
Game Empire 2
Player A:Tsang,Terry
Player B:Selden,Brian
Player C:Comer,Alan
Righteous Babe
Player A:Flores,Michael
Player B:Kowal,Brian
Player C:Shuler,John
今シーズンの開幕を告げたのは「世界最大のイベント」でもあった GP 神戸だったわけなのだが、本当の意味でのシーズン開幕戦-1sr Pro Tour Stop-はこの PTNY であるというのが一般的な見解であろう。このチーム戦というフォーマットはポリシーの変更に伴って獲得 PTP も大幅に改善され、3 年目にして名実ともにマジックの主要フォーマットの一つとなりおおせたと言っても過言ではないものだ。
その PTNY 2001 、堂々の Round 2 Feature Match は Game Empire 2 vs. Righteous Babe というマッチアップだ。Game Empire は正式メンバーである 1998 世界王者の Brian Selden と PT バルセロナ準優勝の Alan Comer という二名に今年度カナダ王者でもある Terry Tsang を加えた豪華な布陣。一方の Righteous Babe はさながらデッキビルダーズといった感が漂う面々で GP デンバーを制覇した Brian Kowal や Flores Black とその名を冠したデッキでも知られる Michael Flores といった陣容である。
Alan Comer(Game Empire) vs. John Shuler(Righteous Babe)

Game 1
John の青黒アグレッシヴデッキのバウンス戦略が功を奏することとなった。
先攻をとった John Shuler は 2 ターン目に Ravenous Rats、3 ターン目に Sky Weaver と連打する立ち上がり。Alan Comer も Gaea's Skyfolk を召還したものの、これは即座に Repulse されてしまい、ダメージレースで出遅れてしまう。さらに John は Phyrexian Slayer を 4 ターン目に召還して攻勢を維持すると、Alan も Quicksilver Dagger を Skyfolk に エンチャントしてターンエンドを宣言。John はこれも Rushing River でバウンスしてのアタックを続行して Alan のライフを 11 にまで削ってみせた。
Alan は Primal Growth でマナを整備しつつ再度 Skyfolk を展開して Go。John はこれを Recoil してさらにアタック。Alan は このアタックによって 6 にまでライフを削られてしまうが、次ターンにトップデッキした Jilt Kicker でもって Sky Weaver を除去しつつ Phyrexian Slayer をバウンスしてみせた。しかし John は Alan が並べた Amphibious Kavu と Gaea's Skyfolk を Reckless Spite で除去し、理想的なマッチ運びでこの Game 1 を制したのだった。
John Shuler 1-0
Game 2
3 ターン目に Penumbra Bobcat を召還した Alan。John は 3 ターン目になっても土地が Swamp *2 でとまってしまっためブロッカーとして Duskwalker を non-kicker で召還。これが Bobcat と相打ちとなった直後に John は待望の 3 枚目の土地を引き当てたのだったが、 . . . これまた Swamp。「3 マナ揃ったことには変わりはないだろ」と、John は Phyrexian Rager を召還してターンエンド。結局 Swamp *5 というマナベースとなるのである。
Alan は John が事故気味と見るや Bobcat が墓地に送り込まれたことで発生した「影武者」トークンに Armadillo Cloak をエンチャントしてアタック。Ruham Djinn 、Dega Disciple とさらに展開した Alan は果敢な突撃を敢行するも、Andradite Leech、Phyrexian Rager よるダブルブロックによって Cloak つきトークンは何とか除去されてしまうのだった。John はさらに Phyrexian Slayer を 2 連続で召還するも、さらに Ancient Spider を戦線に加えての Alan Comer の大攻勢を前にに為す術なし。 . . . 手札が真っ青で、ランドは Swamp *7 という状況では如何ともしがたかったのだった . . . 。
"ahh Magic. I know this is Magic..."
-John
Alan Comer 1-1
. . . この段階でカナダ王者でもある Game Empire の Terry Tsang が 2-0 での勝利をおさめ、Game Empire 2 がリーチ。

Game 3
Urborg Skeleton non-kicker をダシにして Cavern Harpy を 2 ターン目に召還した先攻の John。さらに Sky Weaver が 3 ターン目に戦列に加えられた段階で Alan は Quirion Elves に Quicksilver Dagger をエンチャントしてカードドローを開始。手札はランドばかりで、Alan はライブラリーを掘り進みながら Harrow によってマナベースの整備に奔走。そしてそれは報われる。
Natural Emergence -Alan のランドがすべて 2/2 Fist Striker となる-を場にもたらしたのだった !
John は Hunting Drake で Elves をライブラリーにバウンスしつつ Harpy でのアタックを続行し、何とか未来あるドローに期待したいところであったのだが、Alan は次ターンに独特の笑い声をあげながら Armadillo Cloak を Forest にエンチャントしてアタック。4/4 First Strike、Trample で Spirit Link つきのマナ・クリーチャーというわけである。
Game 1 を席巻したバウンスカードたちはどこへやら、John はまさしく「やられたい放題」となってしまうのだった。
Alan は Tek を展開して制空権までを奪い、駄目押しの Minotaur Illusionist を戦列に加えてからの全軍突撃-2/2 First Striker である土地の群れ-が Game Empire 2 に勝利をもたらした。
Alan Comer wins 2-1
Game Empire wins 2-1