Round 5: 中村 修平(大阪) vs. Tom van de Logt(オランダ)

Posted in Event Coverage on October 20, 2006

By Daisuke Kawasaki

Tom van de logt

さて、さすがはプロツアーというわけで、やはり会場中には有名プレイヤーたちがごろごろしている。今回フィーチャーされたTom Van de Logt(オランダ)もそのひとりで、01年に、キーカードである《虚空/Void》がタイムシフトしてきたことでも懐かしい「マシーンヘッド」によって、世界選手権を制している世界チャンピオンのひとりである。

対するは、おなじみ「スノーマスター」中村 修平(大阪)である。もはや、Coldsnapのリミテッドシーズンも過ぎ、旬を逃した感もある「スノーマスター」の二つ名だが、これからは、中村が調子のよい冬に突入する。まずは小手調べにGPアテナに遠征、9位という成績を引っさげて帰ってきた。

そして、アテネのお土産は、プロポイントと賞金だけではなかった。

神戸に遠征してくる「ヨーロッパのプロ」達が、中村と揃って来邦し、中村宅にて日夜ドラフトを行っていたというのである。そこで行なわれていた練習の濃さといったら、筆者には想像もつかない。

そんな濃い練習を費やしてきた中村ではあるが、本日はすでに2敗と崖っぷち。

二日目へのキーとなるデックの出来は?

中村 「いや、ほんとやばいっすわ」

と、苦い顔。

「スノーマスター」の裏の顔は「ブラフマスター」。

中村の苦い顔ほど信じられないものもない。

Game 1

先手は中村。

土地が6枚という手札をマリガンし、今度は多少重く、土地が2枚という難点はあるものの、マリガン後としては十分な手札をキープ。

ファーストアクションは、Tomの《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》。この環境で2ターン目に見ることが最も多いクリーチャーの一体だ。

きちんと《平地/Plains》2枚を引き込んだ中村は《アイケイシアの触れ役/Icatian Crier》《騎兵戦の達人/Cavalry Master》と順当に盤面を構築していく。

この《騎兵戦の達人/Cavalry Master》には《時間の孤立/Temporal Isolation》がつけられ戦線離脱となったが、土地が3枚で止まったTomに中村は《天界の十字軍/Celestial Crusader》で攻め手を休めない。

というのも、Tomは、土地が止まっているものの、《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron》《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker》と順調に待機を繰り返しており、中村が優位を保てる時間にも制限がかかっているからだ。

中村は2枚目の《天界の十字軍》で更なるプレッシャーをかけていく。

しかし、Tomのデックは青白である。《天界の十字軍》が利するのは中村だけではない。目下、目の上のたんこぶであった待機中の《遍歴のカゲロウ獣》は《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》で、待機中のまま大気中の陽炎とするも、《アヴナントの癒し手/D'Avenant Healer》《城の猛禽/Castle Raptors》と守りを固められ、少々苦い顔。中村といえば、苦い顔。

そして、土地もつまり、更に苦い顔。

だが、逆境でこそ真価を発揮するのが中村でもある。

《アイケイシアの触れ役》の能力を繰り返し起動し、まずは、4体のトークンで、そして全軍突撃を。

《アイケイシアの触れ役》のコストで捨てられた《悲哀の化身/Avatar of Woe》をみて、今度はTomが苦い顔。

中村 1-0 Tom

中村 修平

Game 2

今度は、Tomの先攻。白マナの供給に不安を残すものの、2体の《天界の十字軍/Celestial Crusader》によるヴィジョンが見えるハンドをキープ。

1ターン目はお互いに、《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker》《肥満死体/Corpulent Corpse》と仲良く待機。

そして、3ターン目もまた、変異と《コーの先導/Outrider en-Kor》と、これまた仲良く2/2キャストという展開。

しかし、先に均衡を破ったのは、Tomの《グリフィンの導き/Griffin Guide》。これと、待機中のクリーチャーの時間カウンターの数の関係で、中村はかなり不利な状況に追い込まれる。

しかし、やはりここでもしっかり《平地/Plains》をひいている中村は、《騎兵戦の達人/Cavalry Master》をキャストし、《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker》と相打ちさせる。

Tomが追加してきた《コーの先導/Outrider en-Kor》のアタック後に《天界の十字軍/Celestial Crusader》キャストと、なんとか五分に近いダメージレースに持ち込もうと奮戦する中村だが、Tomの《ジェディットの竜騎兵/Jedit's Dragoons》キャストによって、22:8と大きくライフで水をあけられる。中村は待機のとけた《肥満死体/Corpulent Corpse》でアタックしライフを19に削る。

そして、アタックしてきたTomの《グリフィンの導き/Griffin Guide》付きの変異を、瞬速で呼び出した1体を含む、2体の《天界の十字軍/Celestial Crusader》でブロックし、目下の脅威を取り除こうと試みる。

しかし、この変異がなんと《ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger》。

この《ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger》はTomの場の《コーの先導/Outrider en-Kor》をコピーした。その能力は、Tomのクロックを維持するだけでなく、中村に絶望を与えたのであった。

中村 1-1 Tom

Game 3

中村 修平とTom van de Logt

先手は中村。今度は、お互い仲良くマリガン。

Tomの1ターン目《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker》、2ターン目《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron》と順調に見えた出鼻を《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》で中村がくじくところからスタート。

こうして、Tomの動きを鈍らせたところで《監視スリヴァー/Watcher Sliver》《城の猛禽/Castle Raptors》《天界の十字軍/Celestial Crusader》、そして、Tomの場の《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker》には《留置呪文/Detainment Spell》と手札を使いきって一気に畳み掛ける。

一方のTomも、変異をキャスト。さらに《コーの先導/Outrider en-Kor》を場に送り出し、なんとか防衛線を築くべく尽力する。

しかし、中村のライブラリートップは《コーの先導/Outrider en-Kor》。これによって更に膨れ上がった軍勢をTomは凌ぎきる事が出来なかった。

中村 2-1 Tom

めずらしく、本当にきつそうなデックの中村。

中村 「いや、最初は赤白だったんですけどねー…」

という中村。しかし、2マナ域が圧倒的に薄い。

中村 「2パック目で《悲哀の化身/Avatar of Woe》が出てきて…1stドラフトでは引いたのに使えなかったんでつい…」

中村ほどのドラフト巧者であっても、誘惑には勝てないのか。

中村 「3パック目で初手に《アムローの偵察兵/Amrou Scout》がいて、やっと2マナ域がと思ったらその横に…」

と、中村が苦い顔で示したカードは《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》。

最近、流行と評判の、「タッチダブルシンボル」。
シンボルだけでなく、中村に勝ち星も2つ与えてくれると良いのだが…

Shuuhei Nakamura

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Tom van de Logt

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