Live Coverage of 2005 Grand Prix Osaka

Posted in Event Coverage on January 9, 2005

By Keita Mori

ドリームカードというものがあるとしたら、まさにそれがこの組み合わせだった。多くの人間が「二強」とあげた二つのチームが、160チームによる10回戦の戦いの末に、決勝戦という大きな大きな舞台で実際に向き合うことになったからだ。

PS2の黒田 正城

長すぎるプロフィールの紹介はこちらの記事を参照していただくこととして、日本ではじめてのプロツアーチャンピオンと「日本で最もチームフォーマットに通じている男」との一戦をお届けしよう。

P.S.2
Player A : 黒田 正城
Player B : 森 勝洋
Player C : 森田 雅彦

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Player A : 石田 格
Player B : 池田 剛
Player C : 岡本 尋

Match-Up

石田 格

2枚の《伝承の語り部/Teller of Tales》と《空民の学者/Soratami Savant》が投入された青赤。秘儀やスピリットに関連する数多くのトリックと、《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》が印象的。

黒田 正城

《木霊の手の内/Kodama's Reach》2枚、《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》2枚、《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》も1枚という強固なマナべースを誇るものの、いわゆるインパクトカードに恵まれなかった感があるのが黒田の緑白タッチ《怒りの狂乱/Blind with Anger》デッキだ。

黒田:《強風の力/Gale Force》次第。あとはもう、がんばりますとか、そんなことしか言えへんくらいにキッツイ感じはするかな。まあでも、チームとしては2-1はきっと出来ると信じてるよ。

Game 1

いよいよ血戦。

だが、熱く思い込めたシャッフルもむなしく、先行をとった黒田は2マナでストップしてしまう。4ターン目には《蛇の皮/Serpent Skin》をディスカードという有様だ。

対照的に「今大会ここまですべてのマッチで個人として勝利してきている」石田 格は好調だ。《かまどの神/Hearth Kami》、《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》、《血の信徒/Initiate of Blood》と、マナカーブどおりに土地を展開し、綺麗な曲線を描きながらクリーチャーをならべていく。

黒田 正城はそれでも《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》を《返礼/Reciprocate》で除去し、5ターン目にようやっと3マナ目に到達して《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》を召喚。石田はこれを受けてプロテクションにかからない《血の信徒/Initiate of Blood》のみを攻撃クリーチャーに指定し、黒田はこれをスルー。石田は戦闘後に《伝承の語り部/Teller of Tales》を呼び出して追い討ちをかけた。

どうやら土地ゾーンへとたどり着いたらしい黒田は6ターン目に4枚目の土地をプレイ。《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》を置いてターンを返すことになった。はたして間に合うのか?

しかし、ここで石田は《秘教の抑制/Mystic Restraints》で期待のプロテクション・クリーチャーであった《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》をタップさせ、さらに《燃えさし拳のずべら/Ember-Fist Zubera》を召喚したことによって《伝承の語り部/Teller of Tales》のマニピュレート能力を誘発し、3/2の《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》もタップ。3体のクリーチャーによる7点のダメージを通すことに成功したのだった。

こうなってしまうと、さすがの黒田も諦め顔。《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》を出しただけで第7ターン目を力なく終えると、石田は《地揺すり/Earthshaker》を召喚。これもスピリットなのでマニピュレート能力を誘発しようと石田が《伝承の語り部》を指差したところで、黒田は投了を宣言した。

石田 格 1-0 黒田 正城

Game 2

今度こそは、という思いをこめて黒田は静かに第2ゲームをはじめる。そして、黒田が《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》を、対して石田は《かまどの神/Hearth Kami》を。と、相互にクリーチャーを展開しあうという引き締まった立ち上がりとなった。

黒田は「3ターン目に4マナ域へとアクセス」という緑特有のジャンプアップを活かして、《大蛇の野伏/Orochi Ranger》と《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を召喚。石田は淡々と《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》を呼び出した。

そんな中で、黒田は4ターン目に4枚目の土地をドローしてくることが出来なかったのだが、その代わりに《木霊の手の内/Kodama's Reach》を持ってくるという力強さをみせる。この秘儀呪文を即座にプレイして《山/Mountain》をタップイン、手札にもってきた《平地/Plains》もセットして石田にターンを渡す。対する石田は静かな表情で4枚目の土地として《山/Mountain》をおき、それだけでターンを返した。石田のマナは

そして、5ターン目が双方にとって大きな意味を持つターンとなった。黒田は手札に《蛇の皮/Serpent Skin》をかかえつつ《兜蛾/Kabuto Moth》を召喚。石田 格もきっちりと青マナを引き当てて《伝承の語り部/Teller of Tales》を呼び出してきたのだった。お互い、鞘から刀は抜いてみたというところだが、パワーバランスはまだ崩れない。

黒田は6ターン目にアタッカー候補の《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》を、石田はなんと《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》を召喚してターンを終える。

7ターン目の黒田は2/1《裂け目歩き》でアタック宣言。スピリットと秘儀へのプロテクションをもつがゆえに、これはスルーされる。黒田はこのターンをこれだけで終了と宣言。すると石田は《キキジキ》の速攻を活かして黒田のターンエンドに《伝承の語り部/Teller of Tales》のコピー・クリーチャーを生み出し、自ターンを迎えることに。石田は《不気味な行列/Eerie Procession》をプレイし、この秘儀呪文によって《語り部》と語り部のコピーからマニピュレート能力を誘発して《兜蛾》と《大蛇の野伏》をタップ。《行列》ではライブラリーから《消耗の渦/Consuming Vortex》を手札に持ってきた。もちろん、3/3のフライヤー2体がアタック宣言し、ライフは石田18に対して黒田14となる。

こんなことを繰り返されてはたまらない黒田は、手札にキッチリ握っていた《返礼/Reciprocate》を《伝承の語り部》へプレイ。石田は《消耗の渦》をさっそく使用してこれを守ることを選択した。もちろん、先ほど呼び出したクリーチャートークンはここで迎える「ターン終了時」にサクリファイスされる。

コツコツと殴っていきたい黒田は《裂け目渡り》でアタックするのみで第8ターンを終了。石田は《伝承の語り部/Teller of Tales》を再召喚。ここで石田の終了宣言を聞くと、黒田は《兜蛾/Kabuto Moth》に《蛇の皮/Serpent Skin》を纏わせた。昔風に言うならインスタントメントだ。

黒田が《蛾》に防具服を纏わせた理由は、直後の第9ターンに明らかになる。さっそくで再生能力を使用して、《強風の力/Gale Force》を詠唱する。さすがの《伝承の語り部/Teller of Tales》もこれには観念することになり、黒田はまたしても《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》をレッドゾーンに送り出した。さながら、コツコツと小さくジャブをあてていくかのごとし。

しかしながら、試合巧者の石田もここで動きを見せる。黒田のターンエンド時に《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》の能力を使用し、《かまどの神/Hearth Kami》のコピーを生産。石田がコピーと《かまどの神》それ自身でアタック宣言し、《大蛇の野伏/Orochi Ranger》と《かまどの神/Hearth Kami》本体を相打ちにさせることを黒田が選んだため、ここで2点のダメージ。ライフが12対(黒田)14(石田)になる。やはり、悪名高い《兜蛾》がタップしている間に少しでもダメージを通しておきたいのだ。戦闘後、石田は戦線に《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》を召喚してターンエンド。

10ターン目を迎えた黒田 正城は2/1の《裂け目歩き》でやはりアタック。戦闘後に《百爪の神/Hundred-Talon Kami》を呼び出してターンエンドを宣言すると、石田はインスタントメントの《秘教の抑制/Mystic Restraints》をプレイ。もちろん対象は《兜蛾/Kabuto Moth》にほかならない。その上で石田はターン終了時に《キキジキ》から《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》のコピーを作り出してからライブラリーの上をめくるが、結局石田はアタックはせずに《翡翠の彫像/Jade Idol》を置いただけで黒田にむかって静かに右手をさしだすジェスチャー。

やはり11ターン目にも黒田はクロックである《狐の裂け目歩き/Kitsune Riftwalker》で2点アタック。これにてライフは10(石田)対12(黒田)と逆転するが、黒田はこのアタックだけでターンをパス。すると石田は《砂のふるい分け/Sift Through Sands》に《氷河の光線/Glacial Ray》を連繋させ、2点のダメージを《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》へと向ける。黒田はこれにスタックを組んで《蛇の皮/Serpent Skin》の2枚目をプレイして守る。石田は《ふるい分け》を解決して《地揺すり/Earthshaker》をディスカードし、秘儀の使用によって4/4クリーチャーになっていた《翡翠の彫像》を《鏡割りのキキジキ》でコピー。黒田のターンエンドにコピーしておいた2/2の《粗暴な詐欺師》のコピーらとあわせ、ここで大きなアタック宣言。

状況を整理すると、

石田の攻撃クリーチャー:
2/2《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver
2/2《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》のコピー
4/4に起動した《翡翠の彫像/Jade Idol
4/4に起動した《翡翠の彫像/Jade Idol》のコピー
1/3《無神経な詐欺師/Callous Deceiver

という5体での突撃だ。

黒田はここでタッチした赤魔法である《怒りの狂乱/Blind with Anger》を《翡翠の彫像》のコピートークンへと炸裂させ、ブロック宣言。

ブロックの状況:
2/2《粗暴な詐欺師》→2/3《百爪の神》でブロック
2/2《粗暴な詐欺師》
4/4《翡翠の彫像》のコピー→4/4《翡翠の彫像》でブロック
1/3《無神経な詐欺師》

となる。

Fireballproの石田 格

石田はここで《百爪の神/Hundred-Talon Kami》にブロックされた《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》の能力起動を試みてライブラリーをめくるが、成就せず。戦闘の結果として黒田のライフが3点削られて9となった。

大振りの一撃のあと。えてしてカウンターパンチの格好の的となるわけだが、黒田は12ターン目も《狐の裂け目歩き》のみでのアタック宣言。ただ、戦闘終了後に《龍の牙、辰正/Tatsumasa, the Dragon's Fang》を設置してみせた。そして、対する石田が《浪人の犬師/Ronin Houndmaster》と《燃えさし拳のずべら/Ember-Fist Zubera》を置いてターンエンド。ご想像のとおり、各種ズベラは《鏡割りのキキジキ》と素晴らしいシナジーを誇るだけに、一気に緊張が走る。石田のハンドのうち、すくなくとも一枚が《氷河の光線/Glacial Ray》であることも先ほどの連繋プレイによって公開情報だ。

覚悟を決め、大きく深呼吸をしてから13ターン目を迎えた黒田 正城。彼は《手の檻/Cage of Hands》を《無神経な詐欺師/Callous Deceiver》にエンチャントし、2/3の《百爪の神》でアタック宣言。ターンエンドを宣言。石田のライフは6に、黒田は9。

Fireballの司令塔、石田 格は黒田のターン終了時に《鏡割りのキキジキ》で《燃えさし拳のずべら》をコピーし、自ターンを迎えて、さらに《燃えさし拳のずべら》をコピー。ここで総員でのアタック宣言。もちろん、黒田はここでのブロック宣言をかなり悩み、数分の後に以下のようなブロック指定がなされた。

ブロックの有無:
2/2《浪人の犬師》→2/3の再生可能な《大蛇の支援者》でブロック
1/2《ずべら》
1/2《ズベラ》のコピー
1/2《ずべら》のコピー→2/1《狐の裂け目歩き》でブロック

「・・・ブロックはこれでお願いします」

と黒田が発言し、戦闘が解決。戦闘ダメージだけで黒田のライフは残り7点だ。もちろん、コンバットダメージで《ずべら》のコピーが墓地に落ちて、誘発されるダメージが1点。黒田は残り6点。

・・・そして、石田 格がここでハンドから2枚のカードを公開し、黒田は苦笑しながら投了を宣言した。それは、《霧中の到達/Reach Through Mists》と《氷河の光線/Glacial Ray》だった。

そう、ターンエンドに生贄にささげられる《ずべら》から2点、連繋分をあわせての《氷河の光線/Glacial Ray》2発でキッチリ4点。あわせて6点だ。

「・・・そりゃ、もってるか」

黒田は下唇を噛んだ。

石田 格 2-0 黒田 正城

www.shop-fireballpro.com 1-0

この勝利によって、石田 格は個人としては10戦全勝(2Bye以降のすべて)という大記録とともに仲間の結果を待つことになった。

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