ラウンド 7:森田 雅彦 vs. Gary Wise

Posted in Event Coverage on May 15, 2004

By 森 慶太

私自身がそうであるように、日本でこのプロツアー取材記事を読んでくださっている皆さんの中にもGary Wiseという名前に感傷を覚える方がきっといらっしゃることだろう。かつては世界屈指のリミテッダーと呼ばれた彼にとって、このサンディエゴは最後のドラフト・プロツアーとなるだろうからだ。

いまさらだが、MagictheGathering.ComとSideboard Onlineが統合されてしまう前の時代、彼こそがマジック界のご意見番であり、我々日本人や南米勢といった「マジック後進国」のプレイヤーたちのことを同じコミュニティの一員として誰よりも早くから歓迎してくれた人物だった。彼は日本人のためだけに英語で記事を書き下ろしてくれたこともあり、影響力の大きい彼のコラムで明日を夢見る日本のプレイヤーのことを幾度も取り上げてくれた。投票枠で岡本尋が今年のインビテーショナルへと招待されたのも・・・彼の呼びかけがネット上であったからこそだろう。そして、「近い将来のいつか、日本人もきっとプロツアーで勝てるようになる」というのが口癖だった彼は、黒田正城の優勝を見届けた直後に引退を決断してしまった。

Wise:このゲームにかかわる人々は最高だ。ずっと友達でいられるだろう。でも、これはもうオレのゲームじゃない。

Game 1

Thirst For Knowledge

と土地は真っ黒ながら《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》、《銀のマイア/Silver Myr》とスタートしたWise。先手森田も負けじと《ヴィダルケンの技術者/Vedalken Engineer》経由で3ターン目に《尖塔のゴーレム/Spire Golem》と展開し、両者親和色の強いたちあがりとなった。

そこでWiseはセット《山/Mountain》から《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》。
対する森田は《尖塔のゴーレム/Spire Golem》でのアタックを敢行してから《ニューロックの神童/Neurok Prodigy》をプレイしてターンエンド。

Wiseは《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイして《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》をディスカードし、《ニューロックの神童/Neurok Prodigy》に《残響する衰微/Echoing Decay》。森田はバウンスせず。

森田は2/4でのアタック後に《ウィザードの模造品/Wizard Replica》召喚。
Wiseは《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を展開するが、装備にスタックで森田も《粉砕/Shatter》で即応。

「卓で出たカードがつよすぎたよな」とWiseのいうとおり、実際にパワーカードの競演そのものだ。

そこに森田は《氷の干渉器/Icy Manipulator》をプレイ。これを見てWiseは《呪文爆弾》をキャントリップし、引き当てた《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》と《バンシーの刃/Banshee's Blade》をプレイして対抗した。

森田雅彦は航空戦力でのアタックを繰り返しながら、《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》を生贄用にプレイし、地上に《ヴァルショクの戦猪/Vulshok War Boar》を展開した。

《氷の干渉器》が《金切り魔》をコントロールしているわけだが、Wiseは《横暴/Domineer》で《尖塔のゴーレム/Spire Golem》を奪いとって応戦。さらにWiseは《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》で《ヴィダルケンの技術者/Vedalken Engineer》を葬り、《銀のマイア/Silver Myr》に《バンシーの刃/Banshee's Blade》をまとわせてアタック宣言。戦闘後にWiseは《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》を召喚し、盤面を数的優位に持ち込もうという算段だった。森田はこの《暴れ者》をエンドステップにタップアウトし、《戦猪》と《ウィザードの模造品/Wizard Replica》でアタック宣言。

Wiseはこの《戦猪》を《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》で、模造品を《尖塔のゴーレム/Spire Golem》でブロックし、死に行く《トゲ撃ち》の最後の一撃によって《ウィザードの模造品/Wizard Replica》を葬った。戦闘後、森田は《鉛のマイア/Leaden Myr》をプレイ。

《氷の干渉器/Icy Manipulator》のバックアップもあってWiseのライフを3点にまで削っている森田だったが、いまや盤面は明らかな劣勢となってしまった。さらに、ここでWiseの陣営に《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》までもが加わってしまい、森田雅彦は右手を差し出すことになった。

Wise-1 , 森田-0

Game 2

《山/Mountain》から《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》とスタートした森田は、2ターン目にこれをキャントリップ。Wiseは《彩色の宝球/Chromatic Sphere》、《銀のマイア/Silver Myr》という開幕を迎えた。森田は《ニューロックの神童/Neurok Prodigy》を、Wiseは《屍賊の模造品/Nim Replica》をそこへ加えていく。

さらに森田は《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》をプレイし、《ニューロックの神童/Neurok Prodigy》でアタック。Wiseは返すターンに《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を展開し、これを《屍賊の模造品/Nim Replica》にまとわせて《ニューロックの神童/Neurok Prodigy》の除去にあてた。

森田はパンプアップもなく《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》でアタック宣言したのみでターン終了。Wiseは「なんかクサイね」と笑いながら、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》から《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》展開。森田は《逆行/Regress》で《弓》をまとっていた《屍賊の模造品/Nim Replica》をバウンスし、《ルーメングリッドの占い師/Lumengrid Augur》を場に展開した。

Nim Replica

すると、Wiseも負けじと《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》を召喚し、呪文爆弾で《ルーメングリッドの占い師/Lumengrid Augur》をバウンスした。お返しだ。

森田は《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》でアタックを敢行し、《ルーメングリッドの占い師/Lumengrid Augur》を再度召喚。Wiseは《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》と《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》でアタックし、地上に《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》を。

森田は《ルーメングリッドの占い師/Lumengrid Augur》を一回起動してディスカード《鉛のマイア/Leaden Myr》にてアンタップ。さらに《尖塔のゴーレム/Spire Golem》をプレイした。

Wiseはこの2/4飛行クリーチャーを《残響する破滅/Echoing Ruin》し、《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》、《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》、《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》でアタック宣言。

森田は苦笑しながら右手を差し出した。

Wise -2 , 森田 -0

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