Day 1 Blog Archive

Posted in Event Coverage on March 4, 2006

By Wizards of the Coast

TABLE OF CONTENTS

  • Blog - 9:32 p.m.: Round 8 : 森 勝洋(東京) vs. 杉山 雄哉(広島)
    by Keita Mori
  • Blog - 9:07 p.m.: Round 8 : Eric Darland(アメリカ) vs. 津村 健志(日本)
    by Kenji Suzuki
  • Blog - 8:22 p.m.: Round 6: 大礒 正嗣(広島) vs. Robert Dougherty(アメリカ)
    by Keita Mori
  • Blog - 4:51 p.m.: ラストチャンス予選突破デッキ集
    by Keita Mori
  • Blog - 4:20 p.m.: 日本国内の「第三のグランプリ」について
    by Keita Mori
  • Blog - 3:41 p.m.: Round 3: 石田 格(東京) vs. Helmut Summersburger(オーストリア)
    by Keita Mori
  • Blog - 1:47 p.m.: Round 1: 藤田 剛史(大阪) vs. Osyp Lebedowicz(アメリカ)
    by Keita Mori
  • Blog - 12:05 p.m.: 観戦のポイントと注目のプレイヤーたち
    by Keita Mori
  • Blog - 11:21 a.m.: 前夜祭より
    by Keita Mori

BLOG

「最高のゲームをプレイしながら世界を旅するライフスタイル」を提唱する今回のプロツアー・ホノルル。地上の楽園とも言われるハワイの郷土料理や文化を楽しみながら親睦を深めようというコンセプトで前夜祭が行われたので、試合開始前のひとときにそちらの模様を少しお届けしよう。

 17:00過ぎにはじまったプレイヤー登録受付(Registration)と前夜祭。まだまだ日没までは時間がある。これは会場内のテラスから撮った一枚だ。 プレイヤーたちを迎えるDCI組織化プレイ部のScott Larabee氏。普段はドレスコードにうるさいウィザーズ社のイベントチームだが、ここハワイではスタッフシャツもアロハなのだった。 受付登録を済ませたプレイヤーにも常夏のリゾートならではの贈り物。足跡が「Pro Tour」と刻印されるデザインの特製ビーチサンダルと、イベント記念の限定アロハシャツだ。 ロコモコ(ハワイ風ハンバーグ)をはじめとしたハワイ郷土料理の味をプレイヤーたちは絶賛した。明日からの活躍に期待がかかる森田 雅彦(左)と藤田 修(右)の大阪コンビも舌鼓をうつ。 ステージではハワイアンバンドによる生演奏が流れ、女性ダンサーによるフラダンスのパフォーマンスもあった。 昨シーズン、最後の最後まで年間MVP(Player of the Year)タイトルをかけて死闘を繰り広げた日仏の強豪が再開。もとが陽気なOlivie Ruel(左)と津村 健志(右・広島)の二人だけに、音楽にあわせて踊りだすシーンも見られた。  数百人のプレイヤーが受け付けのために長蛇の列を並ぶ中、悠々とやってきた世界チャンプの森 勝洋(東京)が「レベル3以上のプロプレイヤー専用受付」でスムーズにチェックイン。飛行機の搭乗手続きにおけるファーストクラスのようなものだろう。

Friday, March 3: 12:05 p.m. - 観戦のポイントと注目のプレイヤーたち

by Keita Mori

世界選手権の三冠制覇というかたちで文字通りの頂点をつかみとった日本勢。そんな彼らがどのようなデッキセレクトをしてきたのかというのも注目したいところだ。

試合がはじまってしまう前に、使用デッキを注目したいと思っているプレイヤー(ないしプレイテストチーム)について列挙しておこうと思う。

・鍛冶 友浩と斉藤 友晴の"One Spin"(プロツアー・アトランタでベスト4)コンビを世界王者の森 勝洋がスーパーバイズするトリオ。

・二人揃って「オールスターゲーム」マジック・インビテーショナル2006へと招待されているという「世界最強のコンビ」、大礒 正嗣 と津村 健志。

・「デッキ構築の天才」藤田 剛史率いる大阪勢。

・十余年にわたって日本の競技シーンの最前線に立つ石田 格を首班とする東名コミュニティ「マジック虎の穴」。

・昨シーズンのエクステンデッドを席巻した「CAL (Confinement-Assault-Life)」のデザイナーである三原 槙仁。

・幾多の候補の中から「勝ち組デッキ」を嗅ぎ分ける抜群のセンスを見せる中村 修平。

・その独自路線のデッキデザインを"The Rogue Style"として世界に知らしめた「ミスター・マイペース」こと世界選手権ベスト4の浅原 晃。

・昨シーズンのエクステンデッド・プロツアーで2戦して2回ベストエイト入賞というデッキセレクトに成功した有田 隆一

・昨シーズン中盤からデザイナーとして頭角をあらわしはじめた花岡 俊史。

やはり、誰がその構築力によって声望を得るのかが注目の的だ。構築戦イベントはデッキデザイナーたちの檜舞台であり、一夜にして世界で認められる存在となるシンデレラ・ストーリーの先例も枚挙に暇が無い。昨シーズンだけを見ても、たとえば「CAL」を完成させたときの三原 槙仁や、「歴伝」での世界選手権四強進出を果たした浅原 晃などの成功がある。

しかし、こうしてリストアップしてみると、構築戦といえどもデッキビルダーばかりが話題の中心ではないのだということにも改めて気付かされる。

たとえば、上記で列挙していった中で…中村 修平、有田 隆一、津村 健志といったあたりは昨シーズンの構築戦プロツアーで複数回のベストエイト入賞に成功している世界屈指の構築屋だ。しかし、彼ら自身の武器はデッキを構築する能力ではなく、勝ち組デッキを見出す能力と卓越したプレイスキルなのである。

こうしてみると、功名をあげるのが「エンジニア」なのか「パイロット」なのかという意味でも注目したいプロツアー・ホノルルとなりそうだ。


Friday, March 3: 1:47 p.m. - Round 1: 藤田 剛史(大阪) vs. Osyp Lebedowicz(アメリカ)

by Keita Mori
藤田 剛史

プロツアー・ホノルルで最初のフューチャーマッチに選ばれたのは、日米の二人のベテランプレイヤーだった。昨年度の「デッキ構築の天才」を勝ち取った藤田 剛史(大阪)とOsyp Lebedowicz(アメリカ)だ。

「ローリー」こと藤田は昨季絶好調だったプレイヤーの一人で、ロサンゼルス(エクステンデッド)とロンドン(ブースタードラフト)という二つのプロツアーでベストエイト進出を遂げている。何より、「ここ数年間を通じて、もっとも多くの栄冠を勝ち取ってきているデッキビルダー」と言われているだけに、世界中が彼の持ち込んだデッキに注目している。

対するOsypは一ヶ月前からオアフ島のノースショアにゲストハウスを借りての長期滞在で鋭気をやしなってきたというプロツアー・ヴェニス王者。彼ら長期滞在者は「ビーチハウス組」と呼ばれていたりするようだ。そんなOsypは「マジックの母国」アメリカの人気プロプレイヤーで、昨年度のマジック・インビテーショナルにファン投票(北米枠当選)での出場を果たしていたりもする。

ところで、至極個人的なことで恐縮だが、奇しくも私がインビテーショナルのライター投票で1位と2位に指名した選手が彼らでもある。果たしてどちらが勝つのか、そして彼らはどんなデッキで魅せてくれるのか。興味は尽きない。

Game 1

Osyp先手というかたちで開幕した第1ゲームを見てみよう。Osypの初手は《火想者の発動/Invoke the Firemind》、《イゼットの印鑑/Izzet Signet》といったスペルが散見される内容で、セット《硫黄孔/Sulfur Vent》タップイン。このスタートからイゼット・カラーのコントロールであることが明らかになる。また、《ウルザの塔/Urza's Tower》が手札にあることから、いわゆるウルザ=トロンのシステムを搭載されている模様だ。

なじみのうすい方のために補足説明しておくと、ウルザ=トロンというのは《ウルザの塔/Urza's Tower》、《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》、《ウルザの鉱山/Urza's Mine》の三位一体を完成させ、その圧倒的なマナをもとにしてインパクトを残すデッキ全般をさす言葉だ。

さて。後手の藤田は第1ターンに《寺院の庭/Temple Garden》をアンタップでプレイし、2点のダメージを受けながら《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》を召喚。2ターン目にも《カープルーザンの森/Karplusan Forest》から1点のダメージを受けながら《密林の猿人/Kird Ape》を続けるという動きだ。もっとも、Osypの《差し戻し/Remand》によってこの《猿人》は1ターン遅らせられてしまうこととなったが、一連の動きによって藤田がいわゆる「ズー」デッキであることが明らかになった。

「ズー」、すなわちZoo。どのあたりが動物園なのかといえば、猿、ライオン、狼、犬、といった動物たちが主力となるからだ。《密林の猿人/Kird Ape》、《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》、《番狼/Watchwolf》、《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》といった緑白赤の優良ウィニークリーチャーを展開して序盤のダメージレースで先行し、あとはとにかく本体に火力を叩き込むというシンプルなコンセプトである。こんな無茶が出来るのも、いわゆるダメージランドやギルドランド(ショックランド)がてんこ盛りとなっているおかげ。ある意味、無茶を承知で成立させている特殊ランドだらけのマナベースにこそZooっぽさを個人的には感じたりもするビートダウン&バーンデッキである。

Osyp Lebedowicz

さて、盤上に視線を戻そう。3ターン目にイゼット・トロンのOsypが《イゼットの印鑑/Izzet Signet》2枚を連打してきたところへ、先程阻まれた《密林の猿人/Kird Ape》を藤田が再召喚。さらに《火山の鎚/Volcanic Hammer》を本体へと撃ち込んだ。

Osypは続くターンに《火想者の発動/Invoke the Firemind》で3枚のカードをドロー。藤田は2体でのアタックを行ってから《血の手の炎/Flames of the Blood Hand》を唱え、一気に残りライフを5点まで削り落とす。

苦しいOsypは《猛火/Blaze》と《紅蓮地獄/Pyroclasm》のあわせ技で猛獣たちを一掃することになんとか成功する。が、返すターンに2発の《火山の鎚/Volcanic Hammer》を食らってしまい、ライフをすべて失ってしまうのだった。

そう、5ターン・キルである。

Osyp Lebedowicz 「…まったく、あそこで3体目のクリーチャーを出してほしかったもんだけど」

Mike Flores 「藤田は現時点における世界最強のビートダウンプレイヤーだから、3体目のクリーチャーをプレイしたりはしないさ」

これは、《猛火/Blaze》と《紅蓮地獄/Pyroclasm》によって盤上を一掃したときのことを振り返ってのOsypのコメントである。

どうやら、2006年度「デッキ構築の天才」のMike Flores(アメリカ)がこの「イゼット・トロン」のデザイナーであるらしい。そうなると、新旧「デッキ構築の天才」がプロツアー・ホノルルのために練り上げてきた名作同士の直接対決というアングルで捉えることも出来る対決なのである。

藤田 1-0 Osyp

藤田のサイドボーディング:

◆IN

2 《古の法の神/Kami of Ancient Law
1 《来世への旅/Otherworldly Journey

Out

2 《激情のゴブリン/Frenzied Goblin
1 《ショック/Shock

Game 2

Osypいわく「かなり不利なマッチアップ」。それでは潜在的な優位を藤田はぜひとも活かしたい第2戦というところだ。

しかし、後手となった藤田は第1ターンに1マナ域のアタッカーを召喚できず、初動となった第2ターンの《番狼/Watchwolf》を《差し戻し/Remand》されてしまうというかたちになる。

こうして最序盤のライフ喪失を最小限に抑えることに成功したOsypは…3ターン目に2枚の《イゼットの印鑑/Izzet Signet》をプレイし、4ターン目に《降る星、流星/Ryusei, the Falling Star》、5ターン目に《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》と上空に脅威を高速展開。

序盤の攻勢をいなされてしまったうえに火力の引きも悪く、その上で相手がこれでは…さすがの藤田もどうしようもない展開だった。

Osyp 1-1 藤田

Game 3

藤田がマナ事故。そこへOsypは気持ちよくトップデックの連続でウルザ=トロンを揃え、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》を呼び出して…本体に《猛火/Blaze》。

藤田 vs. Osyp

さすがにどうしようもない。その弐。

藤田 剛史 「有利なマッチアップやなぁと思っていたんだけど……」

Osyp Lebedowicz 2-1 藤田 剛史

あまりにあまりな展開だったので、Osypのデッキを製作した「新・デッキ構築の天才」Floresのコメントを埋め草にさせてもらおう。

Mike Flores 「中村 修平(大阪)がThe Finals 2005で見せたような青赤タッチ黒の服部半蔵トロンを改良した感じだね。今は強固なマナベースを構築して少しでも速攻系デッキのつけいる隙を減らすことがウルザ=トロンの急務だ。特に《血染めの月/Blood Moon》を使われる可能性を考慮して印鑑を青赤の色に修正できたことは大きな進歩だったと考えている。まあ、とりあえずツヨシは…ちょっとついてなかったかもね」


Friday, March 3: 3:41 p.m. - Round 3: 石田 格(東京) vs. Helmut Summersburger(オーストリア)

by Keita Mori

Game 1

Ebony Owl Netsuke

それはそれは長い第1試合になった。ベテランの石田 格(東京)が相対したのは同じくベテランのHelmut Summersburger(オーストリア)。彼は2000年度の世界選手権ブリュッセル大会で決勝ラウンドに勝ち上がっている強豪で、レガシー形式で行われた今シーズンのグランプリ・リールで「スレッショルド」デッキによって優勝を飾っているプレイヤーだ。発音は、ヘルムート・ズマースバーガー。

Summersburgerのデッキは青赤の「イゼット=トロン」で、対する石田のデッキは青赤の「ハウリング・オウル」。すなわち、《吠えたける鉱山/Howling Mine》と《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》によってハンドをあふれかえらせ、要所の呪文をカウンターしつつ《突然の衝撃/Sudden Impact》を食らわせるというデッキで、なんとメインボードに《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》が投入されている。おかげで、ビートダウンにはめっぽう弱いもののコントロールにとにかく強いというポジションを獲得しているようだ。これはまさしくメタゲームの産物で、石田、塩津、杉木の三人がこれを共同で調整し、運命を託している。

さて、お互いにカウンター呪文を搭載した青赤のデッキということもあって、双方に10枚をこえる土地が並び、とうとうSummersburgerが《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》でのビートダウンを開始した。しかし、石田はあわてず騒がず《疲労困憊/Exhaustion》によって状況を膠着させ、Summersburgerの攻撃をいなしていった。

石田はバウンス呪文をからめながら《京賀》を受け流し、4枚目の《疲労困憊》によって相手のマナを拘束したところで、《突然の衝撃/Sudden Impact》を《双つ術/Twincast》するという大きなアクションをメインステップに見せた。もちろんSummersburgerはじっくりと考え込み、状況を整理する。

これが解決された場合に与えられるダメージは14点(7×2)で、このときのSummersburgerのライフが残り15点。結局、このとき手札に《差し戻し/Remand》を持っていたSummersburgerなのだが、これを素通しすることを選択した。なぜなら、次のターンの《京河》のアタックと手札の《火想者の発動/Invoke the Firemind》によって、《差し戻し/Remand》のマナを温存しつつゲームに勝利することが出来るからだ。

まさしく勝利を確信したからだろうか、Summersburgerは微笑みすら浮かべて自ターンを迎えた。まず《京河》アタック。そして、をしっかりと残しての《火想者の発動》。ここで石田がプレイしてきた《双つ術/Twincast》を《差し戻し》。そう、《双つ術》の代わりに打ち消し呪文であろうとも、これで予定調和のはず。

…しかし、Summersburgerの計算の上をいくのが石田だった。じっと耐えながら手札を温存していた石田の策はつきていなかったのだ。すなわち、最後の1枚の手札が、なんと《双つ術》なのだ。

かくて、石田を焼き尽くすはずだった紅蓮の炎は複製され、術者であるSummersburgerの命の灯火を先に吹き消してしまうこととなった。見事な、そして何よりも美しい石田の勝利だった。

石田 1-0 Summersburger

さて、青いデッキ同士のマッチアップであるだけに、この段階で残り時間は15分あまり。

第1ゲームで石田 格は快心の《双つ術/Twincast》を決めた

所用で別の場所に呼ばれてしまった私は、このマッチが1-0での石田の勝利、最悪でも引き分けに終わるだろうと思いながら席を去った。

しかし。

Helmut Summersburger 2-1 石田 格

いわく、先手を取られた2本目では《イゼットの印鑑/Izzet Signet》経由で3ターン目に登場した《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》のみにやられてしまい、3本目は土地が3枚でピタリととまってしまったとか…。

ところで、石田たちとは別のルートでこのデッキを調整して行ったのが鍛冶 友浩(埼玉)のグループであり、そこからデッキをシェアされた中村 修平(大阪)もこの「ハウリング・オウル」デッキを使用していることを付記したい。


Friday, March 3: 4:20 p.m. - 日本国内の「第三のグランプリ」について

by Keita Mori

ホノルルでの死闘の最中だが、ウィザーズ社より入ってきた日本国内の最新のニュースをお伝えしたい。

2006年に開催が予定されていたグランプリ郡山がキャンセルされ、かわりにグランプリ山形が開催されることになった。以上のスケジュール変更は公式に決定された事項である。

イベント 開催日時 会場 フォーマット
グランプリ山形 2006年11月18日~19日 山形ビッグウィング 未定

ちなみに、フォーマットに関しては来期の開幕戦となるプロツアーにあわせたものとなる予定であり、現在未定とのこと。


Friday, March 3: 4:51 p.m. - ラストチャンス予選突破デッキ集

by Keita Mori

同じデッキを二日間の予選を通じて使用するフォーマットであるため、残念ながらプロツアー本戦のデッキリストを現段階で掲載することがかなわない。

そんな中、昨夜のラストチャンス予選を勝ち上がってきたデッキのリストを手に入れることが出来たので、是非ともこれをご参考いただきたい。これまでに紹介してきたフューチャーマッチに登場する「ズー(Zoo)」や「イゼットトロン(Izzet)」といったデッキの内容をイメージしていただくにあたって一助となるのではないだろうか。

Peter Kvetkosky - LCQ Honolulu

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Steve Krueger - LCQ Honolulu

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Kyle Kanon - LCQ Honolulu

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J. Evan Dean - LCQ Honolulu

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Friday, March 3: 8:22 p.m. - Round 6: 大礒 正嗣(広島) vs. Robert Dougherty(アメリカ)

by Keita Mori
YMG総帥、Robert Dougherty

「ズー」の藤田 剛史、「ハウリング・オウル」の石田 格。これまでは比較的目新しいデッキをプレイする日本勢を紹介してきたわけだが、ここで登場する大礒 正嗣がプレイするのはオールドスクールな雰囲気さえ漂ってくる《けちな贈り物/Gifts Ungiven》+《よりよい品物/Greater Good》デッキである。つまり、今から3ヶ月ほど前の世界選手権で準優勝をおさめたFrank Karsten(オランダ)のデッキの改良版というわけだ。

ちなみに、今大会の日本勢の中で最大勢力と思われるのがこのアーキタイプである。世界王者の森 勝洋や昨年度MVP(Player of the Year)の津村 健志、プロツアー名古屋王者の小室 修、そして「The Rogue Style」で知られるはずの浅原 晃(世界選手権ベスト4)といった具合に、選択したプレイヤーたちもタレントぞろいとなっている。ありていに言うと、「けちコントロール」だらけなのだ。

さて、そんな日本勢「けちコントロール」代表の大礒がここで対峙するのが、かつて「世界最高の構築プレイヤー」という二つ名で知られていたYour Moves Games 総帥、Robert Dougherty(ロバート・ドハティ/アメリカ)だ。Dougherty総帥率いる軍勢はチーム戦プロツアーの初代チャンピオンにも輝き、各種の構築フォーマットでも無類の強さを見せたものだった。そんなDougherty総帥が久々のプロツアーで相棒に選んだのが、白黒緑の《よりよい品物/Greater Good》デッキである。

Game 1

マナを伸ばしあう中で強力なカードを引き当てて、たとえば《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》+《よりよい品物/Greater Good》ロックやファッティ連打といった勝ちパターンへとつなぐ。そういった基本的なストラテジーに関しては、両者は似たもの同士。もちろん、Dougherty総帥の側には《酷評/Castigate》などの手札破壊があり、大礒の側には《けちな贈り物/Gifts Ungiven》エンジンが入っているという違いもある。しかし、細部を変えた《よりよい品物/Greater Good》デッキの同系対決とも言える試合なのだった。

Sensei's Divining Top

さて。そんな二人のマッチアップで間違いなく言えることは……デッキの潤滑油たる《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を引き当てられるかどうかで流れが大きく左右されるということである。実際、最初の二つのゲームは《師範の占い独楽》の有無がくっきりと明暗をわける試合となったのだった。

まず緒戦を見てみよう。

《遥か見/Farseek》から《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を2体展開という立ち上がりになったDougherty総帥だったが、手札破壊の《酷評/Castigate》をプレイするくらいしかアクションらしいアクションが起こせない。

対して、大礒は《師範の占い独楽》をプレイした上で《木霊の手の内/Kodama's Reach》詠唱という万全のスタート。そこから《独楽》の恩恵で良質のドローを保ち続けた大礒は《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を連発して手札の内容をさらに拡充。すばやく《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》と《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を展開してみせた。

そして、せいぜい地上に《墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab》を呼び出すことくらいしか出来なかったDougherty総帥を一蹴したのだ。

大礒 1-0 Dougherty

Game 2

しかし、今度はDougherty総帥が1ターン目に《独楽》設置、2ターン目に《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》召喚という素晴らしい展開を見せることになる。対する大礒は《遥か見》によってのマナブーストというスタートで、さっそくDougherty総帥はこの《遥か見》を鼠の能力によってゲーム外へ取り除き、「反転」させて4点のダメージクロックを設定した。

結局、大礒はそれらしい有効なカードも《師範の占い独楽》も引けずじまいで、なんと……4/2に「反転した」《鼠の墓荒らし》(冒涜する者、夜目)一体に殴りきられてしまうことになった。

Dougherty 1-1 大礒

Game 3

さて、この試合ここまでは、とにかく《独楽》を引きあてた者が勝つという流れが存在している雰囲気だ。そして、肝心かなめの三本目に《独楽》にアクセスできたのはDougherty総帥なのだった。

先手の大礒が第2ターンの《遥か見》から第3ターンに《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を召喚。そして、対するDougherty総帥が《桜族の長老》からスタートし、続くターンに待望の《師範の占い独楽》を《桜族の長老》とともにをプレイするのである。もちろん、続く大礒の《教主》の攻撃を《長老》が吸収しつつ、マナを伸ばしていくというわけだ。

苦しい戦いを強いられた大礒 正嗣

大礒としては展開した《教主》と手札の黒いドラゴンとでダメージレースを先行しようという意図だったのかもしれないが、《独楽》とライブラリシャッフル能力のシナジーを満喫しているDougherty総帥から《迫害/Persecute》が飛んできてしまう。色指定は黒。つまり、《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》はここで捨てられてしまい、手札はスカスカになってしまった。さらに、墓地のキーカードたちをゲーム外に取り除いていく《鼠の墓荒らし》がまたも召喚され、孤軍奮闘気味だった《ロクソドンの教主》も除去されてしまう展開となった。

しかし、ここで大礒は《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を引き当てるという執念を見せ、手札に獲得した《屈辱/Mortify》で《鼠の墓荒らし》を殺すことに成功した。さらに、そこからのDougherty総帥との「引き合戦」に見事に勝利し、《よりよい品物/Greater Good》や《けちな贈り物/Gifts Ungiven》といったパワーカードの連続トップデッキに成功したのだ!

そして、試合時間終了後の延長ターンに入ってから、まさにギリギリのタイミングで《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》+《よりよい品物/Greater Good》ロックを完成。大礒は延長第3ターン目に執念の白星をもぎ取ってみせた。

大礒の真骨頂とも言える勝負強さを垣間見せてもらった一戦だったと言えるだろう。

大礒 正嗣 2-1 Robert Dougherty


Friday, March 3: 9:07 p.m. - Round 8 : Eric Darland(アメリカ) vs. 津村 健志(日本)

by Kenji Suzuki
昨年度年間MVP、津村 健志

先のシーズンで見事にPOYを獲得した津村だが、今シーズンのプロツアー開幕戦は7回戦目を終わって4勝3敗と、2日目進出ラインギリギリの綱渡りモード。対してEric Darlandはこれが初めてのプロツアーとのことで、はたして2日目のキップを手に入れるのは歴戦の勇者か、それとも新たなる刺客か。

Game 1

先手を取った津村は《遥か見/Farseek》から《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》と幸先良いスタート。しかし対するEricはこれを《返礼/Reciprocate》で除去。

しかしここからは、津村は「グレーター・ギフト」こと《けちな贈り物/Gifts Ungiven》《よりよい品物/Greater Good》デッキであり、Ericも青白のコントロールデッキということで、お互い土地を並べつつ、相手の動きを探るといった感じの試合模様。

数ターン後、Ericが《清麻呂の末裔/Descendant of Kiyomaro》を場に送り出す。Ericは青の得意なカードドロー能力を利用して、実質的には3マナ3/5になるこのカードを主力の1つにしているようだ。対応して津村は《けちな贈り物》を使用するが、これは《差し戻し/Remand》されてしまう。

返しのターン、津村は手札に戻っていた《けちな贈り物》を再びキャスト。《ロクソドンの教主》、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》、《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》、そして《よりよい品物》の4枚を津村が選び出し、《ロクソドンの教主》と《嘆きの井戸、未練》が手札に入る。すぐに《ロクソドンの教主》は場に登場。

さていよいよEricは青の本領発揮とばかり《連絡/Tidings》で4枚ドロー。しかし何もせずターンを返す。そこで津村が《よりよい品物》を試みるが、これは《差し戻し/Remand》。再度チャレンジ、を今度は《マナ漏出/Mana Leak》で、カウンターするには至らなかったものの、津村はこれでフルタップ。結局Ericは《信仰の足枷/Faith's Fetters》でこの《よりよい品物》に対処した。

この時点で、津村の場には《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》だけ。
Ericの場には《清麻呂の末裔/Descendant of Kiyomaro》だけ。

津村は意を決して《明けの星、陽星》に《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》。2体で攻撃した後、《ロクソドンの教主》の能力で生け贄に捧げ、Ericのアンタップを1回とばす。

ここまでEricは何とか津村の攻勢に耐えているのだが、なかなか形勢を逆転できていない。しかし、2回目の《連絡》後にもう1つの主力クリーチャー、《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を出し、形勢逆転を狙う。

対して津村は《神の怒り/Wrath of God》で場をきれいにした後、《明けの星、陽星》。お返しとばかりこれをEricも《神の怒り》。しかしメロクは殺されるとただ死ぬだけだが、陽星は殺されてもただでは死なないところがいいところ。Ericの土地がおおむねタップされているのを見た津村は、《御霊の復讐》連繋で《木霊の手の内/Kodama's Reach》。これを最後の力を振り絞ってEricが《邪魔/Hinder》。

しかしEricはこれでついにフルタップ。《御霊の復讐》を再び《明けの星、陽星》に使用して、攻撃→《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》で生け贄することにより、Ericのアンタップは2回分なくなった。

そして、津村がもう1枚《御霊の復讐》があるのを見せると、Ericは投了。

津村 1-0 Eric

Game 2

先手を取ったEricは、3ターン目に《清麻呂の末裔》を場に。一方津村は《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を経由して自らの3ターン目に《よりよい品物》。Ericは《清麻呂の末裔》で攻撃しつつ、《よりよい品物》を《信仰の足枷》し、今度は序盤一歩リードといった感じ。

なんとかしたい津村は《けちな贈り物》をキャストするが、これは《巻き直し/Rewind》されてしまう。相手のターンのアップキープに再び《けちな贈り物》、しかしこれもEricは《マナ漏出/Mana Leak》でカウンター。さすがカウンターとドローの青。

しかし津村も負けずに、それならこちらはクリーチャーとばかり、返しのターンで《ロクソドンの教主》を場に。3/5の末裔と4/4のロクソドンがにらみ合う形。

ところがここでEricが痛恨のミスをしてしまう。津村の手札3枚、Ericの手札4枚というタイミングで《清麻呂の末裔》で攻撃、そのあとで《連絡》を使用してしまったのだ。確かに《連絡》で4枚引けるはずなのだが、それは呪文が解決された後の話。スタックに載っている状態では手札の数は3枚と3枚で同じ、ということは、末裔は小さくなってしまい、末裔は死んでしまうのだ。実は両プレイヤーともこの事実に気付いて折らず、テーブルジャッジに指摘され、ちょっと「しまった!」という表情を浮かべるEric。

たたみかけるように、津村は《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》で《曇り鏡のメロク》をリムーブ。そしてきれいになった場を《ロクソドンの教主》が駆け抜けていく。Ericは《ロクソドンの教主》を《返礼》した後、再び《清麻呂の末裔》。津村の《神の怒り》をカウンターし、《桜族の長老》しかいない津村に攻撃。

普通なら長老はチャンプブロックして土地を持ってくる、ところなのだが、ここで津村は攻撃をスルー。その代わりに、返しに《桜族の長老》で攻撃し、これが忍術で化けていた《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》に大変身。Ericの墓地から《清麻呂の末裔》をつり上げてくる。

これはたまらないとばかりEricは《神の怒り》。ここまで、数体のクリーチャーが出ては、お互いがそれを除去しあうという展開が続いている。

津村は《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を手に入れ、良いカードへの期待が深まる。しかしやはり《けちな贈り物》はきっちりカウンターされてしまうなど、Ericも今回は負けていない。

Ericはこれもまた青コントロールの代名詞である《呪師の弟子/Jushi Apprentice》を場に。対する津村は《よりよい品物》を場に出すが、手札に実は《邪魔》《マナ漏出》とカウンターを持っているEricは、これをスルー。代わりに津村の《御霊の復讐》はきっちりカウンターする。

しかし再び津村から放たれた《御霊の復讐》連繋の《木霊の手の内》は、土地が3枚立っているためにカウンターできず。戦場を津村の《鬼の下僕、墨目》が蹂躙していくこととなった。その結果、Ericの墓地から《清麻呂の末裔》がつり上げられ、そして《よりよい品物》で大量ドローと、津村はかなり良い感じになってきた。

さらに場には《ロクソドンの教主》が追加され、クリーチャー・パワー的には圧倒的の津村。しかしEricの場にある《呪師の弟子/Jushi Apprentice》2枚が不気味にEricの手札を増やしていく。Ericも自分の《清麻呂の末裔》を場に出し、末裔勝負だとEricが一歩有利か。

手札を慎重に計算しながら、津村が《清麻呂の末裔》《ロクソドンの教主》で攻撃。Ericが手札を増やして《清麻呂の末裔》をブロックしたところで津村が《けちな贈り物》。これはカウンターされず、《ロクソドンの教主》《夜の星、黒瘴》が手札に(《御霊の復讐》と《明けの星、陽星》が墓地に)。この結果、津村の手札の枚数が上回って、Ericの《清麻呂の末裔》が一方的に死ぬ形になった。

津村はここから一気に決めてしまおうと《御霊の復讐》を試みるも、これはカウンターされる。何とか耐えているが、Ericは「俺のサイドボードはどこにいったんだ?」とちょっとイライラ気味。

しかし津村の《ロクソドンの教主》を除去したEricは、ついに《呪師の弟子》を反転させることに成功する。そして津村の《明けの星、陽星》を《差し戻し》。《御霊の復讐》を《巻き直し》。カウンターデッキの本領発揮である。

しかし場に殴るクリーチャーがいるのは津村。再び《ロクソドンの教主》を出し、この時点でライフ7のEricを追いつめていく。

お互いのライブラリが薄くなっていく中、反転した《暴く者、智也》が不気味な存在に。Ericは《水面院の巻物守り》をトップデッキして喜びの声を上げるが、すぐには使用せず、1ターン確認してから起動開始。しかし《暴く者、智也》の1回目の大量ドロー後に、なんとか《Mortify》で《暴く者、智也》を除去した津村が、ライブラリ3枚にまで追いつめられながらも、最後は《夜の星、黒瘴》でだめ押し。

かくて津村 健志が2日目のキップを手に入れることとなった。

津村 2 - 0 Eric


Friday, March 3: 9:32 p.m. - Round 8 : 森 勝洋(東京) vs. 杉山 雄哉(広島)

by Keita Mori
森 勝洋

初日通過のために課されたノルマが5勝3敗。そして今、この注目の対戦(Feature Match)に呼び出されたプレイヤーたちの現在までの戦績は…4勝3敗。いわゆる崖っぷちでの、生き残りをかけた試合となる。

ここで向かい合うのは二人の日本人だ。いわゆるKarsten型の「グレーター・ギフト」デッキをプレイする昨年度世界チャンピオンの森 勝洋(東京)と、初の海外遠征になるという「ハウリング・オウル」デッキの杉山 雄哉(広島)との日本人対決である。

いわゆる「けちコン」系をはじめとしたコントロールデッキ全般とのマッチアップを得意としているのが青赤の「ハウリング・オウル」。一言で言ってしまえば杉山有利。これは《吠えたける鉱山/Howling Mine》と《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》をプレイした上で《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》や《突然の衝撃/Sudden Impact》を使用するという独特のデッキで、これは本日の2回戦で紹介した石田 格(東京)のデッキと同系統のものである。ちなみに、マジック・オンライン上では既知のアーキタイプのひとつで、今大会では《双つ術/Twincast》の投入されたデザインも多いようだ。

とにもかくにも、勝者のみが明日へ進出できるという厳しい状況。はたして、「絶対に負けられない戦い」を制するのはどちらだろうか。

Game 1

開幕のターンに《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》、続くターンに《遥か見/Farseek》。本来的にはロケットスケートとさえ言って立ち上がりとなった「グレーター・ギフト」の森 勝洋だったが、「ハウリング・オウル」の杉山 雄哉が2&3ターン目に連続で《未達の目/Eye of Nowhere》をプレイして土地を手札にバウンスしてきたため、マナ加速からの高速展開というお家芸に持ち込めない。

そうこうするうちに杉山は《吠えたける鉱山/Howling Mine》と《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》を設置し、森が《けちな贈り物/Gifts Ungiven》の詠唱でタップアウトしたところへ《疲労困憊/Exhaustion》の一発目をプレイ。いわゆるロック状態のはじまりである。こうなってしまうと、「けち」で手札にわざわざ調達してきた《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》など、お荷物以外の何者でもなくなってしまうから皮肉なものだ。

かくて、《吠えたける鉱山/Howling Mine》と《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》を展開して「ドロー3枚」モードとなった杉山が《疲労困憊》から《疲労困憊》へと繋いでいくうちに、森のライフはみるみる《黒檀の梟の根付》で削られていく。こうなると、《突然の衝撃/Sudden Impact》があっさりと幕を引いてしまうのである。

杉山 1-0 森

Game 2

あまりに不利なマッチアップ。しかし、世界王者にまでなった男の勝負運をあなどってはいけない。

なんと、杉山が痛恨のツーランドストップ。《吠えたける鉱山/Howling Mine》を置けど、とにかく2マナ域から伸びていく気配がまるで無いのだ。

そんな杉山の失速をあざ笑うかのように、森は《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を召喚してから《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》を詠唱。ここで杉山がデッキを片付けはじめた…

森 1-1 杉山

Game 3

2本目こそ不本意極まりないかたちになってしまったものの、世界王者に気おされることなく、杉山は正調を取り戻した。

杉山 雄哉

先手でむかえた開幕ターンを《手練/Sleight of Hand》からスタートし、森の土地を《ブーメラン/Boomerang》でバウンスという動きから、《吠えたける鉱山/Howling Mine》と《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》の展開につないだ。

ただ、一方の森もさるもの。《摩滅/Wear Away》で《吠えたける鉱山》を、《最後の喘ぎ/Last Gasp》で《三日月の神》をきっちり除去。ここまではまだ互角と言えなくもない展開だった。

しかし、ここで杉山謹製の強烈なサイドボードカードが炸裂。驚くなかれ、《初めて欲したもの、仇麻呂/Adamaro, First to Desire》だ。

森のライフは真紅の魔物によって一気に危険水域まで引きずり落とされてしまい、最後は《突然の衝撃/Sudden Impact》によって打ち破られてしまったのだった。

海外初遠征の杉山、見事な勝利で二日目に進出。

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