Round 4 : Willy Edel(ブラジル) vs. Ervin Tormos(アメリカ)

Posted in Event Coverage on April 20, 2007

By Yukio Kozakai

ウィリー・エデル

PTジュネーブで、共にトップ8フィニッシュを果たした2人が、横浜の地で再び戦いの火花を散らす。

Willy Edel(ウィリー・エデル/ブラジル)は、2007年PTジュネーブ7位、2006年PT神戸準優勝、同チャールストン準優勝と、勝ちに勝ちまくっている。PT神戸での活躍を覚えている方も多いのではないだろうか。そのEdel、世界選手権をノーカウントとするならば、現在3大会連続でプロツアーサンデーを継続中と、今最も勢いのあるプレイヤーの1人である。

特に最近は、「英語を母国語としない、例えば日本語やポルトガル語を話すプレイヤーが強い」という図式が成り立っており、日本勢はもとより、ポルトガル語圏である南米のEdelらのブラジル勢や、Tiago Chan(ティアゴ・チャン/ポルトガル)などのプレイヤーが、今のプロマジックシーンを牽引している。

リミテッド・プロツアーでその実力を遺憾なく発揮したEdelは、構築戦でもその地位を確固たるものにしようというところか。彼が選択したのは白ウィニー。この限定構築環境の中心とされている王道デッキである。

対するは、今年のPTジュネーブで「ライジングスター」となったErvin Tormos(アーヴィン・トーマス/アメリカ)だ。Edelと共に、今年の開幕戦であるPTジュネーブでトップ8フィニッシュと好調な滑り出しを見せた彼は、ここまで、横浜でも総合力のあるところを見せている。デッキは、Edelの白ウィニーに対してアンチテーゼを誇る青黒+赤コントロールだ。

PTジュネーブ決勝ラウンドでの直接対決は無かったので、「因縁の対決」というコンセプトは発生しないのだが、共通のエピソードがあることでフィーチャーエリアへと招かれた2人のゲームに注目してみよう。

Game 1

Edelは、限定構築版白ウィニーの定番である《トロウケアの影/Shade of Trokair》待機からスタート。続いて、《聖なる後光の騎士/Knight of the Holy Nimbus》《ベナリアの騎兵/Benalish Cavalry》と次々展開。一方のTormosも《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》待機で応えるが、序盤の展開はやはり白が圧倒的である。

《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》の待機が明け、《聖なる後光の騎士》をバウンスするものの、《トロウケアの影》の待機明けにたまらず《取り消し/Cancel》した返しに現れたのは、《カルシダーム/Calciderm》。

美しいマナカーブを展開して脅威を展開し続けたEdelは、何も出来ないTormos相手に早々と1ゲーム先取して見せた。

Edel -1 Tormos -0

Game 2

アーウィン・トーモス

Tormosはマリガンスタートとなってしまうが、Edelも《トロウケアの影》を待機するのみで2ターン目にクリーチャーの召喚は無し。《聖なる後光の騎士》がプレイされたのはその次のターン。ちょっと噛み合ってない。

ややスピードに欠けるEdelの展開を見るにつけ、クロックの弱いうちにとTormosは変異をプレイ。《溶鉄の金屑場/Molten Slagheap》にカウンターを貯めつつ盤面を見据えるが、Edelの次のアクションは《グリフィンの導き/Griffin Guide》を《聖なる後光の騎士》にエンチャントするというもの。同時に《トロウケアの影》の待機も明けており、4ターン目にして突如6点(以上)のクロックがTormosを襲う。

Tormosにとっての誤算は、《グリフィンの導き》だった。

変異の正体は《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》。そして、続くターンにプレイされたのは《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》。+2/-2修正を加えることで、《カルシダーム》以外に対処するつもりだったのだが、このプランは大きく傾いた上に、パワーアップした《聖なる後光の騎士》に空撃されるという二重苦に陥ってしまった。さらに、Edelの場にはその《カルシダーム》が登場し、絶体絶命。

だが、《硫黄の精霊》で落としたタフネスは《絞殺の煤/Strangling Soot》の灰燼を《聖なる後光の騎士》に届かせ、《ヴェズーヴァの多相の戦士》で《カルシダーム》を相打ちに取る。盤上にはTormosの《硫黄の精霊》のみが残り、形勢逆転かと思われた。

……が、Tormosはそうは思っていなかったようだ。

Tormos 「2ターン目にクリーチャーが出なかったのは、《セラの報復者/Serra Avenger》を引いていたからだろう?」

Edel 「ハハハ、その通りだよ」

と、Edelは《セラの報復者》を手札から公開し、後続としてフィールドへ送った。Tormosは《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》をプレイして一時的にこれを退け、続くターンに今度は2枚同時に《セラの報復者》をプレイしてきたEdelに対しては《稲妻の斧/Lightning Axe》で1体を除去する。

ところが、もう1体は相打ちでしのごうと思った瞬間に、Edelから放たれたのは《太陽の槍/Sunlance》。Tormosはブロッカーを失い、これで勝負あった。

終始Tormosを圧倒し、わずか20分少々でマッチに決着をつけたEdel。「4連続」へ向けて、まだまだ序盤戦ながら快調に歩を進めている。

Edel -2 Tormos -0

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