『ドラゴンの迷路』今週末の要注意カード・トップ5

Posted in Event Coverage on May 17, 2013

By Blake Rasmussen

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 388のデッキリストに目を通し、プレイヤーたちと言葉を交わし、私たちカバレージ・チームの妖精を調査モードに置き、そしてラヴニカへの回帰・ブロック構築について私たちが理解しうる知識を結集して「メタゲームの旗印」を掲げてみると、どうやら私たちはメタゲームをしっかり捉えることができているようだ。

『ドラゴンの迷路』が入ることで、ここ数カ月マジック・オンラインにあったブロック構築のメタゲームは乱れ、プロツアーに向けたテストの炎に焼かれていた。そこで私たちは、『ドラゴンの迷路』の中から今週末の要注意カード・トップ5のリストをまとめた。プレイヤーを栄冠へと導くものもあれば、一敗地に塗れるものもあるだろう。それでも、これから挙げるカードはそれぞれが何らかの方向で今週末のメタゲームを定義することだろう。

ヴィズコーパの血男爵

 オルゾフ・ベース、とりわけ環境を代表するエスパーのデッキを組む最大の理由のひとつとして、《ヴィズコーパの血男爵》がある。絆魂に2色のプロテクションを持つ神話吸血鬼は、フィニッシャーのひとつとして、エスパー(白青黒)やボロゾフ(白黒赤)やジャンク(白黒緑)に採用されている。絆魂のおかげで、戦場に出るなりアグレッシブなデッキをぴたりと止め、また黒と白へのプロテクションに加えてタフネスが4あるので、《ミジウムの迫撃砲》や《至高の評決》を除いてはほとんど除去が不可能だ――そのため、今月この2枚はプレイヤーからの評価がやや上がっている。

 《ヴィズコーパの血男爵》を唯一抑えていることは、先に挙げたデッキでは他にもとんでもないフィニッシャー、中でも《霊異種》と《幽霊議員オブゼダート》が競合していることだ。《霊異種》はかなり広く見られるが、概ね他のコントロール・デッキやミッドレンジ・デッキに対抗するものだ。

ワームの到来

 《寺院の庭》が入ったデッキなら、75枚のどこかに《ワームの到来》が入っているだろう。大量の《至高の評決》が使われている中で、《ワームの到来》は4ターン目にタップ・アウトが必要なコントロール・デッキを戒めるものだ。また、逆にアグレッシブなデッキが4マナ立った状態のところへ攻撃に向かうなら、まず間違いなく打ち負けるワームの奇襲を念頭に置くことになる。そのワームは戦場を切り裂き、砕き、居住もするのだ。

 《ワームの到来》はまた、別の『ドラゴンの迷路』のカードと一緒に使われるのをよく見る。《復活の声》と《ワームの到来》のコンビは強力で、コントロール・デッキに対してもアグレッシブなデッキに対しても、その命を脅かしている。《復活の声》と《ワームの到来》を共に使えば、実に軽いコストで莫大な力を有するセレズニア・デッキとなるだろう。

縞痕のヴァロルズ

 このゴルガリの迷路走者は今週末のちょっとしたダーク・ホース的な存在ではあるが、ゴルガリ・デッキが眠りから醒めたのは主に彼によるものだと思われる。極めて高い除去耐性に加えて素早くカウンターを積み上げる能力によって、《縞痕のヴァロルズ》と《ロッテスのトロール》はワンツー・パンチを決めて、どんな形のデッキにとっても繰り返し頭痛の種になる。《ロッテスのトロール》の能力でクリーチャーを墓地へ投げ込み、それを《縞痕のヴァロルズ》で活用――ゴルガリらしさに溢れた2体の攻撃手は、さながらラヴニカへの回帰・ブロック構築界のギルバートとサリバンだ。《縞痕のヴァロルズ》は、おそらくこのトップ5の中では見る機会が少ないかもしれない。それでも彼は、週末すべてにわたってデッキにフィット感を与えてくれるだろう。

罪の収集者

 すでにスタンダードで存在感を発揮している《罪の収集者》が、ブロック構築でも同様に波を起こしていても不思議はない。エスパー相手に(そう、憎きエスパーの)《スフィンクスの啓示》を抜いてもよし、《ヴィズコーパの血男爵》を無事着地させるために除去を取り去ってもよし。《罪の収集者》の汎用性は非の打ち所がない。

迷路の終わり

 最後といっても、もちろん最悪なものじゃない。トップ5の中でも私のお気に入りのカード、Thawing Glaciers迷路の終わり》の登場だ。このカードはこれ単体でも良いもので、チーム「ChannelFireball」が《迷路の終わり》のプロキシ込みのデッキをテストしていた際、テキスト欄にはシンプルに「タップ:得をする」と書いてあった。確かに、《迷路の終わり》はラヴニカへの回帰・ブロック構築に《Thawing Glaciers》の効果をもたらす有益なものだ。「あなたは勝利する」の部分が誘発できないプレイヤーでも、基本でない土地の構成を一新するためこいつを使っている。

 しかし、《迷路の終わり》を真に特別なものとしているのは、マナの安定「と同時に」コントロール専門のデッキに勝利条件を与えていることだ。このフォーマットには強力な土地破壊がないので、《迷路の終わり》は信頼性が高く、カウンターもされず、実質破壊されず――悠長ではあるが――、土地以外に枠を取らない勝利条件となる。つまり、プレイヤーは心おきなく除去やドロー・カード、その他様々なコントロール要素を詰め込むことができ、《ヴィズコーパの血男爵》や《霊異種》のようなフィニッシャーもまったく必要ないのだ。さらに、《迷路の終わり》はマナを安定させ、色のタッチも自由自在だ。そのため、より多くの選択肢やまだ見ぬ様々なメタゲームへ近づく道を与えてくれるのだ。

 これら5枚のカードのうち、過酷なプロツアーを耐え抜くのはどれだろうか? それともまた別の『ドラゴンの迷路』のカードが壇上に登り、スポットライトを独占するのだろうか? 『ドラゴンの迷路』で新たに登場したカードたちが注目を集めるのを、見逃さないでくれ!


(Tr. Tetsuya Yabuki)

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