Round 1: Olivier Ruel(フランス) vs. 志村 一郎(茨城)

Posted in Event Coverage on November 30, 2005

By Koichiro Maki

白熱のプレイヤー・オブ・ザ・イヤー争い

いよいよだ。今日からの五日間で、ここ数週間に渡って見る物を楽しませ続けてきたレースの結果が決まる。現在プレイヤー・オブ・ザ・イヤーランキングのトップにいるのが、Olivier Ruelだ。それを津村と大礒が追いかける展開。その結果を占う意味でも、この試合は非常に重要な意味を持つ。もし、使用するデッキの完成度が低ければ、大きく成績を崩すはずだからだ。

だが、Olivier は全くそんな気負いを感じさせない。それが Olivier というプレイヤーの凄さだ。なにしろ、今目の前で繰り広げられている光景は、先手後手をダイスで決めようと言う志村と、いやいやいや日本人ならジャンケンだろ。そうごねるオリバー。見ていると、Olivier は奇妙な提案をしてきた。

「じゃぁ、ジャンケンとダイスのどっちを使うかを、ダイスで決めよう。」

軽くぽかんとしながら頷く志村。振られたダイスの目は… Olivier 4、志村3。本当ならば、ここで先手が決まるのだが、今決まったのはあくまで解決方法だ。Olivier が勝利したので、改めてジャンケンが行われ…

志村 チョキ Olivier パー

あぁOlivier よ、どこへ行く。ハートとか書いている場合じゃないってば。

Game1

先手を取った志村がギルドランドを寝かしながらスタートを切ると、オリバーは《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》から。

ここから志村は《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》を連打し、ゲームの主導権を握りにかかる。だが、オリバーは、《遥か見/Farseek》と《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》でマナベースと手札を整えると、志村が《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を召喚したところで、《神の怒り/Wrath of God》を使用。場を綺麗にリセットする。

ここで互いのデッキの正体がほぼ明らかとなった。志村が使用するのは、セレズニアのビートダウン型。オリバーが使用するのは、セレズニアに黒を追加したコントロール型だ。

オリバーが《回収/Reclaim》 から《遥か見/Farseek》を再び使用すると、志村は《夜明けの集会/Congregation at Dawn》でクリーチャーの手配を。選択した内容は、《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》と相当ごつめの布陣。

志村が先に召喚しておいた《ウッド・エルフ/Wood Elves》でオリバーをこづき、ライフを13に。そして、先ほど仕込んでおいた《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を場に送る。オリバーは、ここで一瞬苦しい顔を浮かべたものの、直ぐさま《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》には《信仰の足枷/Faith's Fetters》を貼り、ライフを補給しながらの対処を行う。更には《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を追加。

では、この苦しげな表情は?

それは、次のターンで明らかとなった。返ったターン、志村は手札に《真髄の針/Pithing Needle》を抱えたまま、何気ない顔でそのまま《ウッド・エルフ/Wood Elves》をレッドゾーンに送り、《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》と相打ちを行ってから、《真髄の針/Pithing Needle》を設置。場に《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》しかない状況で他のカードを指定されるはずもないので、Olivier はすかさずこれをライブラリートップと交換する。
そこに、志村は《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》を追加する。これこそ、Olivier の苦悶の原因だった。

なにしろ、対象にならないのだ。先ほどの《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》のように、《信仰の足枷/Faith's Fetters》することは出来ず、なんらかのクリーチャーで対抗しなければならない。が、手札に無い。

しかも、そこで引いてくるのが、起動を禁止されている《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》である。

「ナイスドロー。」

そうごちてみるものの、状況は確実にデッドリー。志村が2体目の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を召喚するそぶりを見せると、即座に投了。
 
志村 1- Olivier 0

Game 2

後手を取った、志村は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》から《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》へと好スタート。一方で、ゲームを取り返しにかかるオリバーは《木霊の手の内/Kodama's Reach》から。

もともとコントロール系デッキのオリバーにとって、序盤の《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》はまだまだ許容範囲。マナさえあれば、何れ対処は可能だ。

そう、マナさえあれば。

そのマナが突如封じ込まれる! 志村がここぞというタイミングで《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》を召喚したためだ。一気にオリバーの計算が崩れ始める。しかし、オリバーも伊達に現在プレイヤー・オブ・ザ・イヤーのトップを走っているわけではない。直ぐさま脳内で次なるプランを練り直すと、4枚の土地をアンタップさせたまま、ターンを終了させた。

志村が、2体のエルフと《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》をレッドゾーンに送り込んだところで、オリバーが動いた。諸悪の根源である《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》に向かって《化膿/Putrefy》を使用。

だが、志村の材料は尽きず、直ぐさま《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》と《真髄の針/Pithing Needle》が追加される。禁止の指定は、《よりよい品物/Greater Good》だ。

除去したものの、《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》によって計算を大きく崩された Olivier は《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》の連打による足止め作戦を開始した。ただし、ダメージソース無しの状況なので、単なる時間稼ぎなのは否めない。

Olivierは、一枚目の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で《木霊の手の内/Kodama's Reach》と《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》を入手し、その頭蓋で志村の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を完全に排除する。まだ、Olivier の手には、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が残されているので、ライフが十分であればまだ勝機が残されているのだが…

志村に施されていた封印が解け、停止していた軍隊は再び動きを取り戻す。

志村が、《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》で攻撃。《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の上のカウンターが全て消費され、オリバーのライフは2まで減少する。《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の上には新鮮なカウンターが補充される。オリバーは何かをしなければならない。

2回目の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が唱えられ、Olivier の手札に《神の怒り/Wrath of God》と《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》が加わる。場に並んでいるクリーチャーだけならばこれで対処が可能だ。

しかし、志村の場にはアンタップしている土地が4枚。そのうちの一つは2マナを生み出す《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》であり、その横には、《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》がある。もし、《神の怒り/Wrath of God》で場を一度長そうとも、エンドに誕生するトークンまでは処理できない。そして、その隣にはカウンターを載せた《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》があるわけで。

志村は貴重な一勝をあげる。彼自身にとっても、チームメイトであり、Olivier とMVPレースを争う大礒にとっても。

志村 一郎 2 – 1 Olivier Ruel

Kikoushi - Selesnya

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