Standard Metagame Breakdown

Posted in Event Coverage on August 7, 2003

By Josh Bennett<break />Translated by Keita Mori

第八版の参入によって変貌をとげたフォーマットを探る上で、世界選手権で使用されたデッキの分布を参照するというのは大きな意味をもつことでしょう。

Wake – 79

Mirari's Wake
なんと、あの青緑を抜いて最大勢力の座を奪い去ったのは...もっとも胡散臭いデッキと知られる《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》でした。「このデッキをプレイしているとき、それはまるで自分だけが対戦相手とは異なるフォーマットをプレイしているようだ」なんてのはよく言われていることです。これはオランダとドイツという二つの選手権大会を優勝したデッキタイプであり、昔にように秘密のデッキというわけではなくなってしまったということでしょう。そんなわけで、第1ラウンドがはじまってから辺りを見渡すと...対戦相手も、一緒に世界選手権にやってきた兄弟も、ともかく貴方自身を含めたそこら中のプレイヤーが《クローサの境界/Krosan Verge》をサクリファイスしていたわけです。最近のバージョンでは《賛美されし天使/Exalted Angel》はサイドボードにしまわれていることが多く、かわりに《正義の命令/Decree of Justice》がフューチャーされているようですね。また、マナ拘束という意味で《対抗呪文/Counterspell》よりも《マナ漏出/Mana Leak》の方が実際問題このデッキには噛み合っていたのかもしれません。ともあれ、決勝ラウンドでもこのデッキタイプのミラーマッチは少なくないでしょう。(訳注:初日全勝3名のうち2名がこのWakeだった)

Blue-Green – 73

そして、第二勢力となったのは...あまり準備に時間を割きたくなかったプレイヤーには打ってつけの、あのお馴染みのデッキタイプでした。第八版の参入によって失ったものも少なく、ぎこちないマナベースもそのままの青緑というわけです。一括りにここでは青緑と大別してありますが、もちろんデザインには様々なバージョンがあって、お手本のようなマッドネスもあればフランス勢のようなスレッショルドタイプも存在しています。結局ベルリンでも《野生の雑種犬/Wild Mongrel》を使うだろうと思われていたAntonio DeRosa、Jeff Cuuingham、Cole Swannack、Raphael Levyといったプレイヤーたちがこのデッキタイプを選択しています。青緑はWakeデッキが増えたことによってより引き立てられるだろうとも考えられていたようですが、残念ながらそうはならなかったようですね。

Goblin Bidding – 32

グランプリ・タイペイを席巻した日本勢(訳注:藤田剛史)のデザインがこの第八版環境でのこのデッキタイプを考える上でのテンプレートと言えるでしょう。《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》と《硫黄泉/Sulfurous Springs》が使えなくなったことによって死滅したとも思われたかもしれませんが、依然として魅力的なデッキであるということがここベルリンで実際に証明されています(訳注:初日全勝が1名)。そう、《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》、《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》といったカードとのシナジーによって《総帥の召集/Patriarch's Bidding》のテキストは「ゲームに勝利する」という明快な文句になるということです。もちろん、《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》あってのことですけれども。ともあれ、ゴブリンたちによる速攻と劇的なフィニッシュブローとを兼ね備えたこのデッキが赤緑ステロイド以上に魅力的なビートダウンの選択肢となったのだ、ということも...もはや驚くに値しないでしょうか。

Red-Green – 28

Phantom Centaur
古き良きロックンロールに勝るものなんてあるわけないですよね。そして、使われ続けてきた伝統的なパワーハウス・デッキにとって《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》がいなくなったことも大きすぎる損失ではなかったのです。《象の導き/Elephant Guide》や《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》といった強力なラインナップは相変わらずですし、このデッキを選択するものも少なくはならなかったようですね。「あまりみかけなかった」という声を会場内で耳にしましたが、やはり変容して不安定なフォーマットで戦うことを考えると、赤緑がつちかってきた歴史というのも大きな武器であるということでしょう。《たい肥/Compost》を失ったことも事実ですが、黒いデッキそのものが減ってしまえばあまり騒ぎ立てなくてもいいですよね。

Reanimator – 22

マジック・オンラインが導入され、そしてシカゴ・マスターズの予選があった頃から比べてもあまり大きな変化のないデッキタイプです。やはり、環境で最強クラスのクリーチャーを第4ターンに速攻つきでプレイできる能力を持つデッキを否定することはできないでしょうね。《燃え立つ願い/Burning Wish》がある以上、サイドボードとメインデッキも一体ですし。

Slide – 15

対戦相手の半数を青緑のようなクリーチャーデッキと想定するなら、クリーチャーデッキをメタることにもなるでしょう。オンスロート・ブロック構築で土台が確立されたこのデッキを世界選手権対応のスタンダード版に直すと、《燃え立つ願い/Burning Wish》というカードの助けを得ることができるのです。

Goblins – 14

Clickslither
《総帥の召集/Patriarch's Bidding》をものともせず、純粋な赤単色のゴブリン・スライを選択したプレイヤーたちが彼らです。火力呪文一揃い、そして強力な《つつき這い虫/Clickslither》を使用できるのがBiddingとの大きな違いでしょう。Bidding型と単色とを併せて「ゴブリン」と単純に括った場合、それは(Wake、青緑に次ぐ)堂々の第三勢力といえます。

Tog – 8

ああ、とうとうこの言葉を口に出来るようになりました。そう、「《サイカトグ/Psychatog》は死んだ」のです。《対抗呪文/Counterspell》、《魔力の乱れ/Force Spike》を失ったことにより、環境を代表したコントロールデッキがとうとう控え選手となってしまいました。もちろん、勇敢にも《サイカトグ/Psychatog》での天下とりを狙った者たちもいましたが...

Zombies - 6

《強迫/Duress》と《堕落/Corrupt》を失ったことは黒単色にとって大きな痛手といえますが、それでもゾンビでのビートダウンはたしかに方法論として残されていることも事実です。Gabriel Nassifがユニークなデザインを披露してくれています。

White-Black Control – 5

Nantuko Monastery
Brian Kiblerも絶賛するNassifチューンのhyper-Decreeデッキ。多くのWrath(大量除去)、単体除去、そして手札破壊とによって構成されています。たしかに、《正義の命令/Decree of Justice》と《陰謀団式療法/Cabal Therapy》のシナジーは素晴らしい。

White-Green Control – 5

卓上を大量破壊呪文で一掃しつつ《ナントゥーコの僧院/Nantuko Monastery》がビートダウンして勝利をつかもうなんてデッキが生き残っているとは、ちょっと不可解な感さえあります。中には《クローサの境界/Krosan Verge》を採用しているものもいましたが、やはりパワーカードそのものである《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》を使うのが一般的であるようですね。

Clerics – 4

《熟練の薬剤師/Master Apothecary》の強さを中核としたウィニー然としたデッキで、多数派は白単色で《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を採用していたようです。可愛そうな《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》はパーティーには混ぜてもらえませんでしたとさ。

その他もろもろ– 20

誇り高き少数派たち。いわゆる「Burning-Bridge」、白黒ビートダウン、白緑のマッドネス、ビーストデッキ、黒緑の《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery》デッキ、エルフデッキ、エンチャントレスデッキ、青白コントロール...などなどだ。

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