Round 3:小室 修(東京) vs. Timothy Aten(アメリカ)

Posted in Event Coverage on November 30, 2005

By Daisuke Kawasaki

プロツアー名古屋チャンピオン小室

さて、今年の世界選手権は、日本のプレミアイベント会場としてはもはやおなじみとなったパシフィコ横浜で行なわれているのだが、過去にこの会場で「一発屋」という不名誉な通り名を得ることになってしまった男がいる。

その名は小室 修(東京)。GP横浜チャンピオンである。

GP横浜で華々しくトーナメントシーンにデビューした小室だったが、その後しばらく目立った成績があげられず、つけられた通り名が「一発屋」であった。小室ほどの実力を持つプレイヤーにとってこんな屈辱も無かっただろう。

しかし、長き不遇の時代を経たPT名古屋で、日本人2人目のプロツアーチャンプとなった小室の事を「一発屋」と呼べる人間はもういない。何故なら小室の打ち上げた花火はもはや一発ではないのだから。

そして、小室は「二発屋」と呼ばれることになる。

ならば、「三発屋」と呼ばれようではないか。

小室がそう思ったか思わなかったかは定かではないが、やはりこの地は小室が最初の花火を打ち上げた思い出深い場所。GP→PTと順調に花火を大きくしている小室が視野に入れるのはやはり世界なのではないか。

三発目の花火は特大のヤツをどうしても期待してしまう。

そんな小室だが、フィーチャリング席に座るその姿からはなんだか物憂げなオーラが。

小室 「相性最悪すぎますよ」

すでに1敗をして1-1の小室。トップ8に残る為には、できれば4-1-1以上の成績が望まれるため、かなりギリギリであるともいえる。

そんな小室が華麗に操るデックは、今回日本勢のほとんどが選択した事でおなじみの白緑。
対戦相手であるTimothy Aten(アメリカ)のデックは赤青ワイルドファイア。

クリーチャーをベースとしたボードコントロールデックと捉えることができる白緑にとって、ワイルドファイアのような大量除去を中心にしたコントロールは非常に相性の悪い相手なのは間違いがない。

小室ははたして、その華麗な美技をもって、特大の三発目への足掛かりを作ることができるのか。

Game 1

小室の対戦相手のTimothy Aten(アメリカ)は、戦績として目立った物は「:B(チーム名)」によるGP優勝ぐらいしかないのだが、最高への再興を進めている新世代のアメリカのコミュニティで重要な位置を占めている。ちなみに、インヴィテーショナルへの参加経験もあったりする。

華麗なダイスロールで先手を得ることが出来た小室ではあったが、その初手は御世辞にも華麗とは言い難いものだった。2枚の土地に対して、4マナ以上のクリーチャーとマナ加速無しと言う手札は、白緑と言うデックのストラテジーを否定するには十分すぎる。もちろん、その後の引きによっては最低限の動きは保障できるのだが、ただでさえ相性の悪い相手に対してこの手札では不十分(ワイルドファイアに対しては土地を伸ばすスペル(《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》《木霊の手の内/Kodama's Reach》)の存在が重要)と判断したが、しばしの長考の後に華麗にマリガン。

続く手札には待望の《木霊の手の内/Kodama's Reach》が含まれていたが、だがしかし、今度は肝心の土地が1枚しかない。勿論小室はノータイムでマリガンを選択する。

最後の手札は、土地が2枚に軽量クリーチャーでありながら場を支配するだけのポテンシャルを持った《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》《真髄の針/Pithing Needle》という最低限のプレッシャーはかけられそうな手札。《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》の制圧能力はワイルドファイアデックに対してはそれほど脅威とはならないものだが、すでに手札は5枚。これ以上の贅沢はいってられない。

小室は華麗にキープを宣言した。

だが、小室の華麗な美技に酔いしれられたのはマリガンへのアプローチだけであった。

《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》《幽体の照明灯/Spectral Searchlight》小室の《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》への《併合/Annex》と強力にマナベースを安定させ続けるAtenに対して、小室は《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》が《併合/Annex》されてしまったも含めてマナが安定せず、大量のマナによって盤面をコントロールする白緑がそんな状況で勝利ができるわけもない。

そして、Atenが《燎原の火/Wildfire》をうつと、小室の場のクリーチャーと土地は一掃されてしまった。対するAtenの場には8マナ分ものマナソースが残っているのに、である。

そして小室はなす術もなく《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》に殴られることとなるのであった。

Aten 1-0 小室

Game 2

続いて先手は小室。今度の手札には《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》も含まれており、土地は2枚だったもののお互いノーマリガンでスタート。

1体目の長老のキャストに続いて2体目の長老をドローした小室だったが、これは2連続で《差し戻し/Remand》されてしまう。長老はひくものの、土地はひかない小室にとって、ここでターンを稼がれて《燎原の火/Wildfire》までつながれてしまっては、1本目の二の舞である。

だが、Atenは《燎原の火/Wildfire》をひけなかった。

危険区域を抜け出し、長老2枚と《ウッド・エルフ/Wood Elves》の力を借りて十分なマナベースを手に入れた小室は、《紅蓮地獄/Pyroclasm》によって一度場をリセットされ、《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》は《併合/Annex》されるものの、《夜明けの集会/Congregation at Dawn》の力によって《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》を展開し《ウッド・エルフ/Wood Elves》でマナを伸ばす。

《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》によって《燎原の火/Wildfire》の被害を最小限に食い止めた小室はトークンによるビートダウンを開始し、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の上のカウンターが自分の致死量になったことに気がついたAtenは、手札に対抗策がないのを確認すると投了を宣言した。

Timothy Aten

Aten 1-1 小室

Game 3

この時点で残り時間は5分。

手札に土地が1枚の初手の小室は、Atenがマリガンをした隙を逃さず華麗にIDを申し込んだ。

やはり小室という男は1時間と言う枠では納まりきらない男なのか。

もっとも、今回はその1時間という枠に助けられた形になるのだが…

ともあれ、小室は4-1-1という初日の最低目標へとギリギリのラインで踏みとどまった。

Intentional Draw

Treasure - Selesnya

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Wildfire

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