ラウンド 11:平林 和哉 vs. Christophe Haim

Posted in Event Coverage on May 15, 2004

By 森 慶太

「最近はMagic Online以外ではほんとにマネドラくらいしかしてなかったよ」と苦笑するのは孤高のデッキビルダー、平林和哉だ。たしかに構築畑での活躍が印象的なのが平林であるわけだが、今大会ここまで8勝2敗という素晴らしいパフォーマンスでとうとうフューチャーマッチの桧舞台へと駆け上がってきたのだった。彼は4th Draftでは赤白のビーム・ビートダウンをプレイしている。

その平林が対するは、プロツアー決勝ラウンド進出経験もあるChristophe Haim。青赤ベースの親和系デッキを彼はドラフトしており、やはり決勝進出を見据えた位置だけに闘志を燃やしていることだろう。

Game 1

先手のHaimがセット《山/Mountain》から《頭蓋骨絞め/Skullclamp》というスタートで悲鳴をあげる平林。対する平林も《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》から《翼竜の幽霊/Pteron Ghost》に繋げる悪くないスタートなのだが、《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を3ターン目にキッチリ展開されてしまい渋い顔。そして、この段階での残るハンドがオールランドというあたりが平林のキャラだ。

平林:なにもあってない。ぐちゃってる

一方のHaimはきっちりと《頭蓋骨絞め/Skullclamp》をまとわせた《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》で2/2となっている《翼竜の幽霊/Pteron Ghost》を除去。平林は《太陽のしずく/Sun Droplet》を展開し、Haimは《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》をプレイした。

ようやく平林は打開策一号である《残響する破滅/Echoing Ruin》を引き当て、史上最悪の装備品を破壊した。しかし、ここでHaimは《ジャガナート/Juggernaut》と《電結スリス/Arcbound Slith》を追加してプレッシャーをかけ続けてくる。

平林は《太陽のしずく/Sun Droplet》でなんとかお茶を濁しながら《兵士の模造品/Soldier Replica》を展開。Haimはこれを《残響する真実/Echoing Truth》して2体でアタック。平林はこのコンバット・ステップに《急報/Raise the Alarm》をキャストし、1/1トークンを2体場にもたらす。もちろん片方は即座に《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》に狙撃されてしまうわけだが、なんとか《スリス》は相打ちにとってみせたのだった。

しかし、Haimが続けたスペルが最悪で、それは・・・《水晶の破片/Crystal Shard》・・・。

とりあえず《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》を展開する平林だったが、Haimは返すターンに《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》を召喚して《ジャガナート/Juggernaut》とともにアタック。《暴れ者》が《狂戦士》をブロックし、お互いが致死量のダメージをスタックしてから《狂戦士》だけが《水晶の破片》でハンドへと逃げ帰っていくという有様となる。

追い詰められた平林は《隠れ石/Stalking Stones》を起動してそれを《レオニンのボーラ/Leonin Bola》のエサとして《ジャガナート/Juggernaut》をタップアウトさせるなど、涙ぐましい延命策。

そう、平林は盤面を一掃するための爆弾をデッキに仕込んであるのだ。
・・・が、その《忘却石/Oblivion Stone》は微笑んではくれなかったのだった。

平林:何回ファーストピックしてるんですか?(笑)
Haim:どうだろうね(笑)

Haim-1, 平林 -0

Game 2

Oblivion Stone

二本目は両者テイクマリガンからの勝負ということになった。

平林は《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》設置から《急報/Raise the Alarm》という軽快なスタート。3ターン目にも《兵士の模造品/Soldier Replica》を展開し、盤面を静かに支配する。対するHaimが最初に召喚したクリーチャーは《ウィザードの模造品/Wizard Replica》だ。

4ターン目に平林はすこし考え込んでから《残響する破滅/Echoing Ruin》をその《ウィザードの模造品/Wizard Replica》にキャストし、装備しての総攻撃。ライフを14点まで削り落とした。

対するHaimは先ほどのウイニングカード、5/3の《ジャガナート/Juggernaut》を場に展開。しかし、平林は《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》を《兵士の模造品/Soldier Replica》にまとわせて果敢に突撃。ここでHaimは《兵士の模造品/Soldier Replica》と《ジャガナート/Juggernaut》の相打ち(能力起動を含む)を選択した。返すHaimのターンはサモン《電結の混種/Arcbound Hybrid》でターンエンド。

平林は《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》を纏ったほうの1/1トークンでアタック宣言し、Haimはこれを《混種》との1対1交換とする。そして、続くターンには一気に攻守交替となり、《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem》2体を召喚してHaimはアタック宣言。平林は《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》をつけかえてあった1/1トークンで相打ちに。

平林は続くターンに《クラーク族の火焚き/Krark-Clan Stoker》を展開し、これに《円月刀》装備して3/3。続くターンには《残響する破滅/Echoing Ruin》を引き当てて《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem》の2体目も除去してみせた。

Haimは《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》を戦線に追加し、平林は《太陽のしずく/Sun Droplet》、《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》と連発する。

Haimは《記憶の仮面/Mask of Memory》を《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》に貼り付けてアタックし、そこから引き当てた《水晶の破片/Crystal Shard》をプレイして・・・平林の《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》をバウンス。

平林は《剃刀のゴーレム/Razor Golem》を展開しつつ3/3《火焚き》でアタックを敢行。対するHaimは《頭蓋骨絞め/Skullclamp》をプレイし、これを召喚した《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》に装備。プレイグラウンドは一気に緊張感が高まり、平林には先ほどのいやな負け方が脳裏をよぎる。

しかし、今回の平林は一味違った。
《まばゆい光線/Blinding Beam》!

平林 -1 , Haim -1

Game 3

《島/Island》から《陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb》とスタートしたHaim。2ターン目にも《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》を。そして、《陽光》キャントリップから3ターン目に《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》と好調な出だしとなった。

対する平林も3ターン目に最速での《剃刀のゴーレム/Razor Golem》を召喚。これに対してHaimは4枚目の土地をおけなかったのだが、とりあえず《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》を召喚してターンを返した。

平林の4枚目のセットランドは《山/Mountain》。そして平林は《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》を《残響する破滅/Echoing Ruin》で破壊して《ゴーレム》でアタック宣言。ライフレースで先制点をあげた。

なんとか5ターン目に4マナ圏にアクセスできたHaimは、このマッチアップではすっかりおなじみとなった《ジャガナート/Juggernaut》召喚で"Go"。対する平林は《レオニンのボーラ/Leonin Bola》をプレイし、それを《剃刀のゴーレム/Razor Golem》にまとわせた。そして、攻撃宣言後のブロッカー指定前に《ジャガナート/Juggernaut》をタップされ、これでHaimのライフは16。平林は戦闘後に《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》を召喚した。

対するHaimも負けじとハンドから《記憶の仮面/Mask of Memory》を取り出し、それを装備した《ジャガナート/Juggernaut》でアタック宣言。これがスルーされ、Haimは《目録/Catalog》効果を堪能した。

ビートダウン路線を変えるつもりのない平林は3/4と1/4という2体のタップレス・クリーチャーでアタック宣言。戦闘終了後に《拘引/Arrest》を《ジャガナート/Juggernaut》にエンチャントし、《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》に《レオニンのボーラ/Leonin Bola》を装着させてターンを終えた。ちなみに、Haimの場には第2ターン目に展開した《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》が残っている。

こういった一連の動きを見届け、Haimはここで平林《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》を《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》でバウンスさせることとした。

そしてHaimは《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem》を召喚し、《記憶の仮面/Mask of Memory》を装備してアタック。これをブロックした《剃刀のゴーレム/Razor Golem》に《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》からの狙撃が加わり、結果として両者相打ちとなる。

そして、やや静寂を取り戻しかけた場に平林は満を持して《光明の天使/Luminous Angel》を投入した。しかめっ面のHaimは《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》を返すターンに召喚し、これに《記憶の仮面/Mask of Memory》を纏わせて突撃。平林はスルー。

平林は《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》を再召喚し、《天使》でアタック。もちろんトークンはHaimの《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》が即座に打ち落としてみせる。

ベスト8進出を考えて絶対に勝ち星をあげておきたいのはHaimも同じこと。負けじと気合のトップデッキが《頭蓋骨絞め/Skullclamp》。これをまとわせて《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》が突撃。平林がこれをスルーしたことにより・・・7(平林)対6(Haim)というライフトータルに。そして、このHaimのターン中にタイムアップのアナウンスがあり、延長ターンへと突入することになった。

ここでHaimは戦闘終了後に《ニューロックの使い魔/Neurok Familiar》をプレイし、それを《頭蓋骨絞め/Skullclamp》のエサにして新鮮なドローを。Haimがここでターン終了を宣言すると、平林は《急報/Raise the Alarm》をここでキャストしたのだった。

そして、延長第1ターンに平林が仕掛ける。

まずは《隠れ石/Stalking Stones》を起動して3/3クリーチャーに。そして《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》に《レオニンのボーラ/Leonin Bola》を装備。その上で・・・《天使》以下、総員でアタック宣言。

もちろん、平林は攻撃クリーチャー指定後に唯一アンタップ状態(かつブロックに参加できる)の《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を《ボーラ》でタップさせようとした。

はたして、Haimは2マナでプレイできる何らかの打開策をもっているだろうか?
両者の視線が交錯し、観客は固唾をのむ。

・・・結局、1分ほどの沈黙ののちに、Christophe Haimは右手を差し出してきたのだった。

平林 -2 , Haim -1

平林:《忘却石/Oblivion Stone》はどこだろうね(笑)

Kazuya Hirabayashi

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Christophe Haim

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