Round 4: 中村 修平(東京) vs.
長谷川 裕(新潟)

Posted in Event Coverage on June 23, 2012

By Wizards of the Coast

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 中村修平のことは今更紹介するまでもないだろう。世界を旅行しマジックで生活する殿堂プレイヤーだ。世界を旅しながらマジックだけでなく観光をしたり、最近ではカジノに行ってみたりと精力的に人生を楽しんでいる。

 一方の長谷川はフィーチャー席に呼ばれ、しきりと「記念試合で」などと弱気なことを言っているがしかし、プロツアー京都09トップ8経験もある棚橋雅康らと調整を重ねてきており、しっかりと練習しての参加のようだ。

 3Byeも地元新潟のトライアルにて取得し、横浜まで遠征してきた。棚橋含む仲間達に見送られながら席に着く。

 中村のデッキは八十岡謹製の青黒トロン、かなり禍々しいリストに仕上がっているとの評判だ。しかし中村は忙しい旅行予定の中練習する時間が取れず、前にモダンをプレイしたのは昨年の世界選手権とのこと。練習しての選択ではなく、八十岡という信頼ブランドへのオール・インということだろう。

 長谷川のデッキは青白トラフト。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》や《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》によるクロックをカウンター呪文や装備品がサポートするデッキだ。

ゲーム1

長谷川 裕

 先攻をとった長谷川だが、7枚を見て即座にマリガン。中村は長谷川のマリガン中も自身のマリガンを検討している。長谷川がシャッフルをしてもらうためにデッキを差し出したところで、キープを宣言。

 一方の長谷川、今度は土地ばかりの手札をまた即座にマリガン。結局5枚をキープすることになった。

 土地を置くのみの長谷川に対して、中村は《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》からの《探検の地図/Expedition Map》。さらに《涙の川/River of Tears》を置いて終わりにする。トロンと《涙の川/River of Tears》という異色の組み合わせに一瞬戸惑う長谷川。デッキの全貌が読めないようだ。

 しかしやることは変わらない。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》を叩きつける。ダブルマリガンしていることを考えると、中村のトロンが動き出す前に決めてしまいたい。

 中村は自身のメインフェイズまで待ったうえで《探検の地図/Expedition Map》を起動し《ウルザの塔/Urza's Tower》をセット。《探検の地図/Expedition Map》の起動を1ターン待ったということは、少なくとも前のターンには手札に《ウルザの鉱山/Urza's Mine》は無かったのだろう。良い動きとはいえない。

 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》の攻撃も通り、長谷川は中村のターン終了時に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイ。トロンも揃わない中村に対して、この展開はあまりに酷だ。

 公開された手札は《解放された者、カーン/Karn Liberated》が3枚、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が3枚、そして《思考囲い/Thoughtseize》という非常に偏った7枚。

 安全確認してから《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をプレイすると、中村に生き残る道は残されていなかった。

 結局ほとんど土地以外のカードをプレイしなかった中村に対して、ダブルマリガンとは思えないような素晴らしい回りで、まずは長谷川が快勝。

中村 0-1 長谷川

 あまり役に立たなそうな《海賊の魔除け/Piracy Charm》などを抜いて、《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》などのトロンに効きそうなカードを追加する長谷川。しかし中村のデッキの全貌が分からず、迷ってサイドチェンジを繰り返している。

 中村も数枚の微調整のみに抑え、2ゲーム目へ。

ゲーム2

中村 修平

 先攻の中村は7枚の手札を見つめる。

 《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》2枚、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》2枚、更に単体除去と全体除去を含む強力な手札だ。しかしたったひとつの、しかし大きな大きな問題がある。土地が1枚しか無いのだ。

 もし、2ターン目に土地が引ければ。いや、3ターン目でも間に合うかもしれない。しかし、もし引けなければ...。少し悩んだ中村は意を決してこの手札をキープする。

 2ターン目こそ土地を引けなかった中村だが、3ターン目には無事土地を引き込み、《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》を設置することに成功した。

 長谷川は2ターン目に《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、さらに《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》と積極的に攻めていく。対処しなければ、中村に残されたターンは少ない。

 長谷川のアップキープに《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイした中村。手札を整理したうえで次のターンには2種類目のトロンを置き、《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》を重ねる。トロンの得意とするマナ域まで持ち込みたい。

 これに対して《マナ漏出/Mana Leak》をプレイするか検討する長谷川、一度は2マナを倒す...もやめて、終了時に《修復の天使/Restoration Angel》をプレイ。相手のマナ加速阻害よりも、自身のクロック増強を選択した。

 しかしこれには中村もしっかり《卑下/Condescend》を合わせる。クロックの追加を抑えた中村、トロンのペースに持ち込もうとまずは《思考囲い/Thoughtseize》で様子見。...のつもりが、見えたのは絶望だった。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》2枚、《謎めいた命令/Cryptic Command》、《マナ漏出/Mana Leak》という非常に強力な4枚が公開され、顔を曇らせる中村。既に4点分のクロックが戦場にあり、ライフもたったの8の中村に突きつけられた現実は、あまりにも非情だ。

 中村も《謎めいた命令/Cryptic Command》を捨てさせたうえで単体除去で踏みとどまろうとするが、この非情な現実に対抗するにはカードもライフも不足しすぎていた。

中村 0-2 長谷川


By Masami Kaneko

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