Round 14: 中村 修平(大阪) vs. Antonino De Rosa(アメリカ)

Posted in Event Coverage on December 1, 2005

By Koichiro Maki

「おにぎり山」と日本のプロプレイヤーに親しまれているデローザ

「メインデッキ、カタキ?」by Antonino

「ノーノーノーノー」by Nakamura

シャッフルしながら Antonino De Rosa(アメリカ) は戯けながら中村に尋ねた。それは、プロツアーロサンゼルスでの引用だ。中村が使用する藤田剛史製のBDWにはメインに三枚の《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》が搭載されており、それは容易く親和プレイヤーである Antonino を切り捨てたのだった。

それ以来、親和を使用するプレイヤーは、常にこの2マナ生物の脅威にさらされることになる。出るかもしれないし、出ないかもしれない。そもそも入ってないかもしれない。きっとそうだ。そうに違いない。とでも思ってなければやってられない。それが親和の心意気なのだ。

出るのかなぁ。出ないんだろうなぁ。

Game 1

後手の《教議会の座席/Seat of the Synod》をセットした Antonino は、ここで十分に時間を取り、それからゆっくりと《真髄の針/Pithing Needle》を置く。中村は置いておいたフェッチランドを直ぐさま起動するが、《魔力の乱れ/Force Spike》は無い。

《等時の王笏/Isochron Scepter》が禁止される。

だが、次のターンの《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》には《対抗呪文/Counterspell》が突き刺さる。速攻を信条とする親和には少々厳しめの展開だ。ようやくパワーを持ったクリーチャーが登場したのは3ターン目。《電結の働き手/Arcbound Worker》だ。ただし、Antonino の土地の中には2枚の《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》が並んでいたことは付け加えておきたい。これらはゆっくりと中村を苦しめていくはずだ。

中村が《知識の渇望/Thirst for Knowledge》、《狡猾な願い/Cunning Wish》と手札を整えていく中、Antonino もようやく次の脅威を引き当てた。《頭蓋囲い/Cranial Plating》だ。
当然、ここはカウンターが飛ぶと思ったが、中村はそれに頷くのみ。ひょっとして何も無いのだろうか? 中村は《火+氷/Fire/Ice》を使用し、取りあえずこのターンはタップで《頭蓋囲い/Cranial Plating》をいなすことに成功した。

もう1体の《電結の働き手/Arcbound Worker》と《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》を追加した Antonino は繰り返しクリーチャーをレッドゾーンに送る。《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》と合わせた波状攻撃は、気付けば中村のライフを7まで削っていた。
しかし、中村も二回目の《狡猾な願い/Cunning Wish》から《解呪/Disenchant》を入手。《頭蓋囲い/Cranial Plating》の破壊に成功した。

ここで中村は、メインでの《嘘か真か/Fact or Fiction》。めくれたカードは、《対抗呪文/Counterspell》《正義の命令/Decree of Justice》、《神の怒り/Wrath of God》、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》《平地/Plains》。Antonino はこれを先の2枚と残りの3枚にわける。中村は最初の2枚を手札に。

全軍攻撃。中村のライフが5に減る。中村は何もせずに自分のターンを終えた。

もう一度全軍攻撃。Antonino が《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》をパンプしたところで、中村は《火+氷/Fire/Ice》を《電結の働き手/Arcbound Worker》と《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》に。だが、《電結の働き手/Arcbound Worker》のカウンターはもう一体に移り、再び2点が中村に突き刺さる。中村のライフは3。

中村、またもや何もせずターン終了。

ここで、久々にAntonino も動いた。《物読み/Thoughtcast》を使用し手札を増やしたのだ。そしてそのまま攻撃宣言に。《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》と、カウンターを2個載せた倍サイズの《電結の働き手/Arcbound Worker》。中村は、ここで《正義の命令/Decree of Justice》をサイクリング。4体の兵士を生み出し、そのうちの一つを《電結の働き手/Arcbound Worker》のブロックに使用する。これで中村、ライフが2。

残された中村の《島/Island》とフェッチランドを見ながら、Antonino は《魔力の乱れ/Force Spike》を警戒して土地を一枚追加すると、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を召喚。中村はこれを許すわけにはいかず、フェッチを起動し青青を調達すると《対抗呪文/Counterspell》。

だが、フェッチの起動によっていよいよ、中村ライフ1。土壇場の瀬戸際の崖っぷち。

残った《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》に《火+氷/Fire/Ice》を使い、トークンでチャンプブロックを続行。大丈夫、まだ時間はある。そして、Antonino は何も引けていないのだ。

まず、《嘘か真か/Fact or Fiction》!
更に、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》!

これだけ引けば!

え、無い。何にも無い。お呼びでない。こりゃまた失礼。

「なんじゃこりゃー」by中村

Antonino 1 – 0 中村

Game 2

先手の中村の場に《教議会の座席/Seat of the Synod》が置かれ、Antonino は《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》から《電結の働き手/Arcbound Worker》を。

中村が土地を追加しただけでターンを終えると、Antonino は《彩色の宝球/Chromatic Sphere》から《金属ガエル/Frogmite》。これは《マナ漏出/Mana Leak》されるものの、Antonino は《彩色の宝球/Chromatic Sphere》を使って《物読み/Thoughtcast》を唱えることに成功。新たに三枚のカードがAntonino の手札に加わる。

「くっ」

一方で、アンタップを終えたばかりの中村からぼそりと。そう、3ターン目にして早くもセットランドし損ねたのだ。それを見ながら、US王者である Antonino は静かに《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を召喚。これにはもう一枚の《マナ漏出/Mana Leak》が飛ぶが、Antonino はセットランドすると、落ち着いて《真髄の針/Pithing Needle》を。

またもや《等時の王笏/Isochron Scepter》が禁止される。

さて、中村はここでようやく3枚目の土地を引いた。まだ間に合うのだろうか。

《陰謀団式療法/Cabal Therapy》には《対抗呪文/Counterspell》を唱えるが、マナが無くなった隙に《頭蓋囲い/Cranial Plating》が通ってしまう。中村のライフがいきなり5にずどんと落ちる。もはや猶予は無い。親和キラー界のエース、《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》を場に送り、《金属モックス/Chrome Mox》に《火+氷/Fire/Ice》を刻印して2マナ残した状態で終了。だが、既にAntonino の場に出てしまった《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》対策は大丈夫なのだろうか? 《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》用の白マナ生産で、ライフは4に低下している。

Kataki, War's Wage

《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》を見ながら、Antonino は、ふーっと大きく息を吐いた。このマッチでAntonino の体勢が乱れたのはこれが初めて。それだけ《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》の威力は凄いのである。

立案完了。Antonino は必死に維持した《頭蓋囲い/Cranial Plating》を《電結の働き手/Arcbound Worker》に装着し、《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》と共にレッドゾーンへ。

選択肢無し。ライフが無ければ、行動の自由は奪われるのだ。最終兵器でなければならない《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》を泣く泣く《電結の働き手/Arcbound Worker》の前に差し出し、《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》には《火+氷/Fire/Ice》を。取りあえず場は片付けたが、あまりに取りあえず感が強すぎるのは否めない。それだけ中村は追い込まれていたのだ。

《金属ガエル/Frogmite》を《対抗呪文/Counterspell》でいなした中村は、待望の《知識の渇望/Thirst for Knowledge》。ようやく場は落ち着いたわけで、ここからセプターチャントが得意とする引きながら脅威を鎮めるコントロールモードに移れれば…

が、待ち構えていたのはあまりにも酷な選択だった。

《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage
《嘘か真か/Fact or Fiction
 土地、土地

これが、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》で引いた時点での中村の手札だ。アーティファクトが無いので2枚のカードを捨てなければならないが、既に《知識の渇望/Thirst for Knowledge》で3マナ使用してしまったので、目の前には1マナ分しか残っていない。

選択肢は二つ。一つは、《嘘か真か/Fact or Fiction》と土地を捨てて、今この場で《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》を出す方法だ。もう一つは、土地を2枚捨て、次のターンで《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》か《嘘か真か/Fact or Fiction》を使用する道。

中村 修平

現状の場に脅威は無い。けれど、このままではもしかすると何か出てくるかもしれない。その時になってから《嘘か真か/Fact or Fiction》で間に合うだろうか…

中村、思考が堂々巡り。そして、選んだ答えは。手札を0にしながらの、《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》だった。

Antonino 、全マナをタップし、アーティファクトの維持に入る。なにしろ、中村にも手札が無いのだ。それに比べて、《物読み/Thoughtcast》を繰り返した Antonino の手札はまだまだ豊富。

中村のライフは4。Antonino は20だ。

《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》の進撃が始まった。

だが、それも直ぐにぴたりと止まる。Antonino はマナのかからない《金属ガエル/Frogmite》を召喚。これで《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》は動けなくなった。何しろ、その横には《頭蓋囲い/Cranial Plating》があるのだ。

Antonino 、土地一枚を犠牲にしつつ、《頭蓋囲い/Cranial Plating》を装着して攻撃。

哀れ、《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》は再び運命を終えた。そして、中村の命運も。

Antonino De Rosa 2 – 0 中村 修平

Shuhei Nakamura

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Antonino De Rosa

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