Suzuki Defeats World Champ, Yasooka Still Leads!

Posted in Event Coverage on November 17, 2006

By Wizards of the Coast

PTチャールストンでの活躍をきっかけに、今年一気にブレイクし、プロプレイヤーの仲間入りを果たした鈴木 貴大(東京)。しかし、貪欲な鈴木は決してそんな地位に甘んじることはなかった。今、GP山形を制し、そしてなおも上を目指しているのである。

鈴木のRookie of the Year(新人王)のかかった世界選手権は月末にパリで行なわれる。

一方で、このグランプリでの最大のトピックとしては、一線級の海外勢が数多く押し寄せたことがあげられるだろう。彼らのうちからは3人のプレイヤーが決勝ラウンドに名を連ねている。参加人数に対する割合から考えれば、これは驚異的なことだと言えるだろう。

そして、日本のグランプリのタイトル流出を防ぐべく準決勝で海外勢最後のひとりJelger Wiegersma(オランダ)を打ち倒した、地元東北勢でもある小澤 毅(岩手)についても触れないわけにはいかない。決勝では惜しくも鈴木に敗れたものの、アマチュア1位でもある小澤は、賞金の総額という意味では鈴木に勝っているのだ。

続く国内のグランプリは、3月に京都で行なわれることが、本日正式に発表された。レギュレーションは日本人にもっともなじみの深いスタンダード。

名古屋の地で、小澤に続くのは、今これを見ているあなたかもしれない。

top 8 bracket

Quaterfinals

Antoine Ruel [FRA]

Takahiro Suzuki

Katsuhiro Mori [JPN]

Ryou Ogura [JPN]

Yuu Murakami [JPN]

Takeshi Ozawa [JPN]

Jelger Wiegersma [NLD]

Richard Hoaen [CAN]

Semi-finals

Takahiro Suzuki, 2-0

Katsuhiro Mori, 2-1

Takeshi Ozawa, 2-1

Jelger Wiegersma, 2-1

Finals

Takahiro Suzuki, 2-1

Takeshi Ozawa, 2-0

Champion

Takahiro Suzuki, 2-0

観戦記事

  • Blog - 11:44 p.m.: Decklists: The Top 8 Decks
    by Event Coverage Staff
  • Blog - 10:39 p.m.: The Top 8 Profiles
    by Keita Mori
  • Blog - 9:54 p.m.: 決勝 : 鈴木 貴大(東京) vs. 小澤 毅(岩手)
    by Daisuke Kawasaki
  • Blog - 9:29 p.m.: 準決勝 : Jelger Wiegersma(オランダ) vs. 小澤 毅(岩手)
    by Keita Mori
  • Blog - 8:47 p.m.: 準々決勝ダイジェスト2
    by Daisuke Kawasaki
  • Blog - 8:22 p.m.: 準々決勝ダイジェスト1
    by Keita Mori
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  • Day 1 Blog Archive: Undefeated Decks, Quick Questions, Good Plays, Feature Match Madness, and More!
    by Event Coverage Staff
  • Info: Day 1 Player List
    by Event Coverage Staff
  • Info: Day 1 Country Breakdown
    by Event Coverage Staff
  • Info: Fact Sheet
    by Event Coverage Staff

ベスト8最終順位

   
1. Takahiro Suzuki $2,400
2. Takeshi Ozawa $1,700
3. Jelger Wiegersma $1,200
4. Katsuhiro Mori $1,000
5. Richard Hoaen $800
6. Antoine Ruel $800
7. Ryou Ogura $800
8. Yuu Murakami $800

pairings, results, standings

組合

14 13 12 11 10 9

8 7 6 5 4 3 2 1

結果

14 13 12 11 10 9

8 7 6 5 4 3 2 1

順位

14 13 12 11 10 9

8 7 6 5 4 3 2 1

BLOG

Sunday, Nov 19: 8:22 p.m. - 準々決勝ダイジェスト1

by Keita Mori
準々決勝 : 鈴木 貴大(左) vs. アントワン・ルーエル

Antoine Ruel(フランス) vs. 鈴木 貴大(東京)

フランスからやってきた世界最強のデュエリストブラザーズRuel家の兄、Antoineが日本の若手最有力株の挑戦を受けることになった。

と、書いてみるとAntoine有利の先入観を読者諸兄にもたせてしまうかもしれないが、苦笑しながら観客にデッキを見せてお涙頂戴しているのがAntoineであったりする。青赤タッチ白。《高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist》がタッチされている内容で、あまり褒められたものではないらしい。

一方、いまや新人王レースでの有力候補となった鈴木のデッキは「ポッド内最強」との下馬評をドラフト終了時点で獲得している緑白赤である。鈴木は先日のプロツアー神戸とにかく、緑色の充実ぶりが素晴らしく、その最大の長所であるサイズがすさまじい。実際、それは圧殺劇そのものとなる。

第1ゲームは《幽体の魔力/Spectral Force》、《幻影のワーム/Phantom Wurm》、《ダークウッドのベイロス/Durkwood Baloth》といったヘビーヒッターたちを連打してAntoine Ruelを蹂躙。

第2ゲームも鈴木 貴大の勢いは止まらず、開幕ターンから「二連続」で《ダークウッドのベイロス/Durkwood Baloth》待機状態に送り込むスタートを見せ、3ターン目にも《ヤヴィマヤのドライアド/Yavimaya Dryad》。

鈴木にとっては実はこれも「序の口」で、4ターン目に呼び出した《監視スリヴァー/Watcher Sliver》へと5ターン目に《新緑の抱擁/Verdant Embrace》エンチャント。Antoineが目をパチクリしているうちに、なんとプレイグラウンドに《嵐の束縛/Stormbind》を設置してしまったのだ!

Antoine側で「待機」した《高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist》が出てきたときには、すでに残りライフがたったの4点。素晴らしいデッキ、追い風を思わせるドロー、ミスのないプレイを見せ、堂々たる勝利を飾った。

鈴木 貴大 2-0 Antoine Ruel

準々決勝 : イェルガー・ウィーガーズマ(左) vs. リッチー・ホーエン

Jelger Wiegersma(オランダ) vs. Richard Hoaen(カナダ)

一方そのころ。来期のプロツアー・サンディエゴでタッグを結成することになっている友人同士、カナダとオランダの強豪による試合は第2ゲームの佳境を迎えたところだった。

Richard Hoaen(以下リッチー)が《稲妻の斧/Lightning Axe》によってディスカードした《悲哀の化身/Avatar of Woe》を《戦慄の復活/Dread Return》でリアニメイトするという構築チックなアクションで観客を沸かせたりもしたが、それもアッサリと《稲妻の斧/Lightning Axe》でなぎ払うJelger Wiegersma

赤黒(リッチー)対赤青(Wiegersma)というマッチアップゆえに除去呪文が飛び交う展開の中、Wiegersmaが《トレイリアの歩哨/Tolarian Sentinel》のバックアップが受けられる状態で《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》を呼び出し、これによって星を取り返した。

さあ、1勝1敗。

これからはじまる最終ゲームに期待がかかるところだが、ここでリッチーがヘッドジャッジを呼ぶ。

リッチー 「実は、オレはいままさに投了したい」

…え? いままで試合していたのに。

リッチー 「Player of the Yearレースを考える上で、よりプロポイントが重要な意味合いをもつポジションにいるのがJelgerで、彼は次のチームプロツアーでのチームメイトだ」

そしてその申し出はヘッドジャッジ進藤氏に認められ、国境を越えた友人同士は固く握手をかわすのだった。

Jelger Wiegersma 2-1 Richard Hoaen


Sunday, Nov 19: 8:47 p.m. - 準々決勝ダイジェスト2

by Daisuke Kawasaki
準々決勝 : 村上 裕樹(左) vs. 小澤 毅

村上 裕樹(仙台) vs. 小澤 毅(岩手)

地元東北勢対決となったこの対決。
ピック終了後にふたりに様子を聞いてみた。

小澤 「正直、強いところと弱いところの差が激しいですね。」
村上 「ブンブンまわるか、全然だめかの2択です。」

と、まったく同じような感想を述べる。

村上に至っては、いっそブンまわりしなければ勝てないのだから、緑をタッチし、2枚の《増力スリヴァー/Might Sliver》をいれてブンまわった時のパワーを上げるべきかどうか迷っていたくらいだ。

結局「必殺技は先に見せた方が負けるんですよ。メインは丸くいきます。」ということで、2色にすることにしたが、果たしてどうなるか。

Game 1

村上は後手でマリガンというゲーム開始前からハンディを追うような状態だったが、しかし、序盤の展開で先行したのは村上。

2ターン目から《奈落の守り手/Pit Keeper》《ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec》と展開。《卑屈な騎士/Skulking Knight》《ヴェク追われの侵入者》とキャストしてきた小澤に対して、少し考えた末に、《絞殺の煤/Strangling Soot》を《ヴェク追われの侵入者》へと優勢を保つ。

しかし、村上の優勢には致命的な弱点、タフネスが1のクリーチャーしかいないというものがあった。そして、この弱点を見事についた、小澤の《巣穴からの総出/Empty the Warrens》キャストにより、一気に攻勢を止められる。しかし、防御に回ろうにも、今度は《卑屈な騎士》の側面攻撃がまたも見事に弱点を突いてくる。

中盤以降の展開は互角であったものの、結果的に村上はこの序盤の不利を挽回できなかったのだった。

小澤 1-0 村上

Game 2

サイドボーディングでしばし悩む村上。

村上 「秘密兵器を投入するべきか…でもここで入れなかったらもうチャンスないかもしれないし」

と、2枚の《増力スリヴァー》と3枚の《森》をサイドインする。

そして、初手には2枚の《増力スリヴァー》と3枚の土地。他にもスリヴァーが十分にいた上に4ターン目には急所である《森/Forest》もドロー。

しかし、その前のターンに小澤がキャストしたクリーチャーは《マナを間引くもの/Mana Skimmer》。

村上がなんとかこのクリーチャーを《燃焼》のフラッシュバックで除去し、《増力スリヴァー》を展開し始めた頃には…大勢は決していた。

小澤 2-0 村上

準々決勝 : 森 勝洋(左) vs. 小倉 陵

森 勝洋(東京) vs. 小倉 陵(愛知)

一方、こちらのテーブルでは世界選手権5日目経験者同士の対決が行なわれている。

ちなみにどちらもデックについては「かなり強い」と評価している。

ただし小倉は「相手がモリカツだから、デッキがどんなに強くてもなぁ」という但し書きつきだが。

Game 1

小倉は《平地/Plains1枚の手札をマリガンすると、今度は《島/Island》が1枚。痛恨のトリプルマリガン。

しかし、森も土地が平地2枚の手札から3ターン目に土地が止まる。

森 「なんだ、ひかないのかよ!」

続く4ターン目になんとか待望の土地を引き当てた森は、《コーの先導/Outrider en-Kor》をキャスト。小倉の《アムローの求道者/Amrou Seekers》をブロックする。

だが、今度は3枚で土地が止まる森。《深海のクラーケン/Deep-Sea Kraken》待機後に、《エピティアの賢者/Sage of Epityr》によって、やっと土地をひき始める。

小倉の《象牙の巨人/Ivory Giant》をブロックした《監視スリヴァー/Watcher Sliver》こそ、《補強/Fortify》で除去されてしまったものの、2体目の《監視スリヴァー/Watcher Sliver》《海賊船/Pirate Ship》《肺臓スリヴァー/Pulmonic Sliver》と圧倒的な展開をみせる。

初手2枚の《島》からスタートした小倉だったが、この時点の2枚の手札も土地だった。

森 「《エピティアの賢者》いなかったら後2ターン土地ひいていなかったよ」

森 1-0 小倉

Game 2

森は、《彩色の星/Chromatic Star》から、《エピティアの賢者/Sage of Epityr》を場に出すが、その先に、《島》はおろか4枚目の土地の姿が見えない。

なんとか、《雷のトーテム像/Thunder Totem》によって4マナを確保し、3体連続で《監視スリヴァー》を場に出す森。

しかし小倉必殺技、3枚の《応じ返し/Snapback》が森の防衛線をボロボロにした。

森 1-1 小倉

Game 3

先手の森がダブルマリガン。

後手の小倉がマリガンすると

森 「ここでもう一度マリガンしてくれないと…」

そして、キープの宣言後に

 「負けたよー」

2ターン目に《サルタリーの僧侶/Soltari Priest》、3ターン目に《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》というスタートの小倉に対する、森のファーストアクションは…3ターン目の《エピティアの賢者》。今度もまた、救世主となるのか。

4枚のカードを見てしばらく考えた後に、ライブラリートップに積みなおし、《雲を追うケストレル》へと《部族の炎》。

小倉が《ちらつくスピリット/Flickering Spirit》をだし、森はライブラリートップの《平地/Plains》をセットしての《監視スリヴァー》。

小倉は、2体のアタック後に《補強/Fortify》で一気に8点ライフを削り、森のライフは8。

しかし、森が《エピティアの賢者》によってライブラリーのトップに積み込んでいたカードは…《念動スリヴァー/Telekinetic Sliver》!

《エピティアの賢者》の加護でギリギリ間に合ったこのカードにより、森の命は首の皮一枚で繋ぎとめられる。

お互いに、場に《監視スリヴァー》と《城の猛禽》を追加し、場の均衡を崩させない。

しかし、森のライフは、1枚の《補強/Fortify》で一気に削られる可能性が十分にある。特に、Game 2で3枚見ている《応じ返し》を考えると、全く安心できない状況である。

Jedit's Dragoons

《エピティアの賢者》によって積み込んだ最後のカードである《コー追われの物あさり》を場に出した次のターン。森は恐る恐るドローしたカードを場にたたきつけた。

《ジェディットの竜騎兵/Jedit's Dragoons》。

これによって値千金ともいえるライフと、クロックを手に入れた森。さらに戦線に《肺臓スリヴァー/Pulmonic Sliver》を追加し、徐々にではあるが、小倉の残り時間を削っていく。

《魔女狩り師/Witch Hunter》《珊瑚のペテン師/Coral Trickster》と展開し、なんとか最後の一押しをと奮闘する小倉だったが、《珊瑚のペテン師》によって、《魔女狩り師》の能力を2度使用できる事を忘れるという小倉自身のミスもあり、スリヴァー軍団に屈する事となった。

村上のセリフが思い返される。

村上 「必殺技は先に見せたほうが負けるんですよ。」

森 2-1 小倉


Sunday, Nov 19: 9:29 p.m. - 準決勝 : Jelger Wiegersma(オランダ) vs. 小澤 毅(岩手)

by Keita Mori
準決勝 : 小澤 毅 vs. Jelger Wiegersma

村上との地元東北勢同士の対決を制してきた小澤が、チームメイトHoaenの友誼に基づく投了のおかげで勝ち上がったWiegersmaと対戦することになった。

文字通りに友の屍を乗り越えてここまで勝ち上がってきた二人はどのような試合を見せてくれるだろうか?

Game 1

《ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec》、《アーボーグの吸魂魔道士/Urborg Syphon-Mage》とスタートしたのが黒赤デッキの小澤。

対する青赤のWiegersmaも《熟慮/Think Twice》でカードを引いてから《トゲ尾の仔ドレイク/Spiketail Drakeling》を呼び出し、《裂け目の稲妻/Rift Bolt》を「待機」しつつ2/2変異クリーチャーを召喚。Wiegersmaの待機あけ火力は《吸魂魔道士》を除去する。変異は正体をあらわして《巣立つ大口獣/Fledgling Mawcor》となり、その狙撃能力によって小澤の3/1《ヴェク追われの侵入者》を殺害した。

小澤も敵陣の《トゲ尾の仔ドレイク/Spiketail Drakeling》を《裂け目の稲妻/Rift Bolt》で退けてから《練達の育種師、エンドレク・サール/Endrek Sahr, Master Breeder》を召喚。ここで5マナの《ゴルゴンの世捨て/Gorgon Recluse》をプレイして《エンドレク・サール》が5体もの1/1トークンを登場させ、盤面にプレッシャーをかけた。

Wiegersmaは《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker》を置いてから《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》を呼び、《エンドレク・サール》を《時間の渦/Temporal Eddy》でバウンス。小澤も《堕落の触手/Tendrils of Corruption》で《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》を除去と応じる。

そして、ここからJelger Wiegersmaのドローが土地ばかりとなってしまう中で、小澤は隙をみて《死せざる怒り/Undying Rage》をエンチャントしたトークンでアタックを開始し、着実にダメージを与えはじめる。

Wiegersmaは最召喚された《エンドレク・サール》を除去することにこそ成功するが、後続の《肥満死体/Corpulent Corpse》を前に敗北することとなった。

小澤 毅 1-0 Jelger Wiegersma

Undying Rage

ファーストアクションが《機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra》と遅いWiegersmaを前に、ダメージレースで先行することになる小澤。《フォライアスのトーテム像/Foriysian Totem》を置いてから《マナを間引くもの/Mana Skimmer》を呼び、それに《死せざる怒り/Undying Rage》をつけて4/4飛行。これのアタックでマナ総量を制限した。

一方のWiegersmaも《嵐雲のジン/Stormcloud Djinn》を展開する。が、小澤の《裂け目の稲妻/Rift Bolt》がそこへ飛んでくる。負けじとWiegersmaも小澤の後続の《練達の育種師、エンドレク・サール》を《稲妻の斧/Lightning Axe》で除去し、4/4飛行となっている《マナを間引くもの》を《ハイドラ》がアタックに参加する際に発生させる1点のダメージと《裂け目の稲妻/Rift Bolt》とのあわせ技で討ち取った。ならば、と小澤も《暗殺/Assassinate》でその《ハイドラ》を殺す。除去合戦とでも言うべきめまぐるしい応酬だ。

そうこうするうちにWiegersmaは《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》をトップデッキするが、これを小澤は温存していた《大火口のカヴー/Firemaw Kavu》で一蹴! ため息をつきながら《炎の刃のアスカーリ/Blazing Blade Askari》を呼ぶだけのWiegersmaを見て、小澤は《カヴー》のエコーを払わないことで「場を離れたときの能力」を誘発させ、その《アスカーリ》を葬った。

そして、力なく1/5《夢で忍び寄るもの/Dream Stalker》を置くだけのWiegersmaめがけて、手札に戻っていた《死せざる怒り/Undying Rage》をエンチャントした4/4《アーボーグの吸魂魔道士/Urborg Syphon-Mage》と序盤に設置しておいた4/4《フォライアスのトーテム像/Foriysian Totem》とあわせてのアタックを開始。4点ずつライフを削っていく。

打開策を引けぬうちに瀕死の状態となってしまったWiegersmaが最後に召喚したのは《塩水の精霊/Brine Elemental》。これを小澤は《アーボーグの吸魂魔道士/Urborg Syphon-Mage》の能力起動時に《闇の萎縮/Dark Withering》をマッドネスするという完璧な形で打ち破り、地元東北勢として決勝進出を果たした。

小澤 毅 2-0 Jelger Wiegersma


Sunday, Nov 19: 9:54 p.m. - 決勝 : 鈴木 貴大(東京) vs. 小澤 毅(岩手)

by Daisuke Kawasaki
小澤 毅(岩手)

多くの海外勢の遠征や、PoYレースの世界選手権直前の前哨戦と、多くのトピックが取り上げられたGP山形も、この決勝戦が最後のトピックとなる。

小澤 毅(岩手)は、地元東北勢であり、まずは準々決勝で村上との東北勢対決に勝利し準決勝へとコマを進めた。そして準決勝では最後に残った海外勢であるJelgerとの対戦を制し、プロツアーではついに海外勢へと流出してしまった国内プレミアイベントのタイトルをグランプリに限れば守りきるという快挙を成し遂げている。

さて、そんな小澤であるが、この時点ですでにアマチュアプレイヤー1位の賞金をすでに確定させている。東北のグランプリでアマチュアプレイヤーが優勝といえば、GP仙台の荒堀 和明(東京)…というのもすでに聞き飽きたような話ではあるが、しかし、ここしばらくの国内グランプリでアマチュアチャンピオンが誕生していないというのもまた事実である。

「デッキの強い部分さえひければ」とデック構築後に語っていた小澤ではあるが、しかし連勝街道をひた走り、今大会でもっとも「勢い」にのっていたJelgerに勝利した小澤には、その「強い部分」をひかせる「勢い」が味方しているのではないだろうか。

Game 1

先攻は小澤。

1ターン目《ダークウッドのベイロス/Durkwood Baloth》待機、2ターン目に《サリッドの殻住まい/Thallid Shell-Dweller》と展開する鈴木に対して、小澤は、《虹色のレンズ/Prismatic Lens》《フォライアスのトーテム像/Foriysian Totem》とマナを加速する。

テンポが重要な鈴木のデックと、マナ基盤を背景としたカードパワーを重要視した小澤のデックの対戦だけに、互角と言ってもいいだろう。

しかし、この均衡を小澤の《練達の育種師、エンドレク・サール/Endrek Sahr, Master Breeder》が一気に崩す。続いて《肥満死体/Corpulent Corpse》。一挙6体のスラルトークンが小澤の場にあらわれる事となる。

しかし、鈴木も《ジャスミン・ボリアル/Jasmine Boreal》、待機無しの《ダークウッドのベイロス》と展開し、決して小澤に楽をさせない。

楽はさせていないのだが、しかし、回避能力もトランプルも持たない鈴木の軍勢は、次々とあふれ出てくるスラルトークンにブロックされ続け、じわじわと《肥満死体》にライフを削られていく。何かしらの根本的な解決策を必要とする鈴木は、《ナントゥーコのシャーマン/Nantuko Shaman》を待機させる。

そして、この能力によるドローは《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》。続く、正規のドローが《嵐の束縛/Stormbind》。これにより小澤の《エンドレク・サール》は除去され、一気に鈴木の優勢となるかと思われたが、マッドネスからの《ゴルゴンの世捨て/Gorgon Recluse》により置き土産にさらに5体のスラルトークンを生み出す。

こうして、場は均衡を取り戻した、かにみえたが、《嵐の束縛》の2点射撃と、《スクリブのレインジャー》によるアンタップ能力の持つ制圧力を縦横無尽に操る鈴木の手によって、徐々に、しかし確実に場の優位の天秤は傾いていったのだった。

鈴木 1-0 小澤

鈴木 貴大(東京)

Game 1で勝利した後という、前後した紹介で恐縮ではあるが、小澤の対戦相手は今年最も国内でブレイクしている新鋭といっても過言では無いであろう鈴木 貴大(東京)である。もはや鈴木は「新鋭」と呼ぶのに相応しくないだろうとも思うが、現時点ではれっきとしたRookie資格保持者である。そして、今、この決勝戦のGame 1をとった事で、一気に優勝候補となった。

ちなみに、昨日のフィーチャリングで鈴木のRoYトップとの差を3点とお伝えしたが、実は6点差であったという事を謹んでお詫びして訂正いたしたい。とにかく、決勝進出によりトップと並び、ここで後1ゲーム勝利する事で単独首位となるのだ。

Round 5で昨年のRookieであるPierreとの対戦を勝利した時点では「まだわかりませんけど、できるだけ頑張りたいです」と語っていた鈴木。しかし、見事Top8入りを決め、準決勝で「元祖日本人Rookie」でもある森との対戦を制した鈴木にとって、Rookieという目標は、がぜん現実的なものとなったのではないだろうか。

Game 2

先手の小澤は、2ターン目《虹色のレンズ》という順当な滑り出しを見せるものの、土地が2枚で止まってしまい、3ターン目には《ヴェク追われの侵入者》をキャストするのみとなってしまう。

そんな、マナに困っている小澤と対照的に、鈴木は2ターン目《宝革スリヴァー》、3ターン目に《ヤヴィマヤのドライアド》と一気にマナ加速。そして、4ターン目に場に登場するのは《幽体の魔力/Spectral Force》。

なんとかブロッカーをと小澤のキャストした《卑屈な騎士》へむけられた《時間の孤立/Temporal Isolation》が、鈴木をGP山形のチャンピオンに、そしてRookie of the Yearの暫定首位へと導いたのだった。

鈴木 2-0 小澤

もちろん、現時点での鈴木のRoYレースにおける順位は、あくまでも「暫定」での首位であり、今年を締めくくるプレミアイベントである、今月末パリで行なわれる世界選手権での結果が最終的に大きな影響を与えるのは昨年のPoYレースの結果からも明らかだろう。

まだ、確定したわけではないどころか、いくらでも逆転される可能性も残っているのだ。

しかし、多くのレギュレーションで行なわれ、当然多くの練習量を必要とする世界選手権で、今、誰よりも貪欲にマジックに取り組んでいる鈴木がRookieとなることを期待するのは、けっして過大評価ではないだろう。

おめでとう、鈴木 貴大。

Takahiro Suzuki is the Granprix Yamagata Champion !


Top 8 Player profiles

氏名:小倉 陵
年齢:22
職業:モーニング娘。ヲタク

マジックにおける過去の戦績:World 3位

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:8-0 2-1 1-2

今日は何色をドラフトしてきましたか?:白赤 白黒

おすすめのドラフト戦術を教えてください:赤緑《獣群のナール/Herd Gnarr

各色のベストコモンを教えてください。

白:《時間の孤立/Temporal Isolation
青:《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:《巣穴からの総出/Empty the Warrens》or《裂け目の稲妻/Rift Bolt
緑:《獣群のナール/Herd Gnarr

今日のMVPカードを教えてください:トークン

氏名:小澤 毅
年齢:24
職業:学生

マジックにおける過去の戦績:なし

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:7-1(3Bye) 2-1 2-1

今日は何色をドラフトしてきましたか?:緑

おすすめのドラフト戦術を教えてください:青は人気なのでとらない

各色のベストコモンを教えてください。

白:《城の猛禽/Castle Raptors
青:《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:2種類の稲妻(《裂け目の稲妻/Rift Bolt》《稲妻の斧/Lightning Axe》)
緑:《獣群のナール/Herd Gnarr

今日のMVPカードを教えてください:《獣群のナール/Herd Gnarr

氏名:鈴木 貴大
年齢:18
職業:スマブラ2段 パワプロ免許皆伝(サクセスのみ)

マジックにおける過去の戦績:日本選手権Top8 PT神戸Top8 GP広島Top4 PTチャールストン8位

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:6-1-1 3-0 2-0

今日は何色をドラフトしてきましたか?:青赤 青黒タッチ《一瞬の瞬き/Momentary Blink

おすすめのドラフト戦術を教えてください:単色ピックがいいと思っていましたが、あまり勝てないので1パック目で2色決めます。

各色のベストコモンを教えてください。

白:《城の猛禽/Castle Raptors
青:《コー追われの物あさり/Looter il-Kor
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:《稲妻の斧/Lightning Axe》…と《巣穴からの総出/Empty the Warrens
緑:《ダークウッドのベイロス/Durkwood Baloth

今日のMVPカードを教えてください:《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu

氏名:村上 裕樹
年齢:27
職業:無職

マジックにおける過去の戦績:初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:6-2 3-0 2-1

今日は何色をドラフトしてきましたか?:緑赤 赤黒

おすすめのドラフト戦術を教えてください:好きな色をとる

各色のベストコモンを教えてください。

白:《アムローの偵察兵/Amrou Scout
青:《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:《稲妻の斧/Lightning Axe
緑:《獣群のナール/Herd Gnarr

今日のMVPカードを教えてください:《虚弱/Feebleness

氏名:Jelger Wiegersma
年齢:24
職業:Card Player

マジックにおける過去の戦績:PTシアトル優勝

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:8-0 3-0 2-1

今日は何色をドラフトしてきましたか?:黒赤 青赤

おすすめのドラフト戦術を教えてください:白以外で2色

各色のベストコモンを教えてください。

白:《時間の孤立/Temporal Isolation
青:《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:《稲妻の斧/Lightning Axe
緑:《ダークウッドのベイロス/Durkwood Baloth

今日のMVPカードを教えてください:《魔力の篭手/Gauntlet of Power》+《ヴィセリッドの深み歩き/Viscerid Deepwalker

氏名:Richard Hoaen
年齢:21
職業:Magic

マジックにおける過去の戦績:GPリッチモンド優勝 GPマディソン3位 GPニュージャージー準優勝

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:6-2 3-0 3-0

今日は何色をドラフトしてきましたか?:青黒赤 黒赤

おすすめのドラフト戦術を教えてください:緑以外で2色

各色のベストコモンを教えてください。

白:《時間の孤立/Temporal Isolation
青:《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:《稲妻の斧/Lightning Axe
緑:《暗影の蜘蛛/Penumbra Spider

今日のMVPカードを教えてください:《巣立つ大口獣/Fledgling Mawcor》とレア。

氏名:Ruel Antoine
年齢:27
職業:Pro Player

マジックにおける過去の戦績:2006 Invitational優勝

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績:6-0 3-0 2-0-1

今日は何色をドラフトしてきましたか?:赤緑 赤黒

おすすめのドラフト戦術を教えてください:受動的なドラフト

各色のベストコモンを教えてください。

白:《ジェディットの竜騎兵/Jedit's Dragoons
青:《珊瑚のペテン師/Coral Trickster
黒:《心鞭スリヴァー/Mindlash Sliver
赤:《ボガーダンの憤怒獣/Bogardan Rager
緑:《霊気の網/AEther Web》

今日のMVPカードを教えてください:《石炭焚き/Coal Stoker》《巣穴からの総出/Empty the Warrens

氏名:森 勝洋
年齢:23
職業:プロプレイヤー

マジックにおける過去の戦績:2005年世界王者 2006年日本王者 2001年Rookie of the Year

初日、第1ドラフト、第2ドラフトの戦績: 6-1-1, 2-1,3-0

今日は何色をドラフトしてきましたか?:赤緑 白青タッチ赤

おすすめのドラフト戦術を教えてください:二手目三手目をみて協調していく

各色のベストコモンを教えてください。

白:《時間の孤立/Temporal Isolation
青:《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
黒:《絞殺の煤/Strangling Soot
赤:《裂け目の稲妻/Rift Bolt
緑:《獣群のナール/Herd Gnarr

今日のMVPカードを教えてください:《エピティアの賢者/Sage of Epityr

Sunday, Nov 19: 11:44 p.m. - Decklists: The Top 8 Decks

by Event Coverage Staff

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Jelger Wiegersma

 

Katsuhiro Mori

 

Yuuki Murakami

 

Ryou Ogura

 

Richard Hoen

 

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