Round 10: 藤田憲一 vs Long, Michael

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By Koichiro Maki

Game 1

 先手を取った藤田が《 Treetop Village / 樹上の村 》をセットすると、Long は《 Sleight of Hands / 手練》を使用。待望である二枚目の土地をもたらす 《 Land Grant / 土地譲渡 》を選択すると、即座に手札を公開し《 Tropical Island 》を入手する。

 この対決に周囲が勝手に期待していた火花飛び交うバイオレンスな展開とは全く違うジェントルマンチックな立ち上がりだ。

 Long が使用するデッキは先だっての PTLV で Alan Comer が使用した Miracle Grow を原型にし、Merfolk を《 Wild Mongrel / 野生の雑種犬 》と《 Werebear / 熊人間 》に置き換えたより攻撃的なもの。

 藤田が《 River Boa / リバーボア》を召喚。全ての土地が島であり、直接除去を持たない Long のデッキに対してまず最初の一押し。

 対して Long も核となる《 Qurion Dryad / クウィリーオンのドライアド 》をキャストし対抗。これが無事育つ展開になると藤田には厳しい展開となる。

 ここで藤田が、ただ一枚の緑マナであるはずの Tropical Island に対し《 Wasteland / 不毛の大地 》を使用し、《 Phyrexian Furnace / フィレクシアの炉 》。土地譲渡によって Long の手札にある熊はネタばれってるわけで、なかなかの状態である。

 だが、土地は Long を見捨てなかった。新たに一枚セットを行うと無事熊を召喚する。
 一方の藤田だが、直接的攻撃カードを引けずにいる。《 Seal of Clensing / 浄化の印象 》を設置し将来襲いくるであろう《 Winter Orb / 冬の宝珠 》や《 Curiosity / 好奇心 》に対しての予防線を張るのには成功したりしているのだが、このままでは Dryad を有する Long に対して芳しくない。

 その苦悩を知ってか知らずか、Long 側では淡々と戦線の拡大が行われる。もはや致命的ともいえる二匹目の Dryad 、そして更なる熊。

 ここで藤田は意を決する。もはやこの展開のまま遅々と過ごしていては勝ちがあるわけが無い。熊は覚悟の上で Furnace を消費し《 Mystic Enforcer / 秘教の処罰者 》をキャストするための土地を求める。

 その処罰者は無事に出た。出たんだよ。出たんだけれど。

 次に放った《 Gerrard's Verdict / ジェラードの評決 》からの展開。これが勝負を決した。藤田が不毛の大地をアンタップさせているにも関わらず、Long は 《 Daze / 目くらまし》をキャスト。二体の Dryad にカウンターがのる。この時点でそのサイズは 4/4 と 3/3 。不信に思いながらも、ただ一枚の特殊地形であった Tropical Island 手札に戻されてしまっている。現時点では全く役に立たない土地を相手と自分双方の手札を熟考した後、ファイナルアンサー。

 「OK、一マナ払うぜ」

 Long は渋々と、だが内心キャッホーで手札を捨てる。

 アンタップ。

 《 Brainstorm / 渦まく知識 》!

 これによって突如熊がむくむくりと成長を遂げる。藤田は全てのクリーチャーサイズを確認し自分の死を悟った。

 藤田 0 - Long 1

Game 2

 Long が《 Sleight of Hands / 手練》ると、藤田は《 Tithe / 税収 》。前回同様、藤田のボアからゲームが開始される。

 だが、ここでLongが出した一枚のカードが藤田を困惑させた。

 《 Legacy's Allure / レガシーの魅惑 》!

 《 Tradewind Rider / 貿易風ライダー》が猛威を奮った時期には非常にポピュラーな青のサイドボードカードであったが、ここしばらくトーナメントシーンからはほぼ絶滅している。だが、《 Shadowmage Infiltrator / 影魔道士の浸透者 》や《 Ophidian / 知恵の蛇 》に対しての有用性は疑うべき個所が無く、面白い一枚である。

 しかも。

 藤田の《 Seal of Clensing / 浄化の印象 》、サイドに落ちちゃってるよ!

 しまったぁ的な表情を浮かべつつ、だからといって直接対処手段を保持していない藤田は頭を切り替え次の行動の取捨選択に取り掛かる。

 選択肢は二つ。《 Choke / 窒息 》か《 Stupor / 呆然》か。先のキャストによって Long の土地は二枚ともにタップ状態ではあるが、デッキに含まれたフリーカウンターの枚数を考えると、決して必ず通る状況ともいえない。仮にあるとしたらどちらを囮にすべきなのか、それとも通るのであればどちらを通すべきなのか。

 藤田の脳味噌がぐるんとフル回転。

 実はそもそも、冬の宝珠を出すデッキに対する窒息の有効性は寂しいものがあるのだが、入れちゃったものは仕方がない。悩んだ末に、呆然を選択。そしてこれは無事解決される。ランダムの一枚がドライアド。他方が渦まく知識。

 その返し。Long が藤田にとって致命的ともいえるカードを場にポン。

 冬の宝珠。

 藤田の選択肢に対し非常に厳しい制限がかかる。ただ一つのダメージソースであるボアは次ターンには寝返ってしまうは、《 Treetop Village / 樹上の村 》をこの環境で運用するのは全く意味不明だは。

 しかも、Long が出すは二枚目の魅惑。

 藤田はなんとかならんもんかと税収でライブラリーを圧縮祈るようにカードを引く。

 その努力は報われた。最悪の形で。

 また税収引いちゃったよ!

 以後、とりとめもなく Long が圧勝。

 藤田 0 - Long 2

Ken'ichi Fujita

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Sorcery (8)
4 Duress 4 Gerrard's Verdict
Artifact (3)
3 Phyrexian Furnace
Enchantment (6)
4 Pernicious Deed 2 Seal of Cleansing
Other (5)
1 Extended 4 Cave of Koilos
57 Cards

Mike Long

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