Round 1: 石田 格(東京) vs. Gabriel Nassif(フランス)

Posted in Event Coverage on November 29, 2005

By Yusuke Osaka

昨年度プレイヤーオブザイヤー、Gabriel Nassif(フランス)

神河の世界に迷い込んだかのような、日本を表現した会場で各国選手権優勝者達が自国の旗を持って入場行進をした。派手にライトアップされた高さ10mはあろうかという竹のオブジェは一年を締めくくる世界選手権の舞台にふさわしい豪華さを演出している。日本開催という事もあり、フューチャーマッチエリアは畳を敷きつめた掘り炬燵だ。ここで日本人が活躍する姿を強く期待してしまうのは言うまでもない。

そのスタンダード開幕戦フューチャーマッチを飾るのは、昨年度プレイヤーオブザイヤーに輝いた黄色い帽子がトレードマークの天才デッキデザイナーNassifと日本を代表するデッキデザイナーである石田 格というデザイナー同士のセンスが楽しめる試合だ。Nassifが取り出したデッキは異常なカード枚数で、普通のデッキとは明らかに違い、試合が始まる前から《機知の戦い/Battle of Wits》を匂わせている。対する石田のデッキは白緑《制圧の輝き/Glare of Subdual》。

戦前の石田の言葉を借りると「負けマッチ」だそうな。

相性差を跳ね返した上で石田の勝利を祈りながら記事をお伝えしようと思う。

Game 1

ダイスロールで石田が先行。

開幕ターン石田はセット《寺院の庭/Temple Garden》で2ライフを払い《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》キャスト。返すNassifは《島/Island》から《手練/Sleight of Hand》。続くターンにも石田は2体目の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を追加するのみ。Nassifは《沼/Swamp》から《友なる石/Fellwar Stone》でマナを伸ばす。

石田は3ターン目にしっかりとしたダメージクロックを刻む《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》をプレイ。Nassifは《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》から《ゴルガリの印鑑/Golgari Signet》でマナベースを築きつつ機会を待つ。

石田は更に2体目の《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を場に送り込むが、Nassifは口元を抑えて考え出す。小考した後に出てきたのは手札5枚の《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》。

影麻呂を生贄に捧げるためにが用意されていないNassifの隙を付いて石田は《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》に装備して攻撃を加える。Nassifは平然とスルーしてライフは6。返すターンで6/6の《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》でアタックして石田ライフは20。ダメージを与えた後に《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》を生贄に捧げ-6修正を全体にかける。石田は《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の能力を2回起動し《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を守る。その上からNassifは《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》に向けて《最後の喘ぎ/Last Gasp》を打ち込み、場を一掃した。

手札に《制圧の輝き/Glare of Subdual》しか持っていない石田は首をかしげながら《制圧の輝き/Glare of Subdual》をキャストしてターン終了。そこから何も引けない石田はNassifにターンを渡し続けるが、10マナを保有するNassifも勝ちにいくカードが引けない。

石田が《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》でトークンを出す体制を作り、Nassifのターン終了時にトークンを出し、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を装備して攻撃を加えるが、そこには《不快な群れ/Sickening Shoal》をX=3で打ち込まれる。《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》をコントロールする石田は毎ターン絶え間なく攻撃要員を用意しつづけることができるので、Nassifが決め手を引かなければ相性差を跳ね返した勝利も見えている。

しかし、次のターンにNassifは《ふるい分け/Sift》をドローし、即キャスト。《残酷な布告/Cruel Edict》をディスカードし《魔性の教示者/Diabolic Tutor》をプレイ。自分のマナを数え、少し考える素振りを見せたが思い切ったようにサーチしたカードを勢いよく手札に加える。ライフはNassif5石田20。

Nassifのターンエンドに出したトークンに十手を装備してアタックし、Nassifのライフを4にする。続いて《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》をキャストするが、それはNassifが《マナ漏出/Mana Leak》で打ち消した。《肉体の奪取/Rend Flesh》でトークンを除去した後に《不朽の理想/Enduring Ideal》を唱え、場にクリーチャーを持たない石田を尻目に《機知の戦い/Battle of Wits》を場に出した。

石田は次のドローを確認した後に投了した。

除去が多く攻撃を受け流される石田は相性差を見せつけられる結果となった。

Battle of Wits

石田0-1 Nassif

石田サイドボーディング:
-3《真髄の針/Pithing Needle
-3《制圧の輝き/Glare of Subdual
-2《木霊の手の内/Kodama's Reach
-2《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder

+3《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
+2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
+1《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker
+2《火花の結実/Seed Spark
+2《夜明けの集会/Congregation at Dawn

Game 2

《機知の戦い/Battle of Wits》デッキは250枚近いカードがあるので、シャッフルにかける時間がとても長い。退屈そうに待つ石田の前でNassifは頑張ってシャッフルをしつづけている。

先行石田の初手は2《夜明けの集会/Congregation at Dawn》、1《ウッド・エルフ/Wood Elves》、2《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》、《低木林地/Brushland》、《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》という序盤のダメージにはかけるが、4,5ターン目からの安定は保証できる難しい初手。相手のデッキが《機知の戦い/Battle of Wits》で4,5ターン目にゲームを終わらせてくる可能性も考えると、マリガンも考慮されるが、マリガンしてもこれ以上になる確率は高くないから首をかしげながらキープ。

石田は《低木林地/Brushland》《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》《低木林地/Brushland》とセットランドをして3マナをひねり出し、《ウッド・エルフ/Wood Elves》で《寺院の庭/Temple Garden》を出してマナベースは確保。

対するNassifも《ボロスの印鑑/Boros Signet》と《セレズニアの印鑑/Selesnya Signet》から大量のマナを確保。

マナを伸ばしあった後は石田が《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をキャストして2枚の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》と《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》を山札の上に積み込んだ。Nassifは《氷の干渉器/Icy Manipulator》を出してアップキープに石田の《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》をタップしてみるが、石田は平然とセットラウンドした上で《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》をキャスト。

《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》への直接の対処手段を持たないNassifは2体の《ウッド・エルフ/Wood Elves》に向けて《闇への追放/Dark Banishing》を放ちもう片方は《氷の干渉器/Icy Manipulator》でタップしてライフを守りにかかる。石田がキャストした《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》も《マナ漏出/Mana Leak》で打ち消すが場に出ている《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》がNassifの命をダイレクトに削っていく。

石田 格(東京)

祈るようにNassifはドローをし、願いが叶って土地を引けたようで、すごい勢いで7マナを支払い、キャストしたのは《不朽の理想/Enduring Ideal》。ジャッジを呼んで《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》に《押収/Confiscate》を付けられるか質問してみるが、結局場に出たのは《機知の戦い/Battle of Wits》。

石田はアップキープに《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をサーチせずにキャストし、山の上に積み込んだ《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をシャッフルして《機知の戦い/Battle of Wits》への解決方法を模索してみたが、願いは届かず次のターンに「ライブラリーが200枚以上ある」という条件を満たしたNassifが勝利。

Nassif 2-0 石田

終わった後に聞いてみたところ、Nassifのデッキの枚数は247枚らしい。

Selesnya - Glare of Subdual

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Battle of Wits

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