Round 11 : 斉藤 友晴(東京)vs. Guillaume Wafo-Tapa(フランス)

Posted in Event Coverage on April 20, 2007

By NAOKI SHIMIZU

ギヨム・ワーフォタパ

プロツアー横浜の日本勢のデッキを語る上で、青黒コントロールは欠かすことができないだろう。また、日本勢に限らず、特に今大会の2日目のメタゲームは右を向いても左を向いても青黒、といった様相を呈している。

そんな中、斉藤 友晴が作り上げたデッキは赤単に《嵐の束縛/Stormbind》をタッチした、正統派のビートダウンデッキだ。最近のグランプリなどではコントロールデッキをプレイしていたのが記憶に新しいが、とうとうビートダウンに回帰したといったところだろうか。日本人でただ一人2日目に残ったレベル6魔法使いとして、PT神戸に続く大活躍が期待できる。

対するはフランスの強豪、Guillaume Wafo-Tapa(ギヨム・ワーフォ=タパ)。
コントロールデッキを得意とし、世界選手権に際しては今日のスタンダードのメタの一角である青黒コントロール、Dralnu du Louvreを作り上げた男である。
今回の彼のデッキもオーソドックスな青黒コントロールだ。おそらく斉藤にとっては何度目ともわからないほど経験したマッチアップだろう。

ずばり、勝負の鍵は《嵐の束縛》にある。

Game 1

ダイスロールの結果先手はWafo-Tapa。まずは斉藤が《巻物の大魔術師/Magus of the Scroll》《血騎士/Blood Knight》と展開する。カウンターを持っていないWafo-Tapaは《突然の死/Sudden Death》を《血騎士》にプレイしクロックを引き下げるが、この隙に斉藤は《嵐の束縛》を場に送り出すことに成功、さらに続くターンで《裂け目の稲妻/Rift Bolt》を2枚待機し、早くも「射撃モード」に入る。

Wafo-Tapaの青黒コントロールは通常メインボードではエンチャントを破壊することはできない。そのためWafo-Tapaは《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》《堕落の触手/Tendrils of Corruption》によって時間を稼ぐプランに入る。

斉藤 友晴

《入念な考慮/Careful Consideration》によって《堕落の触手》を手にしたWafo-Tapaは、斉藤が《嵐の束縛》を起動するためタップアウトしたところでそれを《巻物の大魔術師》にキャストし、6点のライフを得る。斉藤としては当然常に2マナを構えた状態で動きたいところではあったが、如何せん3枚で土地が止まってしまっていたため仕方がないといったところ。

とはいえ根本の《嵐の束縛》が止まっているわけではないので、着実にWafo-Tapaのライフは削られていく。だが斉藤の手札が3枚になったところで突き刺さるは《消えない賛歌/Haunting Hymn》!

これにより弾を失った斉藤は、さらにWafo-Tapaが引き込んだ《堕落の触手》
によって投了を余儀なくされた。

斉藤-0 Wafo-Tapa-1

Game 2

1ターン目は土地を置くのみではあった斉藤だが2ターン目には《血騎士》からスタート。これは《応じ返し/Snapback》されるものの再展開し、4ターン目には《嵐の束縛》を置くことに成功した。

続くターン《怒鳴りつけ/Browbeat》により斉藤が弾の補充をしようとしたがこれは《取り消し/Cancel》される。

Wafo-Tapaは単体除去を引けておらず、長考の末《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》をX=2で待機した。1本目と異なり斉藤はマナトラブルを起こしておらず、《嵐の束縛》環境では《堕落の触手》を自分のクリーチャーに使わなければならないため、タップアウトというリスクを背負ってでも欠かせない行動なのである。

続くターン、《血騎士》に対しては《滅び/Damnation》がキャストされる。斉藤は《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》によって攻め手を緩めない。攻撃によってWafo-Tapaのライフは7に。《永劫の年代史家》がブロッカーとして現れる。

なんとかして斉藤は《堕落の触手》を手にされる前に決着をつけなければならない。《嵐の束縛》を起動して残りが5になったWafo-Tapaは8マナに到達し、斉藤のターンでついに《神秘の指導》をキャストする。

斉藤 vs. ワーフォタパ

斉藤の弾丸である手札は2枚。あと1点足りない。とりあえず《嵐の束縛》起動によって残り3。少考の後Wafo-Tapaは《堕落の触手》をタップアウトで自分の《永劫の年代史家》へ。

だが斉藤はこのターンに《癇しゃく/Fiery Temper》をトップデッキしていたのだった。

斉藤-1 Wafo-Tapa-1

Game 3

斉藤の《裂け目の稲妻》待機、《血騎士》、《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》、
そのエコー支払いといった序盤戦、Wafo-Tapaは《神秘の指導》によって《堕落の触手》を準備する。Wafo-Tapaは《永劫の年代史家》を待機せずにプレイしクロックに備えるがその返しにまたも《嵐の束縛》が登場する。

このまま押し切りたい斉藤は全軍で攻撃、《血騎士》は失うもののWafo-Tapaのライフは9に。

しかし続くターン、Wafo-Tapaは《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》をセットしつつ《堕落の触手》をプレイ、ライフを15まで回復させる。斉藤はとにかく《嵐の束縛》を起動し続けるしかないがまたも土地が3枚で止まったままである。

次の起動によって斉藤は《癇しゃく》をマッドネス宣言。だがここに《吸収するウェルク/Draining Whelk》が突き刺さってしまう。普通なら《癇しゃく》を捨てられるのはラッキーだが、今回ばかりは不運でしかない。斉藤は悔しそうに《癇しゃく》を墓地に置く。

斉藤はようやく4枚目の土地を手にするが、《神秘の指導》により2枚目の《堕落の触手》がもたらされ、《永劫の年代史家》と《吸収するウェルク》を目の前に、斉藤は右手を差し出した。

斉藤-1 Wafo-Tapa-2

3ゲーム全てにおいて《嵐の束縛》の設置には成功した斉藤だったが、同じく3ゲーム全て《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》と《堕落の触手》を揃えたWafo-Tapaがその上を行くこととなった。

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