Round 15: 有田 賢人(千葉) vs.
永見 陽一(東京)

Posted in Event Coverage on June 22, 2012

By Wizards of the Coast

 そろそろトップ8へのラインが見えてきた15回戦。
 勝てばほぼトップ8が確定する2敗ラインのうち、関東の草の根若手勢対決となった試合をお送りしよう。

R15_nagami_VS_arita.jpg

 有田は千葉のプレイヤーで、LMCなどの大会で実力を磨いている若手だ。今回はTシャツもLMCのTシャツを着用し、看板を背負ってトップ8に挑む。

 永見もまた、関東の草の根大会に積極的に参加するプレイヤーだ。オリジナルの面白いデッキを作ることに定評がある。

 大舞台のトップ8をかけた試合に、緊張した面持ちで卓につく二人。時折声を交わすが、お互いに少し言葉を交わしては途切れてしまう。願いを込めるようにシャッフルを行い、相手にデッキを差し出す。伝わってくる二人の緊張が心地いい。

ゲーム1

 有田の先手で始まったゲームは、《ちらつき蛾の生息地》そして《羽ばたき飛行機械》、《バネ葉の太鼓》、そして《信号の邪魔者》からはじまる。

 怒涛の展開をされた永見だが、落ち着いて《極楽鳥》をプレイ。

 2ターン目には《オパールのモックス》を引き当てた有田、このターンに《頭蓋囲い》を《羽ばたき飛行機械》に装備し6点のダメージ。フェッチランドなどの土地で減った永見のライフは、既に11だ。

 返しも《根の壁》で守れない有田に対して《メムナイト》を引き当てた有田の攻撃のダメージは…11点!トップ8への想いを込めたデッキが応え、まずは有田の快勝。トップ8にリーチがかかる。

 勝利の女神は有田に微笑んでいるのか。

有田 1-0 永見

 「先手後手がー」と呻く永見、確かに1ターン違えばまた別の勝負があったかもしれない。

ゲーム2

有田 賢人

 負けられない永見は手札を見ながらよく考え、マリガンを選択。有田は《感電破》《爆片破》とあるもののクロックの小さい手札を、考えた末にキープ。クロックが少しでもあれば削り切ることもできるという考えだろう。

 6枚でスタートした永見は土地を置いてターンを終える。有田は《ちらつき蛾の生息地》から《羽ばたき飛行機械》を設置。

 永見は《シルヴォクののけ者、メリーラ》を、有田は見えている通り1点のみの攻撃を行いターンを終える。永見は《呪文滑り》で場を守っていくが、現在のクロックは《ちらつき蛾の生息地》のみで飛行はブロックはできない。

 有田の次のターンも同じく1点を与えたうえで、《オパールのモックス》をプレイする。これは返しの《調和スリヴァー》によって破壊されそうになるが、対応して《《爆片破》を永見に。永見は2点のライフを払い、《呪文滑り》が犠牲に。

 有田は《電結の荒廃者》をプレイするも、このターンは同じく《ちらつき蛾の生息地》による1点のダメージのみにとどめる。しかしフェッチランド等により少し減っている永見のライフは、もう既に残り12だ。そしてこの時点で有田は手札に《感電破》を2枚抱えている。やはり勝利の女神は有田と共に居るのか。

 《臓物の予見者》を場に出し、「無限」コンボにリーチをかけた永見に対して、有田がどう攻めるか検討する。結局《羽ばたき飛行機械》の追加をプレイし《ちらつき蛾の生息地》2体が《電結の荒廃者》と共にレッドゾーンへ。《羽ばたき飛行機械》を生け贄に残りライフを8点まで削る。手札には《感電破》が2枚あるからこその残り8だが、色マナ源が《空僻地》1枚しか無いため、永見に1ターンの猶予を与えることになった。

 ここまでコンボの準備を着々と進めてきた永見。そんな永見にとって、この1ターンはとても大きな1ターンとなった。

 《召喚の調べ》をX=3でプレイする永見。解決してしまうと「無限ライフ」が決まってしまうので、有田は《シルヴォクののけ者、メリーラ》に《感電破》を打った。いや、打たされた。

 ここで猶予を得た永見、まずは《台所の嫌がらせ屋》でライフを引き上げる。

 これに対し有田は《ちらつき蛾の生息地》によって1点のダメージを与えるしかできない。もう少しで手が届くはずだった勝利の女神が、あと少しのところで逃げていく。そして、勝利の女神は、振り返らない。どうしてもライフを削り切れない有田に対して、永見の対応は完璧だった。

 戦闘中の《召喚の調べ》により《オルゾフの司教》を戦場へ。2体の《ちらつき蛾の生息地》と《信号の邪魔者》が墓地へ。さらに《修復の天使》で《調和スリヴァー》を明滅し、ブロックも含め有田のクリーチャーは全滅。

 有田の盤面にクロックがなくなり、《感電破》をクリーチャーに撃ち切ってしまった有田に抵抗の術は無かった。

有田 1-1 永見

ゲーム3

 何度もライフを削りきれそうになりながらも、有田のもとから逃げてしまった勝利。少しだけ永見のドローが良かったというのは簡単だが、土地でのダメージを受けないようにケアしてライフを守っていた永見のプレイは見事だった。

 《修復の天使》を確認した有田は《焼却》を2枚サイドイン。突き刺されば強力なカードだが、ほぼ《修復の天使》専用と言っても良いため、無駄カードとなってしまう恐れもある。これが吉と出るか凶と出るか。

 お互い緊張した面持ちでシャッフルしてるが、永見が破顔し「キツい」と一言。有田も「はい」と同意しながら笑顔を見せる。トップ8を掛けた大切な1戦、お互いの想いは同じだ。

 勝利の女神が微笑むのは、有田か、永見か?

 お互いマリガンを悩むが、有田はマリガンを宣言。永見はキープした。 有田の次の手札も《頭蓋囲い》は有るものの攻撃するクリーチャーが《ちらつき蛾の生息地》しか無い。しかし5枚では話にならないとキープ。

 有田は《ちらつき蛾の生息地》から《オパールのモックス》を置いて終了する。永見は《極楽鳥》を展開。このときもフェッチランドからは《》を持ってきており、ライフを守る姿勢が伺える。

 次のターンは《バネ葉の太鼓》を展開したうえで《頭蓋囲い》を設置。現状ダメージこそ与えていないが、大ダメージの準備を着々と進めていく。

永見 陽一

 永見は《根の壁》によりマナを増やすのみ。まだ準備の期間だ。有田はここで《ちらつき蛾の生息地》の起動、そして《頭蓋囲い》の装備により一撃で7点のダメージを与える。

 重い一撃を受けた永見だが、焦ってはいないようだ。《出産の殻》により《根の壁》を生け贄に捧げ《調和スリヴァー》で《頭蓋囲い》を破壊することに成功。これによりダメージは激減した。

 有田としてもゲームが長引くことが確定したため、長期戦のために《倦怠の宝珠》を設置。このターンは《ちらつき蛾の生息地》で1点を与えるのみにとどまる。

 永見は何もできず、いや、何もせずに4マナをオープンでターンを返す。《出産の殻》も起動せずにこのマナの立て方はあまりに不自然だ。

 しかし有田は構わず《ちらつき蛾の生息地》2体で攻撃。出てきた天使には《感電破》をお見舞いし、少しずつでもライフを削っていく姿勢を崩さない。

 永見は今度は《出産の殻》を起動。《極楽鳥》が《クァーサルの群れ魔道士》に変わり、これは《倦怠の宝珠》を破壊する。

 これでプレイの縛りがなくなった永見、早速《出産の殻》により《調和スリヴァー》を《残忍なレッドキャップ》に変える。追加されていた《大霊堂のスカージ》に2点。さらには《高原の狩りの達人》を追加しライフを4に回復。したうえで、《出産の殻》により、《残忍なレッドキャップ》を《鏡割りのキキジキ》にする。

 《鏡割りのキキジキ》《残忍なレッドキャップ》《高原の狩りの達人》と並べて盤石の永見は、さらに狼・トークンを《極楽鳥》に変えて飛行のブロッカーも用意し、《高原の狩りの達人》は《高原の荒廃者》へと変身。

 有田も《頭蓋囲い》をトップデッキしてみるも、これだけ固まってしまった盤面は突破できない。

 最後は、《召喚の調べ》により導かれた勝利の女神、もとい《修復の天使》が、《鏡割りのキキジキ》と共に無限の女神を生み出し、有田にとどめを刺した。

有田 1-2 永見

 永見 陽一、トップ8進出!


By Masami Kaneko

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