Round 2: 津村 健志(広島)vs. Murray Evans(カナダ)

Posted in Event Coverage on November 30, 2005

By Yusuke Osaka

年間MVPを視野に闘う津村 健志

年間最優秀プレイヤーを決めるプロプレイヤーレース現在2位で今期絶好調の津村 健志(広島)の前に立ちはだかるのは去年の世界選手権でベスト8に入賞したカナダのMurray Evans。今期の津村はPTベスト8を3回。参加したGPの約半数でベスト8に残っている好調ぶりだ。去年の日本選手権でオープン予選からの参加だった事を考えると、今期の津村フィーバーには神がかり的な力が影響している雰囲気さえ漂う。「コガモ」の相性で皆から親しまれる津村の勢いをお伝えしたい。

Game1

1戦目津村は土地無しの初手をノータイムでマリガン。

先手津村が6枚でキープするのを見守った後にEvansも付き合って1回マリガン。

マリガン後津村の手札は「土地3枚、《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》、《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》、《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》」とマリガン後にしてはかなりの好ハンド。

先手津村が《寺院の庭/Temple Garden》をアンタップ状態で出し、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》。Evansは《森/Forest》を出すのみ。2ターン目津村は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》からもマナを出して《ウッド・エルフ/Wood Elves》で《寺院の庭/Temple Garden》をサーチ。Evansは《森/Forest》から《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》。

3ターン目に津村は《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》をキャストしながら《ウッド・エルフ/Wood Elves》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》でアタック。Evansはドローしたカードを見て複雑な表情を浮かべ引いたカードをそのままキャストし、引いたそのカードは《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》。土地を出す度に巨大になっていく《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》は2ターン目に出したいカードで、3ターン目に出てくると威力が半減してしまうのである。

そんな噛み合わないEvansを尻目に最高の引きをできている勢いのある津村は、《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》と《ウッド・エルフ/Wood Elves》で攻撃を加えEvansのライフを14にした後、《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》を追加し、4マナを立たせたままターン終了。

一見《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》のトークンを出すように見えるのだが、津村の手札は《火花の結実/Seed Spark》。Evansの場は森が3枚と《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》と《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》。それに気付かないEvansは喜び勇んで《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》に《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を装備させて攻撃をするのだが、予定調和的に津村の手札からは《火花の結実/Seed Spark》が飛んでくる。

返しのターンに津村がフルアタックした所でEvans投了。あまりに噛み合いすぎた津村の引きに、肌の白いEvansの耳が真っ赤になっていた。

津村 1-0 Evans

相手から出された土地が《森/Forest》4枚で、現在のスタンダードで緑単デッキというのは一般的には存在しないため、津村は不可思議な顔をしながらサイドボーディングを行った。《森/Forest》4、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》、《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》というカードを見せられた所から想像すると緑単の攻撃的デッキと予想され、津村は緑単ビートダウンに行うサイドボーディングをした。

津村サイドボーディング:

+1《神の怒り/Wrath of God
+1《種子生まれの詩神/Seedborn Muse
+1《帰化/Naturalize
+1《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
+2《木彫りの女人像/Carven Caryatid

-3《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder
-3《真髄の針/Pithing Needle

Game 2

Evans先行。互いにキープ

土地を置きあい、津村が十手を出す以外は何もなくターンが進んでいく。と、思ったら3ターン目に津村は土地を出せずに《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をディスカード。津村の手札を覗き込んでみると、緑のカードたくさんと《神の怒り/Wrath of God》。後で津村に聞いてみたが、「初手のキープは間違いだった」と答えていた。

5ターン目にEvansが《島/Island》セットから《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》、6ターン目には津村の平地を対象に《押収/Confiscate》をキャストした所で津村投了。森を見つけられないままに試合が終わってしまい、ゲームカウントはタイとなり最終戦にもつれ込む事になった。

Evans 1-1 津村

緑単だと勘違いしてしまい、《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》を全抜きした津村は照れ笑いしながら3戦目に向けて《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》をメインボードへと戻した。

津村サイドボーディング:

+1《帰化/Naturalize
+1《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree
+3《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder

-1《種子生まれの詩神/Seedborn Muse
-2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
-2《木彫りの女人像/Carven Caryatid

Game 3

先手津村は中々の好ハンドをキープし、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》と展開していく。返すEvansも《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》、《ウッド・エルフ/Wood Elves》でマナベースを整えていく。

Umezawa's Jitte

ゲームが動いたのはEvans4ターン目。Evansが《真髄の針/Pithing Needle》をキャストし、津村はスタックで《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》から苗木トークンを生産。《真髄の針/Pithing Needle》の指定は勿論《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》。そこまでは普通の流れだが、Evansは《真髄の針/Pithing Needle》が割られる事を考慮し、2枚目の《真髄の針/Pithing Needle》をキャストして2重で《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》の起動を防いだ。

返しの津村はフルタップのEvansに軽く微笑みかけ、初手から持っていた《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を出して《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》に装備してアタック。それはスルーされ、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》にカウンターが乗ってしまう。クリーチャーデッキ同士の対戦では《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》に一回カウンターが乗ってしまうと+2/+2能力と、-1/-1の能力を駆使し簡単にゲームに勝ててしまう。

神河ブロック構築で「十手ゲー」という言葉が生まれたくらいに生物同士のぶつかりあいにおいて《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の強さは半端ではない。その《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》にEvansの未来予知能力が足りなかったばかりにカウンターが乗ってしまったわけだ。

Evansは《ウッド・エルフ/Wood Elves》を召喚するのみでターンを終え、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》付きの《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》で殴り、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》のカウンターを4個にした後に《制圧の輝き/Glare of Subdual》まで追加した。

6マナに到達したEvansは《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》をキャスト。

津村は《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》で《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》が取られる可能性も考え、《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》をキャストしてからカウンターが4個乗った十手を装備した《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》でアタック。《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》にブロックされるが、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の+2能力を2回起動し、一方的に《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》を倒した。《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》が墓地に落ちた時の能力でカウンター4個の《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を装備した《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》のコントロールがEvansに。

Evansは2体目の《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》を出した。津村は《北の樹の木霊/KodaKodama of the North Tree》1体で攻撃を加え、Evansはそれをブロックせず、ライフは9。津村は更に《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》をキャストした。

Glare of Subdual

Evansの《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》は《制圧の輝き/Glare of Subdual》に寝かされ、メロクを追加してターンを津村に渡した。

《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》に《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を装備させ、《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》と《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》で攻撃。《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》、《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《ウッド・エルフ/Wood Elves》と豪華生物達をコントロールしているEvansもカウンターが4個も乗った《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を対処するのには困るようで、長考した後に《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》でトークンを3体生産した。そこで津村がEvansにとどめを刺す為に最善の手について考え始める。

1分程で考えがまとまり、アンタップ状態だった《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》によって《制圧の輝き/Glare of Subdual》の能力を使い《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》をタップし、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》のカウンターの-1能力を起動し、トークン3体と相手の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を掃除した。

Evansは10秒くらい考えた後に投了。

プロプレイヤーカードにも肖像が使われたEvans

そのターンには死なないが、未来が無いと判断しての投了だ。

津村 2-1 Evans

終わった後に昨年度世界選手権で優勝したJulian Nuiten(オランダ)が津村に向かって「勝った?」と聞いてきて、津村は力強く頷いて、二人が子供のように抱き合いながらはしゃいでいるシーンを見かけた。若い二人だが、今年の世界選手権で勢いを披露するのは津村なのかもしれない。

フューチャーマッチが畳の上で行われているため、正座をしながら記事を書いているのだが、完全に足がしびれて10分ほど立ち上がる事ができなかった。

Blue Green Beatdown

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BEAMS Subdual

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