Fujita's Deck on Sunday

Posted in Event Coverage on November 10, 2002

By Keita Mori

Everyone said, 'I miss you.'今週末、私は様々なプレイヤーやスタッフからこんな言葉を投げかけられたものだった。

「藤田剛史はなんで来てないの?」

特に、Bob MaherがTop 8入りを果たしたという一報があってからのサイドボード・スタッフはずっとこの話で盛り上がっていたものだった。

何故か?

それは、Bob Maherがプレイしていた「Angry Hermit 2」が藤田剛史のデッキだからである。そう、藤田は本人不在ながらも「The Rats」に続く二つ目のデッキを日曜日へと送り込んだのだ。

■Maher plays Dutch Deck

なんでまた藤田とMaherが?

そもそも、Bob Maherは木曜の夜までエクステンデッドのデッキのことを何も考えていなかったのだそうだ。

候補が絞れていなかった・・・などというありきたりの話ではなく、本気で適当なプレイヤーに適当なデッキを分けてもらうつもりだったらしい。ちなみに、かつてのMaherはプロツアー・シカゴを優勝した「Oath」デッキのデザイナーとして有名だったわけだが、それを思うと随分な変わりようである。

そんなMaher、何組目のアタックだったかは定かでないが、オランダ勢をうまい具合につかまえたのだった。手八丁、口八丁・・・とうとう彼はオランダ勢を本当にまるめこんでしまったのである。ともあれ、もっとも幸運だったのは、彼らのシークレット・デッキが本当に強かったということだろう。

真面目にプレイテストした挙句に初日落ちとなってしまったプレイヤーたちからすればなんとも割りにあわない話だが、実際にMaherはあれよあれよと決勝進出を決めてしまったのだった。これまたCourtney夫人のご利益というヤツなのだろうか。

要するに、藤田とMaherの間で直接やりとりがあったというわけではない(らしい)。

■Dutch-Rolly Hotline

ではどうやって?

この場合は消去法でも答えにたどり着くのは簡単そうだが、「Maherが」ではなく「オランダ勢が」藤田のデッキを教えてもらったのだと解釈するのが正しいようだ。

ここで、初日を不本意な成績で終えてしまったために土曜日以降をサイドボードライターとして雇われることになったVictor van den Broek(オランダ)の話を聞いてみよう。

「藤田は絶対ココにくるべきだったと思うよ。今更だけどね。ちなみに、このデッキのことを教えてもらったのはKamiel Cornelissen。それで、僕たちの最終候補だった幾つかのデッキのどれよりも輝いてたから、満場一致でこのデッキを最終調整することになったってわけで。・・・実際、Houstonで通用しているしね。でもさ、日本人はなんで揃ってあのデッキにしなかったの?」

なるほど、藤田とオランダ勢となると納得がいく関係である。実際、彼らとの関係を想起させる藤田のエピソードを読者諸兄もご存知なのではないだろうか。

そう、今年の日本選手権である。

あのとき、東野将幸が《サイカトグ/Psychatog》デッキで見事に決勝ラウンドへと進出しているわけなのだが、あれは藤田がオランダ勢にレシピを教えてもらった上で練り上げられたというブランドものだったわけである。

どうやら、Invitationalの経験者でもある藤田は実際にKamiel CornelissenやTom van de Logtといったオランダ勢と親交があるようだ。言われてみれば、私も実際にプロツアー会場で彼らがマネードラフトに興じている姿を目撃した覚えが何度もあるし、それこそ通訳まがいの手伝いをさせてもらった覚えもある。やはり、Invitational経験者ともなると別格なのだろう。

ちなみに、Magic Onlineでは藤田剛史はRuel兄弟やRaphael Levyといったフランス勢の主催するClan(ほかのネットゲーでいうならGuildとかLinkshellみたいなもの)に所属しているという話であるし、どうやら彼は本格的に国際交流に乗り出したのかもしれない。

とにもかくにも、藤田剛史のデッキがふたたびプロツアーの決勝日に勝ち上がったのである。しかも、今回は本人不在で、だ。ある意味、これは今大会の日本勢がらみの話題の中でもっともインパクトあるエピソードだったのではないだろうか。

かつては情報不足が第一の敗因に挙げられていた日本勢だったわけだが、いまや日本勢の発信するデッキが世界を揺るがすシークレット・テクなのだった。

Top 8:Angry Hermit 2

Download Arena Decklist

■おまけ

Victorの鋭い突っ込みにはしどろもどろになってしまった私ですが、一応

「小宮山秀貴っていう初出場のプレイヤーがこのアーキタイプを使ってて、彼も二日目に勝ち残ってるよ!」

と答えておきました。

Ken Krounerの記事でもその傾向は如実にあらわれていますが、どうやら、ほとんどの海外勢が「Team Japan」という一枚岩の集団を想定しているようです。でも、もちろん実情はそうではありません。

・・・Joshあたりにイロイロ吹き込んでおいたほうがよさそうですね。

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