Round 16: 岡本 尋(愛知) vs. Terry Soh(マレーシア)

Posted in Event Coverage on December 2, 2005

By Yusuke Osaka

ラストエンペラー岡本 尋

10勝4敗2分けという成績の二人には、ベスト8に進出する可能性は残されていないが、残りすべてに勝利するとベスト16に入る事ができる。2003世界選手権で準優勝した岡本 尋(愛知)と2004世界選手権で6位だったTerry Soh(マレーシア)の熱い試合だ。

岡本は、4年前に廃止された最後のAPACとなったアジア太平洋選手権で、高度な技術を見せつけ、青白コントロールの同キャラで行われた決勝戦を制して優勝した。今回岡本が使うデッキも青白ベースのもので、森 勝洋(東京)デザインのセプターチャントを使用している。対戦相手のTerry Soh(マレーシア)もセプターチャントをベースに黒と赤を足したデッキである。

これは青白コントロールのミラーマッチなので、伝説の岡本 尋(愛知)のプレイが拝見できるという事実に心躍らせながら、筆者はこのマッチを観戦することとなる。岡本は今回の世界選手権を機にプロマジックの第一線から離れることを表明しており、観戦できるのが最後かと思うと、熱いものが込み上げてくる。

Game 1

岡本先攻

じっくり見入った後に岡本はキープ。

岡本のプレイスタイルは、落ち着いて淡々とプレイしつづけ、仏様のように見える。落ち着いてプレイするために、どんな展開になっても、相手は岡本の手札を読む事が難しく、それが岡本が勝ち続けていた要因でもある。

土地をセットするのみで終えた岡本と対照的に、Sohは《島/Island》、《金属モックス/Chrome Mox》(《嘘か真か/Fact or Fiction》刻印)、《等時の王笏/Isochron Scepter》(《火+氷/Fire+Ice》)と1ターン目から激しく展開する。

Sohが《火+氷/Fire+Ice》をプレイした隙に、岡本は《等時の王笏/Isochron Scepter》の回答として、《狡猾な願い/Cunning Wish》で《解呪/Disenchant》を手札に入手した。

岡本のアップキープにSohは岡本の土地に《等時の王笏/Isochron Scepter》からの《火+氷/Fire+Ice》をプレイし、岡本が4マナを出す事を許さない。

次のターンに岡本が4マナを立たせてターンを終えると、Sohは《等時の王笏/Isochron Scepter》が壊されるのを懸念し、起動を控える。

次なるSohのエンドステップに、6マナを持つ岡本が《等時の王笏/Isochron Scepter》を対象にして《解呪/Disenchant》をプレイするが、青マナが2つしか出ない岡本はっカウンターによるバックアップで《解呪/Disenchant》を通すことができなかった。

《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》を引いた岡本は、対処手段を探すために、起動しつづけ、岡本、Soh共にマナを伸ばす。

毎ターン土地を置き続けたSohが岡本12ターン目に《正義の命令/Decree of Justice》をサイクリングしX=8で8体の兵士トークンを生み出す。自分のターンに8体で攻撃し、岡本のライフをこれで9まで削った。

岡本も《正義の命令/Decree of Justice》をサイクリングし、6体のトークンを生み出し、すべてをブロックに参加させようと試みるが、《等時の王笏/Isochron Scepter》からの《火+氷/Fire+Ice》で2体を焼き払われ、4体をブロックし、岡本ライフは5。場に残ったのはSohのトークンが4体。

Sohが《嘘か真か/Fact or Fiction》をキャストし、《邪魔/Hinder》を入手してしまったため、呪文は打ち消されてしまうので、岡本はライブラリーに眠る《正義の命令/Decree of Justice》を引かなくてはならない。

《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を起動し、ライブラリーのトップ3枚を見たところで《正義の命令/Decree of Justice》が見つからなかったため、岡本はカードを片付けはじめた。

Soh 1-0 岡本

青使いの岡本は、ドローサポートをキャストする、通すためのタイミングが完璧だった。しかし、完璧なプレイを持ってしても1ターン目に出てしまった《等時の王笏/Isochron Scepter》のアドバンテージ差を覆す事はできなかった。

岡本サイドボーディング:
+2《解呪/Disenchant
+1《賛美されし天使/Exalted Angel
+1《ウルザの激怒/Urza's Rage

-2《神の怒り/Wrath of God
-1《狡猾な願い/Cunning Wish
-1《オアリムの詠唱/Orim's Chant

この段階で残り時間が20分と少ないため、2本取る可能性を高めるために、岡本は早く勝負がつきやすいサイドボードをした。状況に応じて違うサイドボーディングをするという臨機応変さが、岡本の強さに磨きをかけているのかもしれない。

Game 2

先攻は岡本。

岡本は土地が1枚しかなかった7枚をじっくり考えた後にマリガン。

マリガン後の初手は上々で、土地を順調に並べていく。

5ターン目にSohはサイドから投入した《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をキャストし、それにスタックして岡本は《嘘か真か/Fact or Fiction》をキャストするが、Sohの《マナ漏出/Mana Leak》によって打ち消されてしまう。《陰謀団式療法/Cabal Therapy》の指定は《対抗呪文/Counterspell》だが、岡本の手札に《対抗呪文/Counterspell》は無い。《ウルザの激怒/Urza's Rage》と《賛美されし天使/Exalted Angel》以外はすべて土地だ。

岡本は手札にカウンターが無い事がばれてしまったので、岡本は開き直って《賛美されし天使/Exalted Angel》を変異で召喚するが、Sohは《狡猾な願い/Cunning Wish》からの《稲妻のらせん/Lightning Helix》で裏向きの天使を焼き殺す。

《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で安全を確認していたSohは《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を悠々とキャストする。しかし、返しの岡本は《神の怒り/Wrath of God》で《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》をなぎ払う。

Sohはアップキープに《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を回収し、《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を岡本に向けてキャストする。指定は先ほど確認した《ウルザの激怒/Urza's Rage》で、岡本の手札は《火+氷/Fire+Ice》と《金属モックス/Chrome Mox》2枚という寂しい状態になる。

Terry Soh

そして、Sohが次のターンに《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》をキャストしたところで時間切れ。岡本のターンを1とした延長追加5ターンに入る。一本取られている岡本は勝利しても引き分けにしかならないが、既に2回の引き分けをしているために、ここで3回目の引き分けをすると1回勝利した分のポイントを手に入れることとなる。

さて。岡本のライフは18、Terryは17。

延長1ターン目に岡本が《金属モックス/Chrome Mox》をキャストすると、Sohは《正義の命令/Decree of Justice》を警戒してカウンターも考慮するが、岡本のマナを数えた上で《金属モックス/Chrome Mox》を出して刻印。

延長2ターン目にSohが《強迫/Duress》をキャストすると、スタックで岡本は《正義の命令/Decree of Justice》をサイクリングし、X=8で8体のトークンを生み出す。

延長3ターン目に岡本は8体でアタックし、1体を《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》にブロックされ、Sohのライフは10となる。

延長5ターン目にカードを引いた岡本だが、どうやっても勝てないことを悟ると、カードを片付け始めた。

Soh 2-0 岡本

あと2ラウンドで岡本の職業プロプレイヤーとしてのマジック人生が終わってしまうわけだが、愛知県のマジックコミュニティを発展させ、若手を世界レベルのプロに成長させた岡本に、惜しみない感謝の拍手を捧げながら「ありがとうございました」と言おう。

Terry Soh

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Jin Okamoto

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