Round 4: 菅谷 裕信(千葉) vs.
平賀 優宏(神奈川)

Posted in Event Coverage on June 23, 2012

By Wizards of the Coast

 ラウンド4を迎え、3Byeプレイヤーたちの名前がペアリングボードに書き込まれたことで、ようやくすべての参加者がトーナメントフィールドに出揃う。著名人同士のマッチアップが頻発する中から、近頃好調子な二人のゲームに注目してみた。

菅谷 裕信

 先日のグランプリ・マニラ2012において渡辺 雄也(神奈川)が優勝したことは記憶に新しいが、同大会において唯一、予選ラウンドで渡辺が敗北を喫したプレイヤーこそが菅谷 裕信(千葉)だ。グランプリ・マニラ2008の優勝者として知られる菅谷は、当時最強を謳われた全盛期の八十岡 翔太(東京)を下してチャンピオンの座に輝いている。

 これらの勝利に菅谷は、「まあ、マニラだったからね。地理的に相性がいいからさ」と謎の謙遜を返すが、マニラだろうとラッキーだろうと、プロプレイヤーレベル最高位の渡辺や八十岡を倒すのは容易なことではない。

 今回は残念ながらマニラではなく横浜であるため地理的な加護(?)は受けられないかもしれないが、ならばこそいっそう今大会での勝利には価値があるだろう。

 そんな決意を胸に秘めた菅谷を迎え撃つのが、グランプリ・神戸2012における鮮烈な勝利が記憶に新しい平賀 優宏(神奈川)だ。八十岡と渡辺を打ち破った経験を持つ菅谷だが、その点で言えば平賀も負けていない。彼はプレーオフの後に行弘 賢(和歌山)と渡辺を下して先のグランプリ・神戸での優勝を決めているのだ。八十岡と渡辺と同様に、行弘もプラチナレベルというプロプレイヤーレベルでの最高位のプレイヤーである。ジャイアントキリングは平賀も十八番。

 プラチナキラー同士、グランプリチャンピオン同士の苛烈なゲームが期待される。

ゲーム1

R4_sugaya_VS_hiraga.jpg

 二人はゲーム前にガッチリと握手をかわし、ダイスロールに勝利した平賀の先手でゲームが始まった。

 やや緊張した面持ちの平賀は丁寧な手つきで《湿地の干潟/Marsh Flats》から《血の墓所/Blood Crypt》をフェッチすると、「赤マナを出します」と宣言して《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》をプレイした。

 それを静かにみつめた菅谷は《金属海の沿岸/Seachrome Coast》を戦場に出して平賀の攻撃に備えた。

 2ターン目に平賀は《闇の腹心/Dark Confidant》を慎重に差し出し、菅谷に《呪文嵌め/Spell Snare》への伺いを視線で送る。菅谷はその視線を淡々と受け流すと、エンド前の《四肢切断/Dismember》で除去して平賀に優位は渡さない。

 しかし、平賀の攻めは強烈だった。《夜の衝突/Bump in the Night(ISD)》2枚と《稲妻/Lightning Bolt》を、カードの効果とは対照的な仕草で平賀は1枚ずつテーブルに並べていくと、カウンターのない菅谷のライフはもう僅かしか残されていない。

 前方の火力呪文と後方の《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》。一気に壁際まで追い込まれた菅谷は《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》に逆転の策を求めるが、平賀の墓地に《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を2回起動するだけのカードが有ることと自身に残された4点のライフ確認すると、サイドボードに手を伸ばした。

菅谷 0-1 平賀

ゲーム2

平賀 優宏

 落ち着いた二人の挙動から短くないゲーム内容に思えたが、決着がつくまでの所要ターンはわずかに4ターン。高速のコンボデッキが制限されているとはいえ、モダンというフォーマットのスピードには改めて驚かされる。

 そしてまた、このゲームも電光石火の展開を見せた。

 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》から《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と並べた平賀は、菅谷の《流刑への道/Path to Exile》と《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》という妨害を受けるも、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》は《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》で退け、2枚目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil(AVR)》で菅谷を追い詰める。

 《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil》は4点のダメージを甘受して退場させた菅谷だが、如何せん《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が止まらない。

 さらに平賀は2枚の《稲妻/Lightning Bolt》でごっそりと菅谷のライフを奪い去ると、もはや菅谷の《修復の天使/Restoration Angel》は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》のチャンプブロッカーにしかならない。平賀は冷静に菅谷のライフが5点であることを確認し、ゆっくりとした手つきで《裂け目の稲妻/Rift Bolt》を打ち込んだ後に《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を起動した。

菅谷 0-2 平賀

By Jun'ya Takahashi

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