Round 9: 鍛冶 友浩(埼玉) vs. 森 勝洋(東京)

Posted in Event Coverage on December 1, 2005

By Koichiro Maki

フィールド上でただひとりの全勝者となったKJ

全勝と1敗。ここまで圧倒的なパフォーマンスを残し日本勢を引っ張る二人が、ついに激突した。二人は調整を共に行うことが多く、謂わば同じ船に乗る運命共同体。グランプリ北九州でも、二人は同じデッキを使用し、鍛冶が初戴冠している。

現在の順位は、鍛冶が一位で森が三位。鍛冶が勝てば、ほぼベスト8が見えてくるし、森が勝利しても、共に絶好の体勢で次のドラフトを迎えることになる。

Game 1

1マリガンしたモリカツだが、そのプレイスタイルは昔ながらに元気いっぱい。2ターン目のバウンスランドに続けて3ターン目に《影の家、ダスクマントル/Duskmantle, House of Shadow》をセットすると、勢いよく一言。

「メインで!」

鍛冶のライブラリーから墓地に《森/Forest》が落ちる。もっとも、特にゲームに影響を及ぼしたわけではなく、鍛冶は直ぐに3枚目の土地を置くと、《幽体の照明灯/Spectral Searchlight》を設置。マナ的には十分だ。

ここから鍛冶が《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》《虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd》と展開したところで、森は最初のクリーチャー《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》を召喚。《虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd》を一旦ライブラリーへと戻す。鍛冶は、静かに考えをまとめると、《ごみ引きずり/Junktroller》を追加。。ライブラリーアウトを勝ち方の一つにしている森のデッキにとってかなりの難敵だ。だからこそ、森は素直に一言こぼした。

Junktroller

「うぜー。」

再び《虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd》が召喚されたところで、森は《現実からの剥離/Peel from Reality》を詠唱。自分の《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》と《虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd》を指定する。《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》の能力を繰り返し使用して、鍛冶のドローをストップさせようという狙いだ。
鍛冶は《虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd》を手札に戻す。その3秒後、森から疑問が。

「あれ、今手札に戻ったよね?」

《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》だし、戻す先は山札じゃないの?みたいなジェスチャー。

「あ、ごめんごめん。って、あれ?」

更に3秒。

「あってるじゃん。」

ライブラリに《虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd》を戻しかける途中で、気付いた。え、今回は《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》じゃなく《現実からの剥離/Peel from Reality》だよねと。

そんな小ネタを二人は談笑と共に挟みつつゲームは進行。

その間にも、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》が1点のダメージを積み重ね続け、気がつけば森のライフは7。臭いの一念恐るべし。

 森も様々な趣向を凝らして鍛冶のペースを崩そうとするのだが、なにしろ《ごみ引きずり/Junktroller》の存在が厄介。削っても削ってもライブラリーがなかなか減らないのだ。
だが、森は諦めない。なんとかもう一枚の《現実からの剥離/Peel from Reality》でその《ごみ引きずり/Junktroller》を鍛冶の手札に戻し、マナを残して待ち構える。

このメッセージは確かに鍛冶に伝わった。手札に温存しておいた《始原の賢者/Primordial Sage》を召喚し、森に意思表示したのだ。「これはカウンターしないの?」と。森は、それを許すわけにもいかず《妄想の誘導/Induce Paranoia》を使用。山札から6枚のカードが墓地に落ちた。だが、これで森のカウンターは尽き、鍛冶が次に召喚した《ごみ引きずり/Junktroller》は無事着陸する。

しかし、マナが増えるに従い天秤は森の側に傾いていった。召喚した《潮水の下僕/Tidewater Minion》の能力によって、《影の家、ダスクマントル/Duskmantle, House of Shadow》が二度起動するようになったからだ。通常のドローと合わせると、鍛冶のライブラリーが削れる枚数は1ターンに3枚。《ごみ引きずり/Junktroller》が戻せるのが1枚。差し引きすると、1ターンに2枚ずつ減っていく計算である。

Galvanic Arc

鍛冶のライブラリー。森のライフ。奇妙なレースは終盤に近づいていた。

鍛冶は、静かに計算を終え、投了を選択した。ライブラリーの全てが公開される前に。

森 1-0 鍛冶

Game 2

景気よく《よろめく殻/Shambling Shell》を《すがりつく闇/Clinging Darkness》で始末する森だったが、鍛冶が続けてこのゲームでも《ごみ引きずり/Junktroller》を召喚するとやっぱり一言。

「うぜー。」

鍛冶はここから《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》、更に発掘した《よろめく殻/Shambling Shell》を召喚し陣容を厚くする。森もこれに対して《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》で、再びペースを乱しにかかる。この一号機は鍛冶が繰り出した《叫び回るバンシー/Keening Banshee》によって直ぐさま戦場を去るが、森は続けて2号機を召喚。更に、《鐘塔のスフィンクス/Belltower Sphinx》を追加した。

場が混沌としてくる。

鍛冶の場には、《ごみ引きずり/Junktroller》《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》《叫び回るバンシー/Keening Banshee》《よろめく殻/Shambling Shell》。森の場には、《鐘塔のスフィンクス/Belltower Sphinx》《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》。森のライフはまだ14残っており、鍛冶は原点のまま。

森は、1点ずつライフを削りにくる《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》に対して、《感電の弧炎/Galvanic Arc》を《鐘塔のスフィンクス/Belltower Sphinx》に装着。先制攻撃による防衛拠点とする。

KJついに鍛冶に初黒星をつけた森

鍛冶は、ここに2./2の《叫び回るバンシー/Keening Banshee》と1/2の《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》を刺客として送り込んだ。待ち構える謎かけ怪獣は、2/5先制攻撃だ。
インプがブロックされた場合は、《よろめく殻/Shambling Shell》の能力で+1/+1され、先制攻撃ダメージを乗り越えたインプの毒攻撃が炸裂する。では、バンシーが攻撃された場合は? きっと何かあるはずだ。何故なら鍛冶が動いたからだ。

森は、バンシーのブロックを宣言。先制攻撃ダメージがスタックに乗ったところで、鍛冶は《かき集める勇気/Gather Courage》を使用。《よろめく殻/Shambling Shell》との合わせ技でスフィンクスを仕留めにかかった。

だが、森は黙っていなかった。素早く《最後の喘ぎ/Last Gasp》を使用し、バンシーの叫びを止める。そして、これが鍛冶のほぼ最後の抵抗となった。《サディストの穴開け魔道士/Sadistic Augermage》の攻撃を《ごみ引きずり/Junktroller》で防御すると、そこには2枚目の《感電の弧炎/Galvanic Arc》が。

「強すぎ。」

鍛冶、静かに投了。

しかし、ゲームには負けたものの、鍛冶には嬉しいサプライズが。試合終了後、Aaron Forsythe(マジック開発チーム)に渡された紙をめくると、そこには「プレイヤーカード作成用紙」と書かれていたのだ!

森 勝洋 2-0 鍛冶 友浩

Tomohiro Kaji - Seat two

Download Arena Decklist

Katsuhiro Mori - Seat 8

Download Arena Decklist

Latest Event Coverage Articles

December 4, 2021

Innistrad Championship Top 8 Decklists by, Adam Styborski

The Innistrad Championship has its Top 8 players! Congratulations to Christian Hauck, Toru Saito, Yuuki Ichikawa, Zachary Kiihne, Simon Görtzen, Yuta Takahashi, Riku Kumagai, and Yo Akaik...

Learn More

November 29, 2021

Historic at the Innistrad Championship by, Mani Davoudi

Throughout the last competitive season, we watched as Standard and Historic took the spotlight, being featured throughout the League Weekends and Championships. The formats evolved with e...

Learn More

Articles

Articles

Event Coverage Archive

Consult the archives for more articles!

See All