
メイフラワー号が辿り着いた土地であり、独立宣言が読みあげられた街でもあるペンシルバニア州フィラデルフィア。そんな、アメリカ合衆国の歴史の起点とも言うべき場所へとマジック:ザ・ギャザリングのプロツアーがやってきた。
神河物語と神河謀叛という2つのセットによる神河ブロック構築というのが今回の競技フォーマットで、これは日本勢にとっては得意中の得意とされている種目である。なんせ、日本人初のプロツアーチャンピオンとなった黒田正城(大阪)は一年前のミラディンブロック構築を制したわけであり、日本人で初めてプロツアー決勝ラウンドへと辿り着いた藤田剛史(大阪)もインベイジョンブロック構築での快挙だった。はたして、和の世界をモチーフとしたブロックの構築戦で日本人プレイヤーたちはどのような活躍を繰り広げてくれるだろうか?
また、今大会で注目すべきは試験的に採用される独特の賞金体系だろう。そう、これはすべての試合が懸賞金マッチとなるというスリリングなプロツアーであり、スイス式でありながら3敗を喫してしまった段階でトーナメントから自動的にドロップさせられてしまうという過酷な戦いがこれからはじまるのだ。