Round 14: Kuo Tzu Ching(台湾) vs.
Chen Liang(台湾)

Posted in Event Coverage on June 22, 2012

By Wizards of the Coast

 残り3回戦。
 いよいよ大詰めとなってきたこのラウンドでは、トップ8入賞に向けては1敗もできないという崖っぷちの3敗ラインから、異国の同郷対決をお送りしよう。

 まずKuoは、頂点を決めるマジックプレイヤー選手権、その招待選手16人の中にも名を連ねるほどの、言わずと知れたアジア圏最強クラスのプレイヤーである。
 対するChenも、プロツアー出場の常連であり、グランプリトップ8入賞経験も持つ強豪だ。

 ちなみに2人とも熱心に日本語を勉強しており、プロツアーでは渡辺 雄也をはじめとする様々な日本人とドラフトしている光景が常態化しているほどの親日家である。

R14_Chen_VS_Kuo.jpg

 デッキはKuoがNo-Caw、対するChenは青赤《欠片の双子》コンボのようだ。

ゲーム1

 Kuoが先手土地1枚でマリガンし、Chenの《手練》が最初の呪文となる。続くターンのChenの2枚目の《手練》を、Kuoは3枚目の土地を引くべく強引に《差し戻し》しようとするが、これはChenに読み切られたか、《呪文貫き》されてしまう。

 それでも運よく3枚目の土地を引き込めたKuoは、対策カードが薄いメインボードでは双子相手のほぼ唯一の勝ち手段と言っていいであろう、『先手3ターン目の《聖トラフトの霊》』を着地させることに成功する。

 これに対しChenはメインで《詐欺師の総督》プレイ、土地をアンタップしてエンド。コンボへの準備としつつ、《聖トラフトの霊》のクロックを2点下げるブロッカーとする。対し、土地が《》《》《天界の列柱》の3枚で詰まってしまったKuoは、動くに動けずターンを返すしかない。それを尻目に今度は《呪文滑り》を、《呪文嵌め》→《払拭》というカウンター合戦を経て押し通したChen。着々とコンボの準備を整えていく。

 それとは対照的に、ようやく4マナ目を引けたもののいまいちかみ合わない《金属海の沿岸》だったKuo。4点だけ通して依然マナは立たせてターンを返す。

 と、Kuoに呼応するようにここでChenも4マナ目を引き、こちらもフルオープンでエンド。そしてKuoのエンド前に《詐欺師の総督》の2体目をプレイ。《聖トラフトの霊》のアタックを押し留めることに成功する。

 さらにChenは《手練》を引き込むが、今一番欲しい5枚目の土地は見つからない。それさえあれば、《払拭》構えの《欠片の双子》で仕掛けられるのだが…

 次のターンにもまだ5枚目が引けないChenは、ついにKuoの《修復の天使》の登場を許してしまう。飛行ビートが開始されて残る時間は少ないが、いつ土地を引いてもいいように、エンド前の《やっかい児》でKuoのマナを縛っておく。

 返すターン、ここでようやく5枚目の土地を引いたChen。《払拭》のバックアップと盤面の《呪文滑り》で備えは足りているのか。立っているKuoの土地は3マナ。除去2枚や除去+カウンターならいいが、もしカウンター2枚だったら…

 それでもChen、意を決して《欠片の双子》をプレイ!

 …実は何の対抗策もなかったKuo、即投了して2ゲーム目へ。

Kuo 1-0 Chen

 サイドボードでは両者6〜7枚ほどのカードを入れ替える。やはりここからが本番といったところか。

ゲーム2

 先手は再びKuo、今度はChenがワンマリガン。Kuoは2ターン目《瞬唱の魔道士》をクロックとして用意し、さらにChenのドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》で畳み掛けようとするが、さすがにこれは《差し戻し》で通らない。それでも、この隙にKuoはサイドカードの『双子キラー』《減衰のマトリックス》を設置する。

 2ターン後、ChenはドローステップにプレイされたKuoの《ヴェンディリオン三人衆》を再び《差し戻し》するが、5枚目の土地が引けておらず、《呪文滑り》を出すのみ。

 と、ここでKuo、《減衰のマトリックス》環境下では何らの能力も発揮しないこれをあえて《差し戻し》することにより、《変わり谷》《瞬唱の魔道士》の4点アタックでChenのライフを11まで落とし込む。

 その返しでようやくChenも5枚目の土地を置くのだが、そのターンのエンド前にプレイされた3度目の正直となるKuoの《ヴェンディリオン三人衆》により、

 というところから、コンボを決めるために必要不可欠な《残響する真実》を奪い去られてしまう。

Kuo Tzu Ching

 Chenも《詐欺師の総督》をプレイ、Kuoの《ヴェンディリオン三人衆》をタップしつつ地上のブロッカーとすることで時間稼ぎをしようとするが、Kuoの《地盤の際》でマナが縛られ、思うように動けない。

 少しでも確率を上げるため、フェッチを起動してから《血清の幻視》をプレイするなどしてみるChenだったが、一度手放した《残響する真実》に再びめぐり合うことはできない。それでも何とか《血染めの月》を通すことで、《》《平地》が1枚ずつ置いてあるので完封とはいかないものの、Kuoの《変わり谷》《変わり谷》《天界の列柱》を機能不全へと追い込み、反撃の隙を窺う。

 だが。

 ここでKuoのトップデッキが《流刑への道》。

 すなわち、《瞬唱の魔道士》2体の行く手を阻んでいたブロッカーの《詐欺師の総督》をどかすと、一挙7点が素通りとなってしまい、Chenの残りライフは既に2しかない。

 さらに3体目の《瞬唱の魔道士》もKuoに追加されると、Chenは一気に投了に追い込まれてしまった。

Kuo 1-1 Chen

ゲーム3

 ようやく先手がとれたChenだが、土地3枚にリアクティブカードばかり、おまけにコンボパーツは申し訳程度に《鏡割りのキキジキ》が1枚という7枚を見ては、さすがにマリガンせざるをえない。対するKuoも土地2枚にリアクティブカード5枚といった内容だが、クロック1枚引けば盤石と判断したか、キープを宣言。Chenの《手練》からの《呪文滑り》がKuoに《呪文嵌め》される立ち上がり。

 続くターン、2マナオープンのKuoに対してChenは《血染めの月》をプレイせずドローゴー。Kuoが2点払って《神聖なる泉》アンタップインしてターンを返すと、そのエンド前にフェッチを起動してから《ヴェンディリオン三人衆》で安全確認しようとする…のだが、Kuoの《差し戻し》によって阻まれてしまう。

 それでもChenは、Kuoが1マナしか立っていないこのタイミングを狙って、フルタップで《血染めの月》をプレイする。

 しかし対策カード多めのキープが効を奏したか、この時点でのKuoの手札はこれを《無効》するか《呪文貫き》するか悩んで《無効》する、というほどの充実ぶり。そして返すターン、フルタップしてもChenにうっかりコンボ達成されてしまう危険性がなくなったKuoは、最初にして唯一のフィニッシャーとなるであろう、《聖トラフトの霊》を送り出す。

聖トラフトの霊

 対するChenもこのまま殴りきられてはたまらないと、ブロッカーも兼ねてメインで《ヴェンディリオン三人衆》を通すのだが、これには能力にスタックして余った1マナから《四肢切断》が飛ぶ。《修復の天使》がボトムに送られるものの、Kuoの手札にはなお《解呪》《呪文貫き》が健在である。

 まず6点。

 そして返しでドローゴーのChenに対し、Kuoはダメ押しに《地盤の際》を置き、2度目のアタック。戦闘中にプレイされたChenの2体目の《ヴェンディリオン三人衆》に対しても、《瞬唱の魔道士》からの《差し戻し》と盤石。

 もう6点。

 2度のフェッチ起動と合わせて、この時点でChenのライフはぴったり6。

 《詐欺師の総督》《やっかい児》のいずれも引けなかったことに加え、Kuoの徹底した妨害という憂き目にあってはどうしようもない。

 結局そのままChenは《聖トラフトの霊》によって殴りきられてしまった。

Kuo 2-1 Chen


By Atsushi Ito

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