Round 5: 田中 陽(東京) vs.
武藤 昌治(佐賀)

Posted in Event Coverage on June 23, 2012

By Wizards of the Coast

Round 5: 田中 陽(東京) vs. 武藤 昌治(佐賀)

 5回戦目。初日は9回戦の長丁場だが、ここでようやく折り返しとなる。

 フィーチャーマッチエリアに呼ばれたのは、つい先週町田のワールドマジックカップ予選を突破し、日本代表の座を掴み取ったばかりの田中。今日も愛機の親和でここまで4-0と、快調に飛ばしている。

 相対するは、「(自分ではなく)同姓同名の有名なプレイヤーが呼ばれたのかと...」と緊張を隠せない様子の武藤。九州は佐賀からここ横浜まで、はるばるやってきた遠征勢だ。

 「こんなとこ呼ばれたことないですよ」という武藤に対し、「でも僕もまだ全然緊張しますよ」と相対的には場慣れしている田中が会話を継いで、「せっかくだから楽しみましょう」「そうですね」と和やかなムードで試合開始。

R5_mutou_VS_tanaka.jpg

 マッチアップは田中が赤単親和、武藤が青緑赤の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》という対決である。

ゲーム1

 ダイス2個で11を出した田中が文句なしの先攻。土地が《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》1枚だが、《メムナイト/Memnite》《信号の邪魔者/Signal Pest》《信号の邪魔者/Signal Pest》《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》と十分なクロックがある手札を少し考えた上でキープした田中が、そのまま《メムナイト/Memnite》《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》とプレイする立ち上がり。対する武藤は少し思案した後に《霧深い雨林/Misty Rainforest》をセットしてエンド。

 ここで田中はファーストドローで力強く《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》を引き込むと、「これやってみたかったんですよ」と言いながらレッドゾーンにクリーチャーを送る。そしてこれがスルーされると、第2メインに《信号の邪魔者/Signal Pest》2体をキャスト。早くも高クロックを形成する。

 一方、エンド前の《稲妻/Lightning Bolt》でその《信号の邪魔者/Signal Pest》のうちの1体を処理した武藤は、メインで《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》をプレイしつつ《繁殖池/Breeding Pool》をタップインで置いてターンを返すという、比較的ゆっくりした立ち上がり。

 返す田中のターン、3枚目の土地か《オパールのモックス/Mox Opal》が引ければ《頭蓋囲い/Cranial Plating》プレイからの装備アタックで大ダメージというところだったが、ドローは残念ながら《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》。

 仕方なくフルアタックで《メムナイト/Memnite》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》の相打ちを強要しつつ、武藤のフルタップの隙に《頭蓋囲い/Cranial Plating》を通しておくにとどまる。対して、こちらも3枚目の土地が引けていない武藤は、まずは《血清の幻視/Serum Visions》の占術で《/Island》を見つけると、2点払いつつの《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》でそれを引き込む。

 田中のターン、武藤の土地が《/Island》《蒸気孔/Steam Vents》と立っている状況。意を決して《頭蓋囲い/Cranial Plating》を《信号の邪魔者/Signal Pest》に装備させてアタックしてみるが、これは2枚目の《稲妻/Lightning Bolt》でかわされてしまう。それでも戦闘後に《信号の邪魔者/Signal Pest》をプレイし、攻勢を継続する。

 他方で、再び《血清の幻視/Serum Visions》をプレイし、不気味に土地を並べるのみの武藤。これに対し、田中は2枚目の《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を引き、悩む。そして出した結論は、カウンターをケアして《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》を起動しての3体アタック。が、武藤は3枚目(!)の《稲妻/Lightning Bolt》を持っており、武藤のライフを詰め切ることができない。

田中 陽

 それでも、4マナで止まってしまった武藤が5/6の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイした返しで、ようやく田中の《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》+《頭蓋囲い/Cranial Plating》アタックが通り、武藤のライフを2まで削ることに成功する。

 と、ここでようやく5マナ目となるフェッチランドを引き込んだ武藤。ライフを1としつつ、攻防一体の《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をプレイする...のだが、実は武藤の場には《/Island》が4枚しかない。

 すなわち、もしこの《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をメインで起動してタップ状態の《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》を奪い取った場合、返しの《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexusのアタックにより確定で敗北してしまうため、そのままターンを返すしかない。が、その場合にも田中の場には《頭蓋囲い/Cranial Plating》を装備した《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》に、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》でアーティファクト4個。武藤、いずれにしても詰んでいる。

 だが、代表の座を勝ち取ったとはいえまだまだ大舞台での経験は少ない田中。フィーチャーマッチで緊張したか、武藤の場の《/Island》の数を勘違いした結果、戦闘前に《信号の邪魔者/Signal Pest》をプレイしてしまう。

 九死に一生を得た武藤。当然スタックで《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》に《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》を起動し、ここで田中のアタッカーを完全に封殺することに成功する。

 こうなるとあとは武藤の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の独壇場。田中の最後の抵抗、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexusを起動してのフルアタックも《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》からの《稲妻/Lightning Bolt》で綺麗に捌くと、田中の猛攻をしのぎきった武藤がまずは1ゲームを先取した。

田中 0-1 武藤

 田中が《溶接の壺/Welding Jar》を1枚入れるのみにとどめるのに対して、武藤はモダン環境の嗜みといえる《古えの遺恨/Ancient Grudge》と、とあるカードをサイドインする。

ゲーム2

 再び先手は田中。

 という一見リスキーなハンドを、かなり悩んでキープを宣言。武藤もキープし、お互い7枚でゲームスタート。

 後手1ターン目《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》スタートで順調な武藤に対し、気合を込めた田中のファーストドロー...は、今度は土地ではなく、ぎりぎり及第点といえる《信号の邪魔者/Signal Pest》。仕方なくそのままプレイする。

 返す武藤は田中の動きが芳しくないとみるや、ここぞとばかりに《血清の幻視/Serum Visions》の占術で《/Island》と《呪文嵌め/Spell Snare》を両方トップに乗せると、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》をファイレクシアマナでプレイして《/Island》をドローしそのままセット、そして2体目の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を送り出す。2体を一度に変身させるプランだ。

 一方でとにかく土地が引きたい田中だったが、ここにきてドローが2枚目の《頭蓋囲い/Cranial Plating》。2マナのパワーカードが手札に溢れてしまい、完全にキープが裏目に出てしまった格好だ。とりあえず《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》をプレイするが、いかにも苦しい。

武藤 昌治

 予定通りに2体を「逸脱」させた武藤が6点のアタックの後に3マナを立たせてターンを返すと、続くターンにもまだ2枚目の土地を引けない田中。ドローした《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》をプレイしてから「つれーなぁ」とぼやきつつ、3点アタックで武藤のライフを12とするが、選択肢はあまりに少ない。わずかな武藤のマナフラッドの可能性に賭け、《頭蓋囲い/Cranial Plating》をプレイする。

 しかし。

 武藤がエンド前にプレイしたのは、田中にとってはまるで悪夢のようなカードだった。

 すなわち、武藤がサイドに忍ばせた対親和最終兵器、《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》。

 《空僻地/Glimmervoid》以外のパーマネントが全て手札に戻り、コントロールする唯一の土地を失ってしまった田中は、それでも一応《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》を3体並べ直してはみるものの。

 武藤にダメ押しの《古えの遺恨/Ancient Grudge》を撃ちこまれると、自らに日本代表の権利をもたらした《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration》に、そのまま撲殺されてしまったのだった。

田中 0-2 武藤

By Atsushi Ito

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