Draft Report:志村 一郎

Posted in Event Coverage on May 14, 2004

By 森 慶太

Ichiro Shimura

ヘッドジャッジColin Jacksonから昨今の行き過ぎた「情報戦」と観戦マナーに関する警告があり、ドラフトが行われるエリアへの観客の立ち入りが全面的に禁止され、ピックしたあとのパックを下流に流す際にそれをシャッフルすることが義務付けられた。ちなみに、後者は卓上の情報が非常に限られたことが印象的なブースター・ドラフトというフォーマットにおいて、「下にとってほしいカードをパックの一番上におく」といったようなサインが送られるのを阻止するためのものだ。

そんなこんなで厳粛なる静寂が支配する中、グランプリ仙台チャンピオンの第一Draftにスポットをあててみよう。

Pod 19

1:Eric Froehlich (USA)
2:Peter Szigeti (USA)
3:Iwai Tsuyoshi (JPN)
4:Ricardo Ramiao (PRT)
5:Diego Ostrovich (ARG)
6:Shimura Ichiro (JPN)
7:Michael Turian (USA)
8:Nicholas Vacek (USA)

おそらくこれが最後のプロツアーとなるであろうというMike Turian(Team CMU)と、世界選手権ベスト4にも輝いたアルゼンチンの英雄Diego Ostrovichに志村がサンドイッチされたかたちの布陣。

さらに逆サイドに悪童"PTR" SzigetiとEric Floelichという具合の密度の高い卓である。

Mirrodin -1st Pack

1:《十二の瞳/One Dozen Eyes
他の主なカード:《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》、《物読み/Thoughtcast》、《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》、《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner》、《ボトルのノーム/Bottle Gnomes

志村が戦前にドラフトしたいアーキタイプといっていたのが赤緑。
「カードパワー的にもこれは素直なピックだったと思います」

ちなみに、下のOstrovichはこのパックをまわされたときに《物読み/Thoughtcast》でなく《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》へと進んでいるのだった。

2:《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin
他の主なカード:《物読み/Thoughtcast》、《空狩人の若人/Skyhunter Cub》、《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》、《灰塵化/Turn to Dust

赤緑にいきたかった志村、ここで順当に《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を。
ちなみに上家Turianのファーストピックは《氷の干渉器/Icy Manipulator》。

3:《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker
他の主なカード:《鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem》、《物読み/Thoughtcast》、《急報/Raise the Alarm》、《コバルトのゴーレム/Cobalt Golem》、《チタンのゴーレム/Titanium Golem

赤緑へ邁進。ちなみに、インタビューで聞いた限りでは《鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem》のことはほとんど気にならなかった(迷わなかった)模様。

また、これで下には都合3枚連続で《物読み/Thoughtcast》をまわしていることになる。

4:《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen
他の主なカード:《鋼の壁/Steel Wall》、《ドロスの蠍/Dross Scorpion

迷わず2/1。

5:《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt
他の主なカード:《ルーメングリッドの歩哨/Lumengrid Sentinel

6:《厳粛な空護り/Somber Hoverguard
他の主なカード:《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner

「まさかこんなタイミングまで流れてくるとは・・・」

7:《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt
8:《エルフの模造品/Elf Replica
9:《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner
10:《灰塵化/Turn to Dust
11:《オーガの爆走者/Ogre Leadfoot
12:《金床の拳/Fists of the Anvil
13:《金床の拳/Fists of the Anvil
14:《夢の掌握/Dream's Grip
15:《グロッフスキッサー/Groffskithur

気になるTurianは

Mirrodin -2nd Pack

1:《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
他の主なカード:《映し身人形/Duplicant》、《氷の干渉器/Icy Manipulator》、《解体/Deconstruct

志村にインタビューしたところ、この第一ドラフトでもっとも選択を悩んだのがこの第2パック初手だそうだ。いわゆるファーストピック級三枚に悩みながらも

「ここで《シャーマン》を流したら緑をやれなくなりますからね」

と、ここでこれまでの方針を守りぬくためのピックを。

2:《鉛のマイア/Leaden Myr
他の主なカード:《横暴/Domineer》、《金のマイア/Gold Myr》、《恐怖/Terror》、《ドラゴンの血/Dragon Blood

卓のレベルが上がればあがるほどピックのタイミングが難しくなる、というマナマイアをここで志村はドラフト。ちなみに、上のOstrovichがピックしていたコモンは《解体/Deconstruct》なのだった。

3:《彫り込み鋼/Sculpting Steel
他の主なカード:《ルーメングリッドの歩哨/Lumengrid Sentinel

4:《テル=ジラードの射手/Tel-Jilad Archers
他の主なカード:《鉄のマイア/Iron Myr》、《錆口のオーガ/Rustmouth Ogre

志村は少々考え込んでいたのだが、今回のドラフトで初めての対空戦力にもなる《射手》を。

5:《陰極器/Cathodion
他の主なカード:《減衰のマトリックス/Damping Matrix

6:《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt
7:《エルフの模造品/Elf Replica
8:《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt
9:《屍賊の模造品/Nim Replica
10:《ドラゴンの血/Dragon Blood
11:《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner
12:《ドロスをうろつくもの/Dross Prowler
13:《逆行/Regress
14:《グロッフスキッサー/Groffskithur
15:《電位式キー/Galvanic Key

結局、4枚もの《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》が勢ぞろいすることとなった。
しかし、赤のウリであるはずの「除去らしい除去スペル」を都合2パックのMirrodinでは見出せなかったし、装備品に関しても「ピックの機会を逸した」というのではなく「まったくまわってこなかった」。

ちなみに、緑のカードの流れが芳しくなかったのは、最初に志村から《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》をパスされてきたOstrovichが緑をドラフトしていたからだ。

ともあれ、1パック目6手目の《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》以外、定めたアーキタイプへ向かって淡々と歩を進めたピックぶりだったと言えそうだ。

Darksteel

1:《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》
他の主なカード:《ヴィダルケンの技術者/Vedalken Engineer》、《落とし子の穴/Spawning Pit》、《残響する衰微/Echoing Decay》、《ニューロックの神童/Neurok Prodigy

ここでとうとう装備品実装。

2:《レオニンのボーラ/Leonin Bola
他の主なカード:《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》、《残響する勇気/Echoing Courage》、《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》、《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》、《レオニンの戦闘魔道士/Leonin Battlemage

「《残響する勇気/Echoing Courage》かえってくるといいなあ、と。4枚《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》がはいっていますし、《十二の瞳/One Dozen Eyes》ともナチュラルコンボですしね」

3:《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem
他の主なカード:《絡み森の蜘蛛/Tangle Spider》、《ニューロックの神童/Neurok Prodigy》、《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak

4:《絡み森のゴーレム/Tangle Golem

5:《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem
他の主なカード:《絡み森の蜘蛛/Tangle Spider》、《カルストダーム/Karstoderm》、《最後の言葉/Last Word

6:《死霊の埋葬布/Specter's Shroud
7:《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak
8:《本質の吸収/Essence Drain
9:《屍賊の嫌悪者/Nim Abomination
10:《残響する勇気/Echoing Courage
11:《針金バエの巣/Wirefly Hive
12:《難題/Vex
13:《物あさりのスカラベ/Scavenging Scarab
14:《炎上/Inflame
15:《炎上/Inflame

Sideboard:率直に、デッキの出来はいかがでしょう?
志村:そうですね。押し切れなかったらもう負けでしょうね。《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》がはまってくれれば・・・

SB:練習の結果として、出来るなら狙いたかったアーキタイプというのはありますか?
志村:赤緑なんですよね(笑) 

SB:なるほど、そういう意味では《十二の瞳/One Dozen Eyes》スタートというのは結構望ましい部類だったということでしょうか。
志村:そうですね。そんなに強いパックじゃなかったですし。でも、うってかわって2パック目は迷いました。

SB:《映し身人形/Duplicant》と《氷の干渉器/Icy Manipulator》を流しての《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》ピック、ですね。
志村:ええ。やはり、緑を続けるためにもあそこではそうするしかなかったですね。

SB:目標スコアは?
志村:このデッキでは2-1したい、というのもすこし勇気がいりますね。

SB:そういう意味では、あまり良いドラフトではなかった?
志村:なのかもしれません。けれど、2パック目で最後のほうで《残響する勇気/Echoing Courage》がとれたり、とか

SB:強調できていた手応えもないではない。と?
志村:まあ、青やってたら良かったのかな、とかは(6手目の《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》を見て)思ったりもしましたけどね。

SB:そうですか。なんとか頑張って2-1以上の成績となるよう祈っています。
志村:ありがとうございます。なんとかやってみます(笑)

Ichiro Shimura

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