Round 4: 三津家 和彦(大阪) vs. 斎藤 友晴(東京)

Posted in Event Coverage on August 25, 2006

By Yukio Kozakai

三津家 和彦

日本王者の登場だ。現・日本王者の諸藤 拓馬(福岡)が参戦していない今大会。スポットを当てたのは2002年日本選手権の王者、三津家 和彦である。

あれからもう4年の月日が流れた。「《サイカトグ/Psychatog》計算機が欲しい」「《サイカトグ/Psychatog》を使えば負けない」などの名言を残した三津家。昨年の選手権TOP8も記憶に新しいが、やはり「八王子の智将」の名を日本中に知らしめた時のイメージが強い。

三津家 「リアルのカード触るの3ヶ月ぶりくらいですよ。仕事忙しくて、ずっとMOですから。本当、1年に1度参加のプレミアイベント、って感じです」

多忙を極めてはいるが、時間的制限のやさしいマジック・オンラインでマジック・ザ・ギャザリングに触れているわけであり、それで去年はTOP 8なのだから、あらためてすごい話である。リアルカードに触れなくても、普段イベントに出られなくても、練習は出来るということだろう。しかし、それで実力がキープ出来るものなのだろうか。

齋藤 「あ、三津家さん。こないだオンラインで負けたリベンジですよ!」

うん、全く問題無いらしい。

三津家 「でも、今回デッキがメチャクチャ弱いんですよ」
齋藤 「カードプールがそもそも弱かったですし、どっこいどっこいじゃないですか?」

とにかく、ゲームを見てみよう。

Game 1

先攻の齋藤が軽快に滑り出す。

《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》から《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》経由で《ディミーアのギルド魔道士/Dimir Guildmage》と、ディミーア揃い踏みを見せると、三津家は「無理」とだけ言い残して、カードを畳んだ。

マリガン後のハンドも、この攻勢に抗するだけの力は無かったようだ。

三津家 「あの展開で、除去できるカードが無いんですよ」

齋藤 「普通に4枚は引けるでしょうし、残りのハンド全部土地でも大丈夫そうでしたしね」

三津家 0-1 齋藤

Game 2

マリガン後ながら、《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》《ディミーアの水路》と今回も好調な齋藤。三津家も《ラクドスの痰吐き/Rakdos Ickspitter》で構え、《ディミーアのギルド魔道士》に《眼球の輪/Ocular Halo》を付けてドローを進めようという齋藤に対し、《すがりつく闇/Clinging Darkness》との合わせ技で除去。

齋藤が、ここまで無理をしてライブラリーを掘ろうとしたのには理由があり、手札が緑のカードで溢れているのに対し、場には緑マナがないのである。何も展開出来ない齋藤に対して、《謎の幻霊/Enigma Eidolon》《ヴィーアシーノの牙尾/Viashino Fangtail》《眠れぬ骨/Restless Bones》とプレイしてビートダウン。

かなり遅れて《森/Forest》を引き込み、《シラナの星撃ち/Silhana Starfletcher》を召喚する齋藤だが、タフネス2までなら打ち落とせるダブル砲台を前にしては、耐えられるはずも無かった。

三津家 1-1 齋藤

Game 3

斉藤 友晴

齋藤 「グルールビートダウン!」

との号令と共に、《焼け焦げたルサルカ》→攻撃を通す→《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》とつなげる齋藤。まるで、スタンダードの"ステロイド"を見ているかのような、流れるようなビートダウン。三津家も《粘液絡みの鼠/Gobhobbler Rats》《ラクドスの痰吐き》と対抗し、ダメージで先行されるものの場では均衡を取り戻しつつある。

後続は、齋藤が《ヴィグの水植物/Vigean Hydropon》と《オーガの門壊し/Ogre Gatecrasher》、三津家が《松明ドレイク/Torch Drake》と《眠れぬ骨》。膠着状態が始まるが、齋藤が《ヴィグの水植物》に《眼球の輪》を付けてドローを始めてから、ゲームバランスが崩壊し出した。

齋藤が数ターンカードを引いた頃、ようやく《夢のつなぎ紐/Dream Leash》でエンチャントごと《ヴィグの水植物》を奪う三津家だったが、齋藤にとってはここまでのドローで充分だった。

《ヴィグの水植物》を《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》で自らのライブラリーに返すと、三津家の《追われる足跡/Followed Footsteps》も何のその。《ヴィグの水植物》再召喚からの《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》で、耐える三津家へ一気に大ダメージを叩き込んだ。

三津家 「3枚の《ラクドスの痰吐き》と《ヴィーアシーノの牙尾》の4枚砲台体制だから、そこだけ見ると強いんだけどね。だから《眠れぬ骨》は本来弱いんだけど、デッキには合ってる、と」

弱い弱いと言いながらも、実戦経験が不足していても、勝利のプランが見えるデッキをしっかりドラフティングし、構築していた印象がある。「強いカードをピックする」のではなく、「デッキをドラフトする」という感覚を言葉にすると、三津家の台詞がとてもわかりやすい。

なるほど。敗れたとはいえ、さすが「智将」と呼ばれるだけのプレイヤーである。

三津家 1-2 齋藤

Final Result:齋藤 Wins!

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