
開始される前に、Benafel が「デッキを置く位置がいつもと逆だから、場所を替えてほしい」とジャッジに頼む。このマッチはテレビマッチのため、デッキの置く位置があらかじめ決めれているのだが、Benafel の座った側はデッキを右に置かなければならず、いつも左に置いている Benafel としてはやりづらいのだ。
この事自体はすぐに認められたのだが、最初に場所を選んだのは Benafel である。この事実に関して彼は「俺、なんでこっち選んだんだろ?酔っ払ってるのかな?」となかなか楽しいコメント。
決勝戦は大丈夫なのだろうか。

Game 1
2ターン目に Pustilnik が《野生の雑種犬/Wild Mongrel》をキャスト。そのまま第3、第4ターンに連続して Benafel を殴りつける。4ターンめには一応 Benafel の場に《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》がいるが、当然ブロックはなし。Pustilnik はここで《野生の雑種犬》の能力で《ワームの咆哮/Roar of the Wurm》をディスカード。戦闘終了後のメインフェイズに、Pustilnik は、今捨てた《ワームの咆哮》をフラッシュバックでキャスト。わずか4ターン目にして 6/6のファッティを場に出してみせる。
Benafel は《総帥の願望/Patriarch's Desire》で《野生の雑種犬》を除去。だが、さすがにワームトークンはどうすることもできず、あっというまにライフを9まで減らされてしまう。
それでも Benafel は2体めの《蛮族の狂人》をチャンプブロッカーとして用意し、なんとかしようとする。しかし Pustilnik に《溶岩の飛散/Volcanic Spray》を撃たれ、場を一掃されてしまい勝負あり。「俺もそれ持っているよ」と冗談めかして手札から《溶岩の飛散》を見せるのが Benafel にできる全てのことだった。
Pustilnik 1 - 0 Benafel

Game 2
初手を見た Benafel が「さっきよりは全然ましだぜ」とご機嫌。Pustilnik の《葉の踊り手/Leaf Dancer》を《炎の稲妻/Firebolt》で、《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple》を《無垢の血/Innocent Blood》で殺してみせたあたり、確かに《蛮族の狂人》しか出せなかった1ゲームめより、はるかにましだろう。さらにそこから《パーディック山の火猫/Pardic Firecat》をキャストし、 Benafel が攻勢のままゲームが進むかのように思われた。
だが、ここで Pustilnik の場に《パーディク山の火猫》より一回り大きい《飛びかかる虎/Springing Tiger》が登場。 Benafel は《火猫》のアタックと《炎の稲妻》のフラッシュバックの複合技で除去するが、さらにその直後に Pustilnik が、お馴染みの《ワームの咆哮》で巨大ワームを呼び出し、場を支配しようとする。
これに対し Benafel は《埋め合わせ/Recoup》というマニアックカードで《無垢の血》を使いまわし、なんとか除去する。だが、しょせん一時凌ぎ。 Pustilnik が《ゾンビ化/Zombify》をキャストし、今や5/5となっている《飛びかかる虎》を釣り上げ、さらに4/4の《熊人間/Werebear》を手札から出し猛攻を始める。
追い詰められた Benafel は、ドローのたびに「いいもん引いて来い!」と叫び、それが駄目なカードだと、「No!」とさらに叫ぶ。観衆は彼の言動の前に爆笑。というか、 Benafel、本当に酔っ払ってるんじゃないか?
閑話休題。話を元に戻そう。その後、Pustilnik はフラッシュバックでさらにワームを追加し、《溶岩の飛散》で Benafel のブロッククリーチャーを除去してゲームにけりをつけた。この瞬間 Pustilnik はマスターズ・ウィナーに輝いたのだ。おめでとう Michael Pustilnik !
Pustilnik 2 - 0 Benafel
Final Result: Michael Pustilnik 2 - 0 Chris Benafel