第14回戦:統率の取れた突撃、再び
Stanislav Cifka(チェコ) vs. Paul Rietzl(アメリカ)

Posted in Event Coverage on May 17, 2014

By Adam Styborski

Stybs has played Magic the world over, writing and drafting as part of the event coverage team and slinging Commander everywhere his decks will fit.

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スタニスラフ・ツィフカ/Stanislav Cifka(世界ランキング14位・赤白「英雄的」) vs. ポール・リーツェル/Paul Rietzl(世界ランキング19位・青黒緑コントロール)

 フィーチャー・マッチ・エリアから戻ってくるプレイヤーはほとんどの場合落ち着き払って冷静だ。今回の場合はそうではないようだが。

「完璧な攻撃だった。カードを5枚引いて、そしてやられた。瞬殺だ。」

「俺は後から引いてくることができた。そしてきっちり使い切った。それしか方法はなかった。」

 と、フィーチャー・マッチ・エリアから戻ってきたがラウンドの前とは違った様子で、世界ランキング19位のポール・リーツェル/Paul Rietzlは語った。伝説の殿堂プレイヤー、ジョン・フィンケル/Jon Finkelと前のマッチで引き分け、リーツェルにはもう後がなくなった。プロツアーのトップ8に残るためには負けはもちろんのこと、もう引き分けも許されなくなったのだ。両方のプレイヤーがよく似た黒青緑のコントロールデッキをプレイし、双方の所属する強力なチームが皆同じものを持ち込んだとすれば、それは頻繁に起こることだった。フィンケルとリーツェルがプレイした以外にも、同じラウンドに2つの黒青緑コントロールのミラーマッチが起こっていたのだ。

 もう一方、世界ランキング14位でありプロツアー『ラヴニカへの回帰』優勝者のスタニスラフ・ツィフカ/Stanislav Cifkaは引き分けても大丈夫だが、プロツアーのトップ8を確定させる絶好のチャンスのために残るマッチを全勝することを強く望んでいた。強力でアグレッシブな高速の赤白デッキをプレイしていることはひとつを意味していた。最初の数ターンで決定的な数の軍勢を展開するツィフカの絶好のチャンスこそ、リーツェルの最悪の恐怖であることを。


世界ランキング14位のスタニスラフ・ツィフカと19位のポール・リーツェルの両雄は、
トップ8争いに残るためにどちらも勝利を求める。

 敗北に結びついたのは、リーツェルにとって避け難い《統率の取れた突撃》だ。

ゲーム

 ツィフカは1、2ターン目に連続で痛い《マナの合流点》を置いたが、間違いなくこれが彼にとってのベストだった。彼の猛烈なデッキが全ての呪文とクリーチャーを投げつけることを保証するのはリーツェルを蹂躙する絶好のチャンスだ。《アクロスの十字軍》、《ドラゴンのマントル》、そして《統率の取れた突撃》は速やかに脅威を与え始めた。

「マナ出してもダメージ食らわないの? ずるくない?」と、リーツェルはツィフカが3枚めの土地として《凱旋の神殿》を置いたときに言った。だが、ツィフカがダメージを受けることはリーツェルにとっては関係のないことだった。

 まず《悪夢の織り手、アショク》が落とされた。続いてリーツェルは一撃で8点のダメージを受け、ライフは12点にまで落ち込んだ。《予知するスフィンクス》はコントロールデッキのブロッカーの1つだが、向こう側には4体のクリーチャーが座っていた。トークンがブロックされてツィフカはリーツェルのライフを5にし、2枚目のスフィンクスは《ドラゴンのマントル》のついた《アクロスの十字軍》へのブロッカーの数を2倍にした。《クルフィックスの狩猟者》が落ちた飛行クリーチャーと入れ替わった。


リーツェルは対戦相手のアグレッシブなドローに食い下がろうと試みる。

 しかしツィフカは《神々の思し召し》と《パーフォロスの試練》で《サテュロスの重装歩兵》の能力を誘発させて攻撃し、リーツェルのライフを1にした。もうこれで決まりだった。

「OK、君の勝ちだ」リーツェルは自分のターンにカードを引いた後にこう言った。

「《マナの合流点》は相手にクリーチャーがいないときはかなり強いな。やりたい放題できる。」リーツェルは2ゲーム目に向けてシャッフルをしながら言った。

「ああ。どっちも持ってないのには驚いた。」ツィフカはリーツェルの向かいで答えた。

「でも俺にとっては簡単なことだ。俺は毎ターン一番重い呪文を唱えていった。ただクリーチャーを持ってなかっただけだ。」

 《密集軍の指揮者》がツィフカの2ゲーム目の初動だったが、他のクリーチャーがアグレッシブなスタートのためにそれに加わることはなかった。しかしリーツェルは《クルフィックスの狩猟者》の助けを借りて《荒ぶる波濤、キオーラ》で土地を伸ばしてライフを得て、その行動を次のターンに《予知するスフィンクス》を出す前に繰り返して2マナを残した。


ツィフカは対戦相手のコントロールの開始を乗り越える計画を練る。

 これはわずか4ターン目のことであり、そして事態はコントロールに有利に見えた。

 しかしツィフカは《ドラゴンのマントル》と《神々の思し召し》を《アクロスの十字軍》に唱えて仕掛けてきた――《ドラゴンのマントル》が《アクロスの十字軍》につく前に唱えられたリーツェルの《胆汁病》は《神々の思し召し》で防ぎ、パワー8点分のクリーチャーと共にターンを終えた。

 リーツェルは《予知するスフィンクス》で攻撃して占術し、《荒ぶる波濤、キオーラ》をプレイして能力を使ってカードを引き土地を伸ばす準備を整えた。《夢の饗宴》で《密集軍の指揮者》を殺そうと試みたが、もう1枚の《神々の思し召し》がツィフカのクリーチャーのパワー合計を12に引き上げた。

 そして《船団の出航》がツィフカの軍勢をさらに巨大なものに作り上げた。

 リーツェルは1/1兵士を1体ブロックしたが、その後《統率の取れた突撃》が別々の《密集軍の指揮者》を対象に取って、彼が開始時より増やしていたライフは一撃で完全に奪い去られた。リーツェルは握手を求めて手を伸ばした。

「この後のご武運を」ツィフカは言った。

「ありがとう。そちらも」リーツェルは応じてこの週末の最後となるフィーチャー・マッチ・エリアを後にした。

ツィフカ 2-0 リーツェル

ポール・リーツェルの青黒緑コントロール

スタニスラフ・ツィフカの赤白「英雄的」


(Tr. Takuya Masuyama)

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