Round 3 : 大澤 拓也(神奈川) vs. Tiago Chan(ポルトガル)

Posted in Event Coverage on April 19, 2007

By Daisuke Kawasaki

大澤 拓也

今シーズンの開幕戦であったPTジュネーブにおいて、「伝説的な」準優勝を飾り、世界的なリミテッドプレイヤーとしての名声と、その「武勇伝」に新たな1ページを加えた、「不遇の王者」大澤 拓也(神奈川)。

海外のグランプリには積極的に遠征しているにもかかわらず、何故か国内グランプリであるGP京都を欠席したりと謎の多い大澤。その秘密は公私ともに蜜月な小倉 陵(愛知)が握っているともっぱらの評判である。

さて、ここまでの話と一切関係ないが、大澤の対戦相手はTiago Chan(ティアゴ・チャン/ポルトガル)である。プロツアーでのフィーチャリングマッチは基本的にRandy Buehler(ランディ ビューラー)が選んでいるのだが、なんというか「ランディ、狙いすぎ!」なチョイスなのではないだろうか。筆者も喜び勇んでフィーチャリングテーブルへと走ってしまったわけだ。

閑話休題

大澤の使用しているデックは、Round 1で紹介したように、「帝王」森 勝洋謹製「ベイビースター」である。青黒タッチ赤をベースに、サイドボードがJim Roy(アメリカ)を想起させる5色対面メタ祭りというのがメインのコンセプトであるようだ。

一方のTiagoの使用するデックは、同じ3色の黒系コントロールでも、軸を赤によせた《虚空/Void》コントロールである。今回日本人では「華麗なる天才」小室 修(東京)が選択しているが、Tiagoのデックは、メインボードから《呆然/Stupor》や《疫病スリヴァー/Plague Sliver》が投入され、《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》も4枚という、メタゲームがコントロール対決になると読みきった調整となっている。

森自身をして、「メインではコントロール対決は少しきつい」という「ベイビースター」と、完全に対コントロールにシフトしたTiagoの《虚空》コントロールによる対決。

メタゲームを読みきったTiagoが素直に勝利するか、それとも大澤が圧倒的な相性差を覆すか。

Game 1

お互いが2ターン目に《虹色のレンズ/Prismatic Lens》をキャストするという開幕だったが、大澤の土地が《島/Island》《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》なのに対して、先手のTiagoの土地は《島》《ウルザの工廠/Urza's Factory》となにやらきな臭い雰囲気。

そして、Tiagoは3枚目の土地を置けず、《ファイレクシアのトーテム像》でかろうじてマナの伸びが止まるのだけは防げた、という厳しい状況に追い込まれる。大澤は、土地をセットしつつ《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》をキャストし、一気に優位を築こうとする。

やっと引き当てた土地が、すでに場に出ている《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》と不遇なTiago。2枚目の《ファイレクシアのトーテム像》で無理やりにでもマナを伸ばし、やっとたどり着いた5マナで《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》を待機する。この《永劫の年代史家》には1回のアタックの後に《突然の死/Sudden Death》が。

2枚の《ファイレクシアのトーテム像》が殴り始めることができれば、場のクロックで優位に立てるTiagoなのだが、それを可能とするだけのマナがない。

そんな苦しいTiagoの前に登場する、《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》。大澤も《ファイレクシアのトーテム像》を場に出し、潤沢なマナを背景にビートダウンを決行する。パーマネントに不自由するTiagoは守ろうにも守れない。

Tiagoの希望である2連続の《虚空》を、2枚の《取り消し/Cancel》で打ち砕いたところでTiagoは次のゲームの準備をするのだった。

大澤 -1 Tiago -0

Game 2

Tiago Chan

今度はワンマリガンスタートとなる大澤。マリガン後のハンドは、十分な枚数の土地と《ザルファーの魔道士、テフェリー》というそれなりのもの。一方のTiagoは、《突然の死》以外は全てマナソースという手札をキープ。

Tiagoの《虹色のレンズ/Prismatic Lens》を《古えの遺恨/Ancient Grudge》で破壊したりといった細かい攻防はあったものの、基本的にはただお互いがマナソースを伸ばす淡々としたゲーム展開が続く。均衡をくずすかと思われたTiagoの《ファイレクシアのトーテム像》も、《虹色のレンズ》から緑マナが供給されフラッシュバックされた《古えの遺恨》によって破壊される。

大澤が《ファイレクシアのトーテム像》をキャストすれば、Tiagoも、2枚目の《ファイレクシアのトーテム像》で応戦する。もともとコントロール対決を制する要素となるこのアーティファクト。メタゲームをコントロールに絞って、4枚投入しているTiagoの方が、構造的に有利なのである。

大澤 「ミスでしたね…《虹色のレンズ》なんて壊してる場合じゃなかったですね。《ファイレクシアのトーテム像》に備えるべきでした。」

お互いがマナソースばかり並べるという展開だったが、しかし、Tiagoの場に並ぶマナソースは、前述の《ファイレクシアのトーテム像》に《ウルザの工廠/Urza's Factory》と、ダメージソースにもなりうるマナソースなのだ。

大澤も、カウンターを抱えつつ、2体の《永劫の年代史家》を順に待機させ、《ザルファーの魔道士、テフェリー》につなげるという理想的な動きを見せるのだが、しかし、Tiagoが「たまたま」ひいていた除去が全て《突然の死》という不遇。

最終的には、トークンが大澤のライフを削り続け、刹那持ちの《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》がキャストされるに至って、大澤は手札のカウンターを恨めしげに睨み付けるのだった。

大澤 -1 Tiago -1

Game 3

Tiagoの土地事故だったGame 1。

お互いが土地ばかりを引いたGame 2。

となれば、Game 3は?そう、今度は大澤の土地が事故ってしまったのである。

3ターン目まで順調に土地を置いたものの、ここで土地がストップ。《虹色のレンズ》経由で《熟慮/Think Twice》をキャストし、ドローを進める大澤だったが、引いてきた土地が、すでに自身がコントロールしている《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》という不遇さを発揮する。

結果的には続くターンに土地を引き当て、大澤の土地事故自体は1ターンですんだのだが、ドローを進めるためにタップアウトした隙に、Tiagoの《疫病スリヴァー/Plague Sliver》が場に出ることを許してしまう。

ここで大澤は解決策を引き当てるのだが…それは、またもやタップアウトを余儀なくされる《分解/Disintegrate》であった。この隙にTiagoが打ち込んだ《呆然/Stupor》が、大澤の手札を《吸収するウェルク/Draining Whelk》1枚にまで減らす。

2枚目の《疫病スリヴァー》、そして《永劫の年代史家》待機と立て続けに脅威を連打するTiago。

《永劫の年代史家》に対して《吸収するウェルク》を重ねていった大澤だが、時すでに遅し、というやつだった。

大澤 -1 Tiago -2

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