Round 20: 日本代表 vs. ポルトガル代表

Posted in Event Coverage on December 3, 2005

By Yusuke Osaka

日本代表、左から志村、諸藤、大礒

今年の各国選手権でベスト3に入ったメンバーが国を代表し、名誉をかけて戦うのが今日の国別対抗戦だ。

日本代表は、日本選手権優勝の諸藤 拓馬、PTベスト8進出回数が日本トップの大礒 正嗣、2004年PTシアトルでベスト4に入賞した志村 一郎という豪華メンバーで、おそらく強さの面では1,2を争うチームになっている。

対するポルトガル代表は、ポルトガル選手権優勝のBarreiras Igor、今回の世界選手権でベスト8に入賞したCarvalho MarcioCoimbra Andreという勢いにのったチームだ。

Table C

まずは注目の大礒 vs. Marcioに注目した。

試合が始まると、いきなりジャッジに連れていかれるMarcio。大礒は退屈そうにシャッフルを続けているとMarcioがジャッジと一緒に戻ってきて、デッキリストに不備があったために、Marcioにデュエルロスの裁定が出された事が告げられる。

大礒 1-0 Marcio

Game 2

本来、ただ勝てば嬉しい筆者のような人間にとって相手の失敗で試合に勝てる事は嬉しいのだが、試合をして勝ちたいと思っている大礒は、このラッキーな事件に対して不満な表情を見せる。

2戦目のMarcioは《屋根伝いのワイト/Roofstalker Wight》、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》、《ディミーアの浸透者/Dimir Infiltrator》、《ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger》との優秀なクリーチャーを5ターン目までに展開する鬼周りを見せた。

大礒も《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》と《幻の漂い/Drift of Phantasms》を展開するのだが、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》2体と《ディミーアの浸透者/Dimir Infiltrator》をブロックするのが難しく、一気にライフを減らされた。

カウンターを持つ大礒は、ドローサポートを打つか、カウンターを待つか迷い、ドローサポートを打った次のターンには、引き込んだ《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》を出すがMarcioは《差し戻し/Remand》を。続くターンにも《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》をキャストするがMarcioの《妄想の誘導/Induce Paranoia》に阻まれ、Marcioの勢いが伝わる。

《紺碧のスフィンクス/Cerulean Sphinx》のような強いカードを出しても、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》はブロックしずらく、大礒は《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》2体のビートダウンをきちんと止める事ができずに、そのまま負けてしまった。

大礒1-1 Marcio

他を見渡すと、3人が同時に終わったようで、日本代表の全員がサイドボーディングをしていた。

ピック中は、意思疎通がうまくできなかった日本代表だが、段々とチームワークが出てきたのかもしれない。

Game 3

大礒は優良な初手をキープし、《死足虫/Mortipede》、《潮水の下僕/Tidewater Minion》と少し遅めの展開。Marcioは《ディミーアの浸透者/Dimir Infiltrator》、《潮水の下僕/Tidewater Minion》とし、互いにあまり攻められない。

大礒は盤面に《立ち退きの印/Mark of Eviction》と《屍の原形質/Necroplasm》を追加したが、Marcioは《屍賢者の助言/Consult the Necrosages》のディスカード能力を大礒に打ち込み、大礒の手札は0になった。

勢いに乗ったMarcioは2体目の《潮水の下僕/Tidewater Minion》、《穏やかな霞/Halcyon Glaze》、《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》、《モロイ/Moroii》と強力カードをキャストし、大礒のライフを大幅に削っていく。《立ち退きの印/Mark of Eviction》で軽減したい大礒だが、クリーチャーを戻すと《穏やかな霞/Halcyon Glaze》がクリーチャー化してしまうために、《立ち退きの印/Mark of Eviction》も実質封じられている。

《噛みつきドレイク/Snapping Drake》を出して逆転のチャンスを探す大礒だが、4/4飛行2体を止める事ができずに敗北してしまった。

Marcio 2-1 大礒

Moroii

大礒のデッキは《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》が2枚入っていて、《立ち退きの印/Mark of Eviction》とのコンビネーションで相手に半ロックをかけられるのだが、《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》を引かずにバウンスだけを4枚引いてしまい、多少噛み合わない引きをしてしまったせいで負けた。

大礒のデッキはMarcioのデッキに相性が良いはずで、大礒の勝ち星を計算に入れていた日本代表チームにとって、痛い1敗となった。

Table B

横の諸藤 vs. Barreiras Igorに視線を移すと、1-1の3本目で終盤戦であった。Igorの場には《感電の弧炎/Galvanic Arc》が3枚出ていて、諸藤は相当な苦戦を強いられているように見える。

諸藤の場には《信仰の足枷/Faith's Fetters》がエンチャントされている《サンホームの処罰者/Sunhome Enforcer》があるのみで、Igorはフルアタックをしてターンを返した。

残り1,2ターンで負けてしまう諸藤の手札はすべて土地で、ライブラリーには引いて勝てるカードが1,2枚しか入っていない。祈るようにドローした諸藤は、周りの期待に答え、《照らす光/Bathe in Light》を引いた。

それを見た瞬間に大礒の表情が輝き出す。

慎重にカードの効果を確認した後に諸藤は《照らす光/Bathe in Light》を《サンホームの処罰者/Sunhome Enforcer》に向けてプレイした。諸藤は効果を勘違いしていて、相手のクリーチャーについていた《感電の弧炎/Galvanic Arc》を剥ぎ取って、墓地に置こうとしたが大礒に止められる。

《サンホームの処罰者/Sunhome Enforcer》がブロッカーのいないIgorに襲い掛かり、Igorのライフと同じ値まで《サンホームの処罰者/Sunhome Enforcer》のパワーを上げると、Igorは投了した。

諸藤 2-1 Igor

Sunhome Enforcer

Table A

日本チーム1勝1敗で、志村の勝敗でチームの勝利が決まる事になった。

志村の試合を見てみると、3本目が始まる所だ。

志村の対戦相手は今回の世界選手権でベスト8に入賞して勢いに乗ってるCoimbra Andre。志村のデッキはバランス良く作られた白緑の強力なデッキで、Andreのデッキもトークンを大量生産して相手を圧倒する緑デッキだ。

先攻は志村で、《護民官の道探し/Civic Wayfinder》、《ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale》、《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》と展開する。Andreも《よろめく殻/Shambling Shell》、《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》と展開してきたため、互いに攻撃をする事ができずににらみ合う。

Andreは《根の血族の同盟者/Root-Kin Ally》をキャストし、返しの志村も《議事会の乗馬兵/Conclave Equenaut》で戦線を切り開こうとするが、Andreの《最後の喘ぎ/Last Gasp》によって《議事会の乗馬兵/Conclave Equenaut》は墓地に置かれた。

5/5まで成長する事ができる《根の血族の同盟者/Root-Kin Ally》が攻撃を加え、志村はブロックせずに本体に3点を受ける。2回目の《根の血族の同盟者/Root-Kin Ally》も通し、3回目のアタックは《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》でブロックし、ライフを17に保つ。

その間に志村は《黄昏の群れ操り/Twilight Drover》を2体場に送り込み、トークンを引けば爆発的にクリーチャーを増やせる下準備を整えた。

Andreは《始原の賢者/Primordial Sage》をキャストし、志村は《這い集め虫/Gleancrawler》、《戦利品狩り/Trophy Hunter》とカードを展開するのだが、互いに攻撃はできないまま、しばらくターンが進む。

志村はついにトークンを生産する《光と成す者/Transluminant》を引き、相手のエンドステップに1/1飛行トークンを4体生産。《黄昏の群れ操り/Twilight Drover》が2体いるので、マナがあるだけトークンが増え続ける。しかも、トークンが死ぬと《戦利品狩り/Trophy Hunter》が成長するというスーパーコンボだ。

Twilight Drover

飛行トークンを増やし続けて、次のターンに志村の1/1飛行がAndreのライフを0にできるという状況になった。そこでAndreは深く考え込んだあと、《冥界生まれの密集軍/Netherborn Phalanx》をキャスト。ライフ17でクリーチャーを12体コントロールしている志村は少し考えた後にトークンを1体生贄に捧げ、11ダメージを受けた。さらにAndreは《根の血族の同盟者/Root-Kin Ally》に《鉄の樹の拳/Fists of Ironwood》をエンチャントし、4体で攻撃を加える。

Andreにマナは一つも残されていなく、Andreが攻撃に参加させている《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》をブロックしてしまうと3点ライフを得る事になってしまい、志村は次のターン勝てなくなる。

しかし、《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》を通すとライフ6の志村は、場にいる《よろめく殻/Shambling Shell》で《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》に+1を与え、Andreがもし《かき集める勇気/Gather Courage》を召集でプレイしたら、志村は負けてしまう。

チームの勝敗がかかった大事な選択だが、志村はじっくり考えた跡に《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》以外のクリーチャーをすべてブロックした。戦闘が終了し、志村がAndreのエンドステップにAndreのライフと同じ数の飛行トークンを用意すると、Andreはカードを片付け始めた。

志村 一郎の勝利によって日本代表は連勝!

志村 2-1 Andre

有利と予想されていた大礒が負けてしまった時は焦ったが、日本チャンピオンでもある諸藤が相性差を跳ね返し、日本代表を勝利へと導いた。
志村の勝利が決まった瞬間にギャラリーからは暖かい拍手が巻き起こり、大礒と諸藤が祝福の言葉をかけにきた。

チームリミテッドは実力が反映しやすい環境なので、残り2ラウンドも日本が勝利し、プレーオフへとコマを進める可能性も高いだろう。

日本代表勝利。

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