といってもいいような関係にあるこの二つのアーキタイプを同列に扱うのはいかがなものかと思われるかもしれないが、ここで注目するべきトピックはビートダウンデックを選択したプレイヤーがこれだけの数いた、と言うことだ。

BDWが減っている事を受けて、最近メタの中心として活躍している親和と、親和が多い状況でならば無類の強さを発揮するBDWがメタの裏表となって、結果双方に選択したプレイヤーが増えた…という分析も可能ではあるが、もう1つ考慮するべきファクターは冒頭で述べたように、この環境が「3日間あるイベントの3日目である」という事だ。

2勝や3勝などの安定した勝ち星をあげるのでなく、6-0や5-0などの突き抜けた成績を必要とする場合、苦手デックには当たらないと開き直ってビートダウンデックを使用するという戦略も考えられる。

実際2日目終了時点で24点、最低5勝が必要だったシンガポールのLeong,Dingがこの戦略で見事トップ8入りを果たしている。

Psychatog 46

ある意味世界で最も愛され世界で最も嫌われたこのカード。前述のように大きく分けて2つのバージョンがある。

■Dredgatog 36

今期エクステンデッドにおいて最初のフラグシップをとったアーキタイプの一つである発掘型のサイカトグであるが、今大会でも相変わらずの人気を誇っている。

サイカトグ、というカードで考えればAggro Rockを超える最大数を誇るのだが、実は、同じ《壌土からの生命/Life from the Loam》をアドバンテージエンジンとするデックであるCALとの人数を足すと52人とより多い人数を誇る。それだけの人数を魅了するカード達が組合わさったデックなのだから弱いわけがないが、それだけの人数が使用するデックが対策されないわけもない。実際、Aggro Rockの躍進の1つにこのエンジンへ激烈に効果を発揮する《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》を採用できるのがある。

だが、初期から存在するデックタイプなだけに長く使っている愛好者が多いのもこのアーキタイプの特徴である。確かに使い慣れたデックを使用する方が勝ちを狙いに行くにはいいのかもしれない。

ちなみに、津村がPlayer of the Yearを決めたのもこのアーキタイプであり、使用した一番の理由も「使い慣れてるから」だそうだ。

■French Tog 7 & Burning Tog 3

形としては大きく違うところもあるが、いわゆる「昔ながらのサイカトグ」として強引に一緒にしてしまおう。

PTLAを制覇したこのアーキタイプではあるが、No-Stickの台頭などで環境全体が遅くなってきている今ならばもう少し支持を集めても良かったのではないかとも思う。

これも逆に「3日目」だからこそ、ある程度の位置にいるプレイヤー以外は、ビートダウンの乱舞を恐れて選択できなかったのではないかとも考えられる。

■Scepter Chant(No-Stick) 26

GP北九州を制したこのデックも、もともとはPTLA生まれのデックであり、やはり長い愛好者が多いことで知られる。特に日本勢にはこのデックを愛用しているプレイヤーが多く、最多人数である8人が選択している。日本人でトップ8を決めたプレイヤー4人のうち3人がこのデックを選択しており、この3人は、そのまま2日目スタンディングのトップ3なのである。

■CAL 16

さて、今期エクステンデッドの前期のフラグシップがDredge-a-togにあったとすれば、後期のフラグシップは間違いなくこのデックにあったと言えるだろう。何度も言ってきたことではあるが、オリジナルデザイナーである三原 槙仁は最大限の賞賛の言葉を贈りたい。

さてそんなオリジナルCALこと三原が三日目に選択したデックも当然ながらCALである。「せめてエクステンデッドはオリジナルの意地で勝ちたいですね」と大会前日に語っていた三原だったが、デックの方は《闇の腹心/Dark Confidant》の入ったRuelチューンのDark CALに近いデザインとなっている。

と、以上トップ5のデックを簡単に説明したところで、みんな大好きエクテンの華、Rogueデックに目を向けてみよう。

■Rogue

まず、注目すべきはベスト8にはいった日本人の中で唯一No-Stickを選択しなかった浅原のG.o.D.こと《平等化/Balancing Act》デック。浅原がトップ8に向けて必要としていたノルマは4勝であり、やはり使い慣れたデックを…というコンセプトだろうか。

だが、常にネタの仕込みを怠らない浅原らしく、今回のG.o.D.は、GP北九州で試された《歯と爪/Tooth and Nail》サイドボードをより進化させ、《トリスケリオン/Triskelion》《メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire》パターンだけでなく《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》パターンまで搭載している。

Akira Asahara

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続いて、初日全勝デックとしても紹介した服部半蔵トロンを持ち込んだ南アフリカナショナルチームがエクステンデッドで用意したデックは青単トロン。その名も服部半蔵トロン2。デックリストを掲載するので、あとはノーコメントを貫こうと思う。

Worner Cloete

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また、《壌土からの生命/Life from the Loam》のエンジンを採用しうるデックアーキタイプとして、Slide、いわゆるサイクリングデックが初日全勝している。ラウンド18における浅原戦ではいいとこのなかったこのデックだが、《壌土からの生命/Life from the Loam》エンジンの活用例としては1つの結論ではあり、また3日目エクステンデッド好成績デックとしても紹介されているデックであるので一度目を通していただきたい。

Bernardo da Costa Cabral - 5-0-1

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エクステンデッドでの好成績デックと言えばもう1つ。最近ではAggro Rockとのロックとは名ばかりのポップが幅を利かせているが、本日の好成績デックの中にバリバリのハードロックとでもいうべき純正Rockがリストに名前を連ねている。

GP北九州の2日目のデック分布では「ロックとはそういうデックだ」とロックの勝てなさを揶揄するようなコメントを書いた筆者だが、ここで正式に謝罪の意味も含めての宣言を《けちな贈り物/Gifts Ungiven》として贈呈したいと思う。「ロックはまだ死んでいない」と。

Javier Dominguez - 6-0

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