Round 9 : 森 勝洋(東京) vs. 有田 隆一(東京)

Posted in Event Coverage on April 20, 2007

By NAOKI SHIMIZU

森 勝洋

互いに2敗で迎えたPT横浜の2日目初戦、フィーチャーマッチに招待されたわけではないが、緒戦のペアリングを見渡したところで見つけた世界チャンピオンとPTサンデー常連の戦いをご紹介しよう。

森 勝洋のデッキは既に今大会ではおなじみの「ベイビースター」。「モリカツブランド」として今大会も津村 健志(広島)をはじめとする多くのトッププレイヤー達にシェアされたデッキである。《虹色のレンズ/Prismatic Lens》を活かしてサイドボードから5色化できるという、まさに森にしか構築できない、森のセンスをひしひしと感じさせる内容であるといえる。

対する有田 隆一のデッキもやはり青黒コントロールであるが、なんと青黒には定番であるはずの《神秘の指導/Mystical Teachings》が入っていない。代わりに《塩水の精霊/Brine Elemental》《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》が多めに搭載されており、青黒同系対決でしばしば見られる《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》のタップアウトを狙い撃ちできる形になっている。

このデッキは初日を2位で終えた三田村 和弥(千葉)にシェアされたもので、彼自身の好成績によってこの戦略の有効性が証明されているといえるのではないか。

青黒同系を強く意識した有田のデッキに対して、森のデッキは「環境全てのデッキに五分かそれ以上」ではあるが青黒に対して特別相性が良いデッキというわけでもない。それを踏まえればマッチアップは有田が有利と言えるかもしれない。

Game 1

 「マジびびった」

それもそのはず、森の初手には《神秘の指導》が3枚。

これが終盤に活かされ、《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》で攻撃すること程度しかできなかった有田はこのアドバンテージを覆すことができなかった。

森-1, 有田-0

Game 2

有田 隆一

「負け先」をもらった有田の初手は《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》2枚しかマナソースしかないが《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》があるというハンド。運が悪ければ序盤まったく動けない危険性があるが、コントロール対決であることから有田は少考してこれをキープした。

森はテイクマリガン後も土地が《島/Island》のみで《熟慮/Think Twice》はあるものの《虹色のレンズ》もないという芳しくないものだが、仕方なくこれをキープ。

最初のドローで値千金の《島》を引き当てた有田は3ターン目に《影魔道士の浸透者》を送り込む。森は土地が1枚でストップするという最悪の事態は回避できたものの引いた土地は島のみで、手札で《絞殺の煤/Strangling Soot》が泣いている。《熟慮》で掘り進みなんとか《戦慄艦の浅瀬》にたどり着いて《影魔道士の浸透者》を除去することには成功したものの、その間有田に合計3枚のカードを引くことを許してしまう。

だが有田も土地が4枚で停止してしまう。有田は《意志を曲げる者/Willbender》の変異を森に《取り消し/Cancel》させ、続くターンに別の変異を召喚することに成功する。

《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》によって色事故は解消された森、有田の場の4枚の土地(島、沼、カウンター1個の《戦慄艦の浅瀬》×2)と変異を見つめながらタップアウトして《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》をX=2で待機。果たして変異の正体は?

有田は《戦慄艦の浅瀬》のカウンターを2つずつに増やし、ドロー。土地。

力強く正体を現した《塩水の精霊/Brine Elemental》。そして続くターンに《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》を。

まさに有田の思惑どおりの展開で有田がカウントをイーブンに戻した。

森-1, 有田-1

Game 3

Brine Elemental

序盤の色事故が悔やまれる森、シャッフルを入念に行う。

その結果もたらされた初手は先手3ターン目の《影魔道士の浸透者》が約束された好ハンド。ほぼノータイムでキープを宣言する。対する有田も同様にキープ。

予定通り3ターン目に《影魔道士の浸透者》を召喚した森だが有田は2ターン目に《虹色のレンズ》、3ターン目にさらに《虹色のレンズ》から《影魔道士の浸透者》をお見合いさせマナの面で優位に立つ。

森は追加で《影魔道士の浸透者》を呼ぶものの有田は変異でこれに答える。正体不明ではあるがどう見ても《ヴェズーヴァの多相の戦士》。 除去呪文が手札になくカウンターばかりの森は、長考の後、打開策を求めて《永劫の年代史家》をX=1で待機する。

次のターン7マナに到達した有田は森の《永劫の年代史家》を《陰鬱な失敗/Dismal Failure》で打ち消しにかかる。有田の場には《ウルザの工廠/Urza's Factory》が控えており、カウンターされた上で手札を捨てさせられていては勝てないという判断から森はこれを《取り消し》する。

だがこれによってのマナが残せなくなってしまった森は返すターンの有田の変異を通してしまう。

森は2枚の《戦慄艦の浅瀬》にチャージ、そこで有田の変異が表に、森にとっては最も見たくなかった《塩水の精霊》の姿が。

このままではまずいと森は除去を求めて《影魔道士の浸透者》で攻撃。1体はブロックされるがもう1体は通り、森に1枚の希望がもたらされる。これが除去なら…!

《堕落の触手/Tendrils of Corruption》!

墓地に送られる有田の《ヴェズーヴァの多相の戦士》。
これで形勢逆転。

だが次のターンの有田のドローはなんと《ヴェズーヴァの多相の戦士》!
タップアウトしていた森は完全に「塩漬け」になった。

森-1, 有田-2

有田の思惑通り、《塩水の精霊》の強さを最大限に活かした、有田の「作戦勝ち」となった。

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