Round 22: 日本代表 vs. スロバキア代表

Posted in Event Coverage on December 3, 2005

By Yusuke Osaka

スロバキア代表

これに勝つか引き分けでプレイオフに進出でき、負けると3位で終わってしまう日本。とても大事な一戦で、ピックをかなり有利に進める事ができて、プレイオフ進出に対しての期待が高まる。

まずはデッキパワーが高く、マナ加速から4,5マナにアクセスする強力な黒緑の志村の一戦を。相手のデッキも攻撃的な赤白のため、早く終わるだろうと思い、この一戦を選んだ。試合前にIvan Flochに聞いてみた所、「僕だけ負けて残り二人が勝って2-1だよ」との予想を教えてくれた。

Seat A: 志村 一郎 vs. Ivan Floch

Game 1

志村先攻。

志村は《平地/Plains》、《沼/Swamp》、《セレズニアの印鑑/Selesnya Signet》とマナを増やした上で《大いなる苔犬/Greater Mossdog》、《ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari》、《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》とクリーチャーを並べ立てる。

Flochは《急使の鷹/Courier Hawk》、《雷楽のラッパ吹き/Thundersong Trumpeter》、さらに2体目の《雷楽のラッパ吹き》と応戦。相手は土地が3枚で止まり、苦しそうな表情を見せるが、《雷楽のラッパ吹き》2体が志村の足を止め、《急使の鷹》が地道にダメージを刻み続ける。

さらにFlochは《オルドルーンの猛士/Ordruun Commando》に《感電の弧炎/Galvanic Arc》をまとわせ攻撃を加える。志村は、じっくりと考えた上で《オルドルーンの猛士/Ordruun Commando》の攻撃を通し、志村のライフが急激に減る。強固なクロックができたと思われたが、志村は《最後の喘ぎ/Last Gasp》を引き、先制攻撃4/1の生物を除去した。

2体の《雷楽のラッパ吹き》がいるために、Flochがキャストする何気ないクリーチャーも脅威となってしまう。果ては、《蛮族の裂け目切り/Barbarian Riftcutter》にも攻撃されてしまう。更に《ヴィーアシーノの牙尾/Viashino Fangtail》も追加され、志村のライフは8。次のターンに《金切り声のグリフィン/Screeching Griffin》までもキャストされてしまい、土地を引きすぎた志村のライフは0になった。

志村 - 0 Floch -1

Game 2

先手の志村はメインカラーの《沼/Swamp》が無い初手だが、2ターン目に《セレズニアの福音者/Selesnya Evangel》を出せるため、手札をキープした。4ターン目には沼を引き込み、事故の心配はなくなった。

志村は《セレズニアの福音者》、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》と展開した。Flochは《急使の鷹/Courier Hawk》、《ヴィーアシーノの斬鬼/Viashino Slasher》、《ヴィーアシーノの牙尾/Viashino Fangtail》とキャストし、志村にプレッシャーをかけるが、《ヴィーアシーノの牙尾》に志村が《最後の喘ぎ/Last Gasp》を打ち込んだため、互いに攻撃できずの状態になる。そうなれば《セレズニアの福音者》をコントロールする志村がじわじわと有利になる。

しかし、志村の残りの手札3枚すべてが土地だ。

Flochがキャストした、《ウォジェクの燃えさし魔道士/Wojek Embermage》に《セレズニアの福音者/Selesnya Evangel》で生み出したトークンが一掃されてしまったため、圧倒されるかに思えたが、志村はライブラリーの上から《悲哀をもたらす悪魔/Woebringer Demon》をプレイし、若干の優位に立つ。

Flochはアップキープに《悲哀をもたらす悪魔》の能力でクリーチャーを生贄に捧げる前に、カードを引いてしまい、志村がジャッジを呼ぶ。5分間の協議のあと、相手には警告が与えられる。

相手の場に5体のクリーチャーが並ぶが、志村は《悲哀をもたらす悪魔》と《臭い草のインプ》の2枚だけで、自分のアップキープに《悲哀をもたらす悪魔》そのものを生贄に捧げるかを迷うが、アップキープに《臭い草のインプ》を生贄に捧げ、ドローステップに発掘して、そのままキャスト。

次ターンに攻撃してきたIvonの《オルドルーンの猛士/Ordruun Commando》を《悲哀をもたらす悪魔》でブロックして、相打ちになる。Ivonは《金切り声のグリフィン/Screeching Griffin》を場に加える。

Ivonは《金切り声のグリフィン》の能力で《臭い草のインプ》にブロックされないようにした上で、《年季奉公の鈍愚/Indentured Oaf》に《ちらつく形態/Flickerform》をエンチャントし、死なない4/3クリーチャーを作り、それで攻撃を加えた後に、《雷楽のラッパ吹き/Thundersong Trumpeter》を追加。

次ターンに《すがりつく闇/Clinging Darkness》を引いた志村は長く考えた後に、《年季奉公の鈍愚》にこれをエンチャントする。

《金切り声のグリフィン/Screeching Griffin》が志村のライフを少しずつ削り続け、志村のライフが3になった時、《感電の弧炎/Galvanic Arc》を志村本体に打ち込んでIvonの勝利。

この試合が終わる少し前に大礒が勝利し、チーム成績は1勝1敗となった。残る諸藤の勝敗がプレイオフ進出の結果を決めることになった。

日本代表

Seat B: 諸藤 拓馬vs. Robert Jurkovic

試合は1戦目をJurkovicが勝ち、2戦目が始まる所だ。

Game 2

諸藤のデッキは《感電の弧炎/Galvanic Arc》が4枚入ってはいるのだが、マナカーブが悪いデッキだ。対するJurkovicのデッキは黒緑の発掘を多用したデッキで、スロバキアの司令塔だけあって、一番まとまっていて強そうだ。

諸藤は赤マナのない初手でマリガンした。諸藤のデッキの低コストカードはほとんど赤いカードであり、赤白というデッキは序盤に相手のライフを削れないと勝ち切れない事が多いので賢明な判断だ。

マリガン後、諸藤は低コストクリーチャーを召喚するが、Jurkovicの展開もすごく、《鉄の樹の拳/Fists of Ironwood》と《種のばら撒き/Scatter the Seeds》でトークンを5体出し、タフネス1のクリーチャーしか出していない諸藤はトークンに1回殴られる。

しかし、所詮1/1のトークンの群れなので、諸藤がタフネス2のクリーチャーを2体出すと、トークンの攻撃はストップした。Jurkovicは《ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale》と《叫び回るバンシー/Keening Banshee》をプレイ。《叫び回るバンシー》を出された返しに、諸藤が自軍のクリーチャーに《感電の弧炎/Galvanic Arc》をエンチャントし、《ゴルガリの茶鱗》を除去する。

次のターンにJurkovicの《叫び回るバンシー》が攻撃に参加し、諸藤は地上クリーチャーでブロックしようとした時に「えっ!飛行だったの!?」と。諸藤は《叫び回るバンシー》の飛行を忘れていて《ゴルガリの茶鱗》を3点狙撃してしまったらしい。

Jurkovicは《ゴルガリの茶鱗》を発掘し、《叫び回るバンシー》がしばらく殴り続ける。

2枚目の《感電の弧炎》を引いた諸藤は、即座にJurkovicの《叫び回るバンシー》を除去した。

膠着状態が続き、諸藤が3枚目の《感電の弧炎》を引いた時に相手のライフは6。少し計算をした後に諸藤はフルアタックし、相手のライフを4にした。続くターンに《ヴィーアシーノの牙尾/Viashino Fangtail》を引いて、ターンが回ってくれば勝つという所だったが、相手は《最後の喘ぎ/Last Gasp》で《ヴィーアシーノの牙尾》を除去した。

途中にライフを回復するために《ゴルガリの茶鱗》を何度か発掘したJurkovicのライブラリーは既に6枚で、《ゴルガリの腐れワーム/Golgari Rotwurm》を引いたJurkovicだが、諸藤の大掛かりなアタックを受け、《ゴルガリの腐れワーム》がブロックに参加してしまい、喰らったダメージと4枚目の《感電の弧炎》のダメージで、最後の勝ち手段であろう、《ゴルガリの腐れワーム》を失ってしまう。

Jurkovicはライブラリーがなくなるまでドローを繰り返したが、諸藤のライフを削る事ができず、Jurkovicは敗北した。

諸藤 -1 Jurkovic -1

Game 3

先攻は諸藤。

プレイオフ進出がかかった3戦目。残り時間は10分。で引き分けでもプレイオフに進む事ができる。

平地だらけだが、白クリーチャーが豊富な初手を諸藤はキープし、4ターン目に山を引き込んだ。

諸藤は《夜番の巡回兵/Nightguard Patrol》、《サンホームの処罰者/Sunhome Enforcer》、《無気力なモロク/Torpid Moloch》、《誓いを立てた巨人/Oathsworn Giant》と、黒緑では突破できない素晴らしい展開。

Jurkovicは《光と成す者/Transluminant》、《ゴルガリの印鑑/Golgari Signet》、《ゴルガリの腐れワーム/Golgari Rotwurm》、と鬼回りの雰囲気を見せてはいるが、諸藤の堅い守りを突破する事ができない。

Jurkovicの《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》が2回程攻撃を加え、諸藤のライフが18の時に制限時間が終了。残り5ターンの間に負けなければプレイオフ進出だ。

諸藤は《ケンタウルスの護衛兵/Centaur Safeguard》、《信仰の足枷/Faith's Fetters》など、試合が終わらなくなるカードをキャストし、Jurkovicのやる気をなくさせた。
Jurkovicはエクストラ第2ターン目から《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》を発掘した上で手札を0枚にするなど、勝つ気のなさを見せつけ、死なずに5ターンを生き延び、マッチカウントを引き分けにした。

Final Result: Draw

この瞬間に日本代表が明日のプレイオフに進出する事が決定した。周囲の観客からは、惜しみない拍手が巻き起こり、日本代表の大礒と志村も満面の笑みを浮かべていた。

明日のプレイオフでは、メンバーの知名度が一、二番目のアメリカと日本が対戦する事になった。アメリカ代表には21ラウンド目に勝利している事を考えると、日本が初めて世界最強の国の称号を手に入れてしまう可能性は高いのかもしれない。

王者諸藤、日本代表を栄光のプロツアーサンデーに導く!

今日、一番活躍したのは日本チャンピオンの諸藤 拓馬だ。

3勝0敗1分けの見事な成績でチームを勝利へと導いた。世界的にも有名な大礒と志村に、ドラフトピックの技術では勝つ事は難しいかもしれないが、プレイをする技術ではいい勝負をできるレベルにあるのだろう。何よりも、勝負強い。

来シーズンの諸藤の活躍も期待の眼差しで見守りたい。

日本代表、プレイオフ進出!!

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