Round 12: 清水 直樹(大阪) vs.
中村 肇(神奈川)

Posted in Event Coverage on June 24, 2012

By Wizards of the Coast

Round 12: 清水 直樹(大阪) vs. 中村 肇(神奈川)

 トップ8に入るために負けられない戦い。
 ここではそんなラインから、若手強豪プレイヤー同士の対決を見ていこう。

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 「シミチン」こと清水を今更紹介する必要も無いだろう。mtg-jp.comの公式記事も連載している強豪プレイヤーだ。仕事の都合で大阪に移住した現在も楽しくマジックを続けているようだ。今回のグランプリでもとても楽しそうにプレイしているのが印象的で、本人も「やっぱり楽しまないとね!」と話している。

 「通称カカオ」中村もまた、関東では知らぬ者の居ないくらいには有名な強豪プレイヤーだ。グランプリトライアルを4連続で優勝しており、累積ならば12Bye。ここまでの試合も中村にとってはBye時間の準備運動なのかもしれない。

 友人同士和やかに談笑している二人。しかし二人とも勝利への執念が凄いと知られるプレイヤーである、内心では勝ちたくてたまらないに違いない。

 何やら二人で使っているダイスの話をしていたようだが、それはさておき実際の試合の様子を見ていこう。

ゲーム1

清水 直樹

 《ウルザの魔力炉》から《探検の地図》でスタートする清水に、中村は《墨蛾の生息地》から《メムナイト》《信号の邪魔者》で応える。さらに《ウルザの塔》に対して《鋼の監視者》と、早くも環境を代表する2つのデッキ、「トロン」vs「親和」の対決であることが明らかになる。
 悠々と3ターン目にトロンを揃えた清水、《彩色の宝球》といったマナフィルターを通してからの《紅蓮地獄》で盤面を一掃。さらに《探検の地図》で《ウギンの目》を。盤面を一掃されてしまった中村は《大霊堂のスカージ》を追加するくらいしかできない。

 清水も動きはないものの、《ウギンの目》が存在する以上は清水の勝利は時間の問題だ。

 中村は《大霊堂のスカージ》を追加し、さらに《物読み》でカードを求めてみるも、《無限に廻るもの、ウラモグ》によって滅殺される前にカードを片付けていくしかできないのだった。

清水 1-0 中村

 「良いハンドだったじゃん!」と愚痴がてら声をかける中村。嬉しそうに「イエス!」と答える清水。サイドボーディングを真剣な顔で検討する中村とは対照的に、清水はどこかウキウキしている。

清水 「グランプリは楽しまないと!」

ゲーム2

 マリガンでのスタートとなってしまった中村。すぐにキープを宣言した清水。
 苦い顔をしている中村。ウキウキ楽しそうな清水。
 どこまでも対称的だ。

 《ちらつき蛾の生息地》から《羽ばたき飛行機械》を展開した中村。しかしクロックができるような展開ではないため少々苦しいか。清水は早速《古きものの活性》で手札を整えていく。ここでは《ワームとぐろエンジン》が手札に。
 《電結の荒廃者》を展開した中村だが、これには即座に《古えの遺恨》が飛ぶ。親和はサイド後に辛いと言われるが、その理由の代表格のようなカードだ。とりあえずは《電結の荒廃者》の力が《羽ばたき飛行機械》に受け継がれる。

 中村はさらに《電結の荒廃者》と《メムナイト》のセットを追加していくが、清水は《探検の地図》でトロンセットにリーチの構え。次のターンには先程手札に入った《ワームとぐろエンジン》が出てくる。出てきてしまう。中村にとっては大きな壁が、清水にとっては信頼できる壁が、次のターンにはできあがるだろう。

中村 肇

 壁は見えている。墓地には《古えの遺恨》がある。中村としてはこの状況から清水のライフを削り切る算段を立てなくてはならない。全体除去が頭によぎるがしかし、そんなことを言っていてはこの高い壁は乗り越えられない。戦線を横に広げていくしかない。ドローも十分に中村の意思に応えてくれている。戦力を増加させる《物読み》を2連発し、《鋼の監視者》《メムナイト》を追加。

 清水は注文通り《ワームとぐろエンジン》をプレイしながら、墓地にある《古えの遺恨》を構えていく。お互いに想定していた通りの動きのはずだ。

 注文通り。そう、注文通りではあるが、中村としてはやはり辛い。しかしそれでも前に進むしかない。この壁を乗り越えなくては勝利は無い。キーは《電結の荒廃者》だ。このカードが存在する限り、《ワームとぐろエンジン》に回復されずに戦闘を行うことができる。

 もちろん清水もそれをわかっているはずだ。ではどうして、この《電結の荒廃者》は生き残っているのか? 墓地に《古えの遺恨》は見えているのに。先ほど想像した全体除去が頭によぎる。しかし、もう《鋼の監視者》も起動できる。《紅蓮地獄》でもそれ程酷い被害にはならないはずだ。大丈夫、きっと大丈夫、絶対大丈夫。デッキも応えてくれている。3枚目の《物読み》を重ね、清水を倒すためのカードを供給する。

 場にはアーティファクトクリーチャー達が並んでいる。無機質で機械のようだが、中村の、清水を倒さんとする意思が宿っている。中村は彼らを信じ、レッドゾーンに送り込む。《鋼の監視者》の監視により彼らは強化され、《メムナイト》が《ワームとぐろエンジン》の餌になる前に、せめて仲間にと《電結の荒廃者》の餌になる。清水のライフが削られる。

 想定通りだ。全体除去さえ無ければ、いや、《紅蓮地獄》なら大きな問題は無い、これならば…!

 清水は自身のターンを迎える前に《古えの遺恨》をプレイする。対象は勿論《電結の荒廃者》だ。中村は現在4つ乗っている+1/+1カウンターを、どこに移動させるか考える。移動させるとしたらやはり飛行クリーチャーだろう。となると、候補となるのは《ちらつき蛾の生息地》か《大霊堂のスカージ》だ。

 《ちらつき蛾の生息地》なら、全体除去への耐性は十分だ。しかし単純に強いのは勿論《大霊堂のスカージ》。《ちらつき蛾の生息地》はそもそも攻撃するのにマナを払わなくてはならない。今後常に起動していられるのだろうか?

 いや。そもそも、全体除去は無いと決めた。そう決めてここまでプレイしてきたのだ。今更全体除去へのケアをしている場合ではない。そう決めたのだ。そう決めて、《大霊堂のスカージ》を強化する。

 一転して対応を迫られた清水。対応手段は手札には無い。何か引かなくてはならない。なんとかしなくてはならない。この大きく広がった戦場を、中村の魂たるクリーチャー達を。

 何かを求めて、祈るように《古きものの活性》をプレイ。力を込めてカードをめくっていく。

 そして。

忘却石

 吹き荒れたその石の力は、中村のクリーチャーと共に抵抗の魂をも消滅させてしまった。

 残った《ちらつき蛾の生息地》でせめてもの抵抗をしてみるものの、その手に力はない。清水が嬉しそうにプレイした《曇り鏡のメロク》を一応は《感電破》してみるものの、清水が《曇り鏡のメロク》を墓地に置くと同時に自分のカードを片付けていた。

清水 2-0 中村

 

By Masami Kaneko

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