第15回戦:這って、次へ
Brian Kibler(アメリカ) vs. 三原槙仁(日本)

Posted in Event Coverage on May 18, 2013

By Blake Rasmussen

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ブライアン・キブラー/Brian Kibler(ジャンク・アグロ) vs. 三原槙仁(エスパー・コントロール)

 トップ8のライン上には三原槙仁が繰り出した小さな《植林地を這うもの》が居座り、殿堂顕彰者ブライアン・キブラーと彼の緑の動物軍団を瀬戸際で押し止めた。

「あと1点だったんだけどな」ゲーム後、大きく育った《ロッテスのトロール》で《ヴィズコーパの血男爵》へ向けて攻撃したターンを振り返り、キブラーがそうこぼした。「《突然の衰微》を持っていたから、『あいつを』ブロックしてくれたらあと1点になっていたハズだ」

 一方、《植林地を這うもの》のプロテクション(緑)でゲーム序盤に強固な壁を築けた三原は、2ゲーム目、3ゲーム目ともに《ヴィズコーパの血男爵》を複数展開するのに十分な時間を稼ぎ、そのオルゾフの吸血鬼に乗り逆転勝利を収めた。

ブライアン・キブラーの緑のクリーチャーたちは、三原槙仁の操るエスパー・コントロール・デッキを相手に押し切ることができなかった。

 両者ともに11勝3敗で2ラウンドを残し、33ポイントの選手中で最も良いタイブレーカー順位にいる三原にとっては勝てばトップ8入りの試合だった。キブラーの順位はかなり悪かったが、それでもトップ8のためには勝つ必要があった。

 最後のゲームでは、キブラーが《縞痕のヴァロルズ》の能力を《ロッテスのトロール》にオール・インし、9/9、その後11/11まで伸ばして《ヴィズコーパの血男爵》の上からダメージを通していった。そしてあるターン、キブラーは《縞痕のヴァロルズ》と強大な《ロッテスのトロール》で攻撃に向かい、三原が《縞痕のヴァロルズ》をブロックすれば――それは望むべくもないことだったが――キブラーは自分のクリーチャーに《突然の衰微》を撃って絆魂を防ぎ、ゲームに勝っていたのだ。

 しかしながら、実際はその一連の流れは実を結ばなかった。三原は《ヴィズコーパの血男爵》とX=5の《スフィンクスの啓示》で危機を脱し、戦場に《ヴィズコーパの血男爵》とさらに《植林地を這うもの》を追加したのだった。

三原の《植林地を這うもの》がキブラーのクリーチャーたちを前にして多くのターンを稼ぎ、《ヴィズコーパの血男爵》の支援を受けて勝利を掴むのに十分な時間をもたらした。

 《植林地を這うもの》は序盤に多くのことを成し遂げた。第1ゲームはキブラーの速いデッキが実にあっさりと取ったところに、その違いが見られる。最初のゲーム、キブラーは《カルテルの貴種》から《屑肉の刻み獣》と繋ぎ、三原を圧倒していった。5ターン目《ヴィズコーパの血男爵》でも間に合わず、キブラーは《屑肉の刻み獣》を生け贄に《カルテルの貴種》へプロテクション(白)を付与し、そこへ活用を続けて残った5点を取り去ったのだ。

 キブラーは第2ゲームも同じように勝つと思われた。ところが、三原は4枚目の土地を置けないターンがありながらも《植林地を這うもの》がキブラーの攻撃を緩め、そして《霊異種》が勝利へ向けて2回攻撃するまで這い続けた。不運なことに、キブラーはあと2点足りなかった。

 長年のプレイヤーふたりにとって、これが初めての対決というわけではない。そして、これまで戦ってきた中で最大の一戦というわけでもない。

殿堂顕彰者のキブラーはなんとか前へ進もうと力を尽くし、ゲームをあと一歩というところまで持っていった。しかし最後には三原のクリーチャーの前に屈した。

「仙台のお返しってとこか」 2010年のグランプリ・仙台を思い出し、キブラーは言う。そこでは決勝で三原がキブラーに敗れていたのだ。

試合メモ:前回三原がプロツアートップ8に入ったのは、2008年のハリウッド。結果は7位入賞だった。しかしグランプリトップ8には、2010年の仙台でキブラーと決勝を争ってから毎年ひとつ入っている。今回トップ8に入れば三原の生涯獲得プロ・ポイントは少なくとも279ポイントになり、優勝すれば289ポイントとなる。また、三原はトップ8で今シーズン少なくとも46ポイントとなり、次シーズンのプラチナ・レベルを獲得する。キブラーは最終ラウンドを勝てばトップ16で今大会を終え、今シーズンのプロ・ポイントは59ポイントとなる。


(Tr. Tetsuya Yabuki)

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