準決勝 : Mark Herberholz(アメリカ)vs. Guillaume Wafo-Tapa(フランス)

Posted in Event Coverage on April 22, 2007

By NAOKI SHIMIZU

ギヨーム・ワフォ=タパ

青黒対決。このマッチアップは今大会あらゆる場所で起こり、そして多数の引き分けを生み出してきた。つまりスイスラウンドにおいて、引き分けは「青黒ゾーン」への突入を意味し、青黒に弱いデッキを使っているプレイヤーは「どうせ引き分けるなら投了すべき」とまで言われる様だった。

さて、図らずもこの準決勝はその青黒対決である。しかも、国籍が違うにもかかわらず、両者のデッキは非常に良く似ている。《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》《砕岩を食うもの/Detritivore》といった待機生物とその対策である《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》を装備し、同系に対する耐性を高めているのである。

だが違いはある。Wafo-Tapaのデッキには《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》、《トリスケラバス/Triskelavus》が入っているのだ。この戦術は特に同系対決の1本目で功を奏するだろう。《アカデミーの廃墟》はまず1本目では破壊されることがないため、消耗戦で必ずこの2枚が勝ちにつながるからだ。

そして2本目以降、《砕岩を食うもの》を《永遠からの引き抜き》で対策することにより、確実な勝利を狙っていく形になっているのである。

事前に英語版カバレッジライターTimさんに「終了までどれくらいかかると思うか」を聞いてみたところ、「2時間半くらいかな」との返事。うむ、妥当だ。

この白熱した試合を体験してもらうために、お時間のある方には是非Video Coverageをご覧いただきたい。

Game 1

Wafo-Tapaの先行でゲームが開始。まずはコントロール対決の基本、互いに土地を並べあう。この間に両者は《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》を繰り返し起動し、互いに潤沢なマナベースを確保していく。

Mystical Teachings

先に動いたのはHerberholz。Wafo-Tapaのエンドに《神秘の指導/Mystical Teachings》から《神秘の指導》をサーチ、さらに次のターン《神秘の指導》から《消えない賛歌/Haunting Hymn》をサーチし、次のターンに《取り消し/Cancel》を2枚構えつつキャスト。カウンター合戦の結果勝ったのはHerberholz。Wafo-Tapaの手札が空になり、墓地に《神秘の指導》を残すのみとなった。一方先にクロックをかけたのはWafo-Tapaの《ウルザの工廠/Urza's Factory》。毎ターン1体ずつ攻撃を加えてプレッシャーをかける。

このまま殴り倒されてしまう道理はないHerberholz,《神秘の指導》から《入念な考慮/Careful Consideration》によりなんとか《滅び/Damnation》を手に入れる。

Wafo-Tapaは《消えない賛歌》は受けたものの、《神秘の指導》のおかげですぐに立ち直る。またドローも強く、《入念な考慮》を連打、続くターンに《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》を2体両方X=1で待機し、Herberholzに止めを刺しにかかる。Wafo-Tapaはこの間ほとんど土地を引いていない。

ところがこれは《永遠からの引き抜き》《堕落の触手/Tendrils of Corruption》(《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》込み)によって対処され、同時にHerberholzのライフは大きく回復した。

攻められてばかりのHerberholzだが、《ウルザの工廠》を手にいれてとりあえず場は均衡する。だが《ウルザの工廠》の起動に対応しWafo-Tapaは《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》をプレイ。カウンター合戦となり、勝利したWafo-Tapaの場に《吸収するウェルク/Draining Whelk》が追加される。同時に貯め込んだHerberholzの《戦慄艦の浅瀬》の蓄積カウンターが消費される。

一気に傾くかと思われた天秤は、あっさりと通った《滅び》によって水平に戻る。Wafo-Tapaは《トリスケラバス》を呼ぶもやはり《滅び》。両者一歩も譲らない攻防。

だがWafo-Tapa、これまでドローが強かったが、あまりにも強すぎた。この時点でライブラリーにはもうほとんど土地しかないのだ。そして最後のクリーチャーである《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》もHerberholzの《吸収するウェルク》に食われてしまう。

この《吸収するウェルク》が生き残れば或いはゲームが違っていただろう。Wafo-Tapaのトップデックは《堕落の触手》!

そしてWafo-Tapaの切り札、《アカデミーの廃墟》と《トリスケラバス》のコンビネーションに対してHerberholzは両膝をつくことしかできなかった。
準決勝、ここまでで58分。

Herberholz-0 Wafo-Tapa-1

Game 2

ギヨーム vs. マーク

Herberholzがテイクマリガン。一方初手をキープしたWafo-Tapaだったが、両者土地が序盤に停止してしまう。だがWafo-Tapaは《戦慄艦の浅瀬》でマナを伸ばしている。

クリンナップにディスカードしたWafo-Tapaの《吸収するウェルク》に対してHerberholzが《根絶/Extirpate》をプレイすると、その《根絶》に対してWafo-Tapaが《根絶》。これによってまたも長期戦が予想される展開に。

Herberholzが《虹色のレンズ/Prismatic Lens》をプレイした返しのターン、Wafo-Tapaは《取り消し》を撃たれないことを見越し、貯めたマナからいきなり《トリスケラバス》を場に送り込む。だがこれは《堕落の触手》で墓地へ。

この後互いに土地を引き始め、再び互いの牽制がはじまる。Wafo-Tapaは《アカデミーの廃墟》を手に入れており、いつでも《トリスケラバス》モードに入れる状態だ。

やはり先に動いたのはHerberholzで、《取り消し》を構えつつ《消えない賛歌》を手札6枚のWafo-Tapaへプレイ。

残った2枚の手札。それはなんと《永遠からの引き抜き》2枚。これには正直に言って筆者も驚いた。《砕岩を食うもの》2枚をはじめとした強力カードたちが墓地に置かれる。

このプレイングはとにかく《アカデミーの廃墟》を守ることを意識したものだと考えられる。《アカデミーの廃墟》さえ守れば、もはや《根絶》がない以上《トリスケラバス》を《吸収するウェルク》されない限りいつか必ず勝てる。これがWafo-Tapaの狙いなのだ。

Wafo-Tapaはタイミングを見計らいながら《アカデミーの廃墟》を起動。当然《アカデミーの廃墟》をなんとかしなければならないHerberholzは《トリスケラバス》に対処しながら《永劫の年代史家》に対して《永遠からの引き抜き》を撃たせ、《砕岩を食うもの/Detritivore》を2体X=2で待機。《アカデミーの廃墟》を破壊することに成功する。

だが遅かった。その返しに場に出た《トリスケラバス》をHerberholzは対処することができなかった。

Herberholz- 0 Wafo-Tapa-2

Game 3

マーク・ハーバーホルツ

Herberholzがまたもマリガン。今回は互いに順調にマナを伸ばし、4ターン目に《入念な考慮》を打ち合う展開。Herberholzは先ほど辛酸を嘗めさせられた《トリスケラバス》を《根絶/Extirpate》する。

Wafo-Tapaは《永劫の年代史家》をX=1で待機し、《永遠からの引き抜き》させておいて本命の《砕岩を食うもの》X=1で待機するがこれも《永遠からの引き抜き》されてしまう。だがWafo-Tapaは攻勢を止めない。《ザルファーの魔道士、テフェリー》を場に出すことに成功しレッドゾーンへ送り込み始める。

Herberholzは手札5枚の状態から《永劫の年代史家》を直接プレイし、4/4で《ザルファーの魔道士、テフェリー》の攻撃を止めにかかるがここでWafo-Tapaの《消えない賛歌》が炸裂する。Herberholzは「対応して」《神秘の指導》に《根絶》をプレイ。解決され、《永劫の年代史家》は墓地へ。

だがWafo-Tapaの優位は長くは続かなかった。《ザルファーの魔道士、テフェリー》は《神秘の指導》を経由した《突然の死/Sudden Death》によって除去され、Wafo-Tapaの《入念な考慮》を《吸収するウェルク》でカウンターし、さらに《堕落の触手》をも《取り消し》してしまう。「暴勇」状態になってからのHerberholzのドローの強さは半端ではない。

さらに《入念な考慮》を引き込んだHerberholzがその優位を手放すことはなかった。

Herberholz-1 Wafo-Tapa -2

ところでこのゲームの途中、おかしなところがあるのにお気づきだろうか?

それはHerberholzが、Wafo-Tapaが《ザルファーの魔道士、テフェリー》をコントロールしているにもかかわらず《根絶》を《消えない賛歌》に対応してプレイしているということだ。このプレイに対してジャッジから物言いが入るが、
ヘッドジャッジによる裁定は「巻き戻しができない」ということで両者に「ゲーム状態を正しく維持しなかったことに対する警告」が出るのみにとどまった。

もし、《神秘の指導》が《根絶》されていなければ、結果は或いは変わっていたかもしれない。

Game 4

先行となったWafo-Tapa。両者マリガンなしのキープでゲームがスタート。Wafo-Tapaは3ターン目に《入念な考慮》という好発進で、さらに4ターン目に《永劫の年代史家》をX=1で待機する。これに対してHerberholzは《神秘の指導》経由の《永遠からの引き抜き》で対処する。

が、さらにWafo-Tapaは《砕岩を食うもの》をX=1で待機、Herberholzの《神秘の指導》フラッシュバックに対しては《吸収するウェルク》をお見舞いする。
当然《滅び》はサイドアウトしてしまっているため対処がすこぶる難しい。

Extirpate

Herberholzは《根絶》を自分の墓地の《広漠なる変幻地》に対してプレイして抵抗してはみるものの、結局この2体のクリーチャーへの対処手段を手にすることができなかった。

4本目はWafo-Tapaの高速なビートダウンによって、このマッチアップとしては異常な早さでゲームが終わることとなった。

Herberholz -1 Wafo-Tapa -3

冒頭のTimさんの予想通り、この準決勝にかかった時間は約2時間30分。死闘の末Wafo-Tapaが決勝進出を決めた!

Guillaume Wafo-Tapa,決勝進出!

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