Round 6: 志村 一郎(茨城) vs. Frank Karsten(オランダ)

Posted in Event Coverage on November 30, 2005

By Yusuke Yoshikawa

「やる気のイデア」日本代表のイチロー

濃密な時間はあっという間に過ぎるもの。早くも、本日の最終戦を迎えた。

ここで相対するは、日本代表チームのメンバーでもある志村 一郎(茨城)Frank Karsten(オランダ)である。

このフィーチャーマッチエリアには、そこに座るプレイヤーが自らの名前を書くスペースがある。見ると、「ICHIRO」と大書された文字。志村の意気込みを感じさせる。

まだまだ序の口とはいえ、一日を全勝で駆け抜けるとすれば、その事実は明日からのレースで優位に立つということにとどまらず、大きな達成感となって彼を包むはずだ。

偉業に向けた第一歩となるか。さあ、マッチに注目しよう。

Game 1

ダイスロールにて先攻はKarsten。志村の初手は、悪いとは言いがたいものの重さが少し気になるか。

《沼/Swamp》《森/Forest》から《遥か見/Farseek》にて《湿った墓/Watery Grave》を導くKarstenに対し、志村は《寺院の庭/Temple Garden》《森/Forest》から《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》、さらに《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を配備する。
しかし《平地/Plains》プレイから《遥か見/Farseek》を重ねて今度は《寺院の庭/Temple Garden》を出したKarstenは、第4ターンにして《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をプレイする。しかも6枚目の土地は《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》のおまけつきだ。

これには志村も手を止めて待たざるを得ない。

指差し確認ののち一度攻撃するKarsten。志村がトークンを出し、アンタップしたところですぐさま《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》に《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を捧げ、志村の足を止める。

志村は前を見据えてそれを受け入れるのだが…

このゲームで彼が次のアンタップステップを迎えることはなかった。

すなわち、《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》、《喚起/Recollect》、もう1枚の《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》。

Goryo's Vengeance

志村 –0 Karsten –1

志村のサイドボーディング:

Out:4《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》、2《火花の結実/Seed Spark

In:2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》、1《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》、2《よりよい品物/Greater Good》、1《種子生まれの詩神/Seedborn Muse

Game 2

《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と、好展開を予感させるスタートを切った志村。《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》をプレイするKarstenに、第3ターンの《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》をまずはお見舞いだ。

そして第4ターンには、慎重に考えつつも思い切った《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》。これにKarstenはカードを手にとって確認して…イイ顔をする。土地の中には《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》もあるのだ。

もちろんKarstenも展開が悪いわけではないはずだ。《けちな贈り物/Gifts Ungiven》から導くは…《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》《木霊の手の内/Kodama's Reach》《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》に《平地/Plains》…!?

土地が単純に足りないのか。それとももう出来上がっているのか。濃厚なのは《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》の雰囲気。志村は慎重に考え、《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を手札に送った。

続くKarstenの行動は、《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》プレイからの《神の怒り/Wrath of God》。マナを残す行動を経て、志村の場にはトークン1つが残った。

《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》が見える状況で少し状況は厳しくなったが、ここで志村のドローは値千金の《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》!

プレイ即装備から攻撃してカウンターを2つ載せ、想定内の《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》にも当然攻撃を続行。

しかし、いつ何時ロックが決まるかわからない以上、志村は慎重にいく。《ウッド・エルフ/Wood Elves》から《森/Forest》を出し、プレイ《真髄の針/Pithing Needle》で《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》の起動を禁止したのち(もちろんKarstenは《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を退避)、4個のカウンターが載った《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をこれに移動させてターンを返した。

Karstenの行動は《木霊の手の内/Kodama's Reach》のみ。志村はここで考えながらも《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》で《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》を討ち取り、《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》を待機させて終了した。プレイは慎重に、手つきはきびきびと。

Kagemaro, First to Suffer

この終了時にKarstenは2枚目の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。導いてきたのは《花の神/Hana Kami》《引き裂く蔦/Rending Vines》に《魂無き蘇生/Soulless Revival》《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》。志村は、いまだを生成することのできないKarstenのマナベースを考え、緑のカード2枚を手札に送った。

土地8枚のKarstenは、その苦しい台所事情を考えてか《湿った墓/Watery Grave》をアンタップ状態でプレイ、これでライフは9となる。当然動くかと思われたが、考えただけで終了。

その答えは志村の戦闘フェイズに明らかになる。痛みに耐えて用意した黒マナから、《死の否定/Death Denied》(対象は《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》)に連繋《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》(対象は《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》)。もちろん、黒マナもうひとつはスタンバイだ。
Karstenはブロック処理を行った後、《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》で流すのは後回しにして2点を甘んじて受けた。これでKarstenのライフは7、志村の前にはカウンター4つの《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》が残る。

Karstenは《寺院の庭/Temple Garden》に2点を払って、を用意。本命たる《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をプレイしてターンを終えた。

志村が生成したトークンに《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を装備しようとするが、当然これには《引き裂く蔦/Rending Vines》が飛んでくる。受けきった格好のKarsten、道が閉ざされつつある志村。

「ザ・リスト」で知られているフランク・カーステン

Karstenは《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》ごと《神の怒り/Wrath of God》で流し、とうとう志村の足を止めにかかる。そして《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》で志村の《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》を奪い取る。

早い投了を潔しとしない志村がとうとう右手を差し出したそのときまで、Karstenは慎重に慎重をかさねていたのだった。

志村 –0 Karsten -2

《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》ロックのお株を奪われてしまった格好の志村だが、同じことをやる相手には《けちな贈り物/Gifts Ungiven》というサーチがある以上、ここは仕方ないというべきか。

だがそれでも5勝1敗、志村は十分とも言える成績に満足をしているようで、シェアされたデッキの完成度に感謝を言っていたのが印象的だった。

好調な日本勢の中にあって、明日からもそれをさらに牽引する役割を期待しよう。

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