プロツアー「テーロス」トップ8デッキ分析

Posted in Feature on October 28, 2013

By 津村健志

 こんにちは。みなさまの温かいご声援のおかげで、前回に引き続き記事を書かせていただくことになりました。これからは不定期での連載になりますが、何卒よろしくお願いいたします。

 今回の記事では、プロツアー「テーロス」のトップ8デッキを特集していきたいと思います。それでは、まずはトップ8に残ったデッキの一覧をご覧ください。

~プロツアー「テーロス」トップ8デッキ~

優勝 「青単信心」
準優勝「青単信心」
3位 「青単信心」
4位 「コロッサル・グルール(緑単タッチ赤信心)」
5位 「エスパー(青白黒)・コントロール」
6位 「オルゾフ(白黒)・ミッドレンジ」
7位 「黒単信心」
8位 「赤単信心」

 まず真っ先に目を引くのは、見事に上位3つを独占した「青単信心」デッキでしょう。こちらは2日目進出率が最も高かったデッキであり、今大会の台風の目と呼べるアーキタイプでした。決勝ラウンドでは予選ラウンドの勢いそのままに、上位を独占する格好となりました。

「信心」という観点で振り返ってみると、「青単」以外にも「黒単」と「赤単」というふたつのデッキがそれぞれトップ8に進出しており、さらにはマッキー(三原 槙仁)さんの「コロッサル・グルール」も「信心」を軸に据えた構成であることから、今大会は「信心」の力をまざまざと見せつけられたプロツアーだったと言って差し支えないでしょう。

「青単信心」

Jeremy Dezani

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 新環境を制したのは、新時代の幕開けを予感させる「青単信心」でした。決勝戦はフランス勢同士によるほとんど同じリストのミラーマッチであり、フランス勢にとっても、「青単信心」にとっても、これ以上ない最高のパフォーマンスを披露したと言えるでしょう。

 デッキの動き自体は驚くほどに単純明快なもので、他の「信心」デッキよろしく《潮縛りの魔道士》や《夜帷の死霊》といった色マナ拘束の強いクリーチャーを展開して、それらを《海の神、タッサ》や《波使い》で力に変えてそのまま押し切ることを主眼に置いています。

海の神、タッサ波使い

 特に《波使い》は数ある「信心」カードの中でも最高の1枚と評されるほどのカードパワーを誇り、とりわけ除去を赤い呪文に頼っているデッキには決定打になりえます。

 また《海の神、タッサ》も《波使い》に負けず劣らず強力なカードで、「占術」のおかげでドローの質も向上するため、一度目覚めてしまった《海の神、タッサ》を止めることは非常に困難になっています。自身のクリーチャーをブロック不可能にする能力も見た目以上に強く、《タッサの二叉槍》とのタッグは対戦相手にとって悪夢そのものです。

「破壊不能」まで付いているので、《拘留の宝球》のような限られた対処法しかないこともこのカードの評価を高めており、その構造上《海の神、タッサ》がクリーチャー化する際には概ねお供のクリーチャーがいるため、《肉貪り》のような除去も効きづらいのが困りものです。

 そのため、最近では《海の神、タッサ》を確実に対処できるように、緑のデッキには《古代への衰退》が採用されることが増えているようです。《海の神、タッサ》を対処できるかどうかはゲームの行方を左右しかねないので、《拘留の宝球》や《古代への衰退》などで対策を怠らないように心がけましょう。

拘留の宝球古代への衰退

 このデッキは一見ビートダウンデッキのように見えますが、驚くほど長期戦に強いことも特筆すべき点です。《海の神、タッサ》を筆頭に、《タッサの二叉槍》、《思考を築く者、ジェイス》のような長期戦向けで、それでいて対戦相手にとって対処の難しいパーマネントが多いので、このデッキと対峙する際には長期戦は避けた方が無難です。

「エスパー・コントロール」のように終盤戦を見越したデッキならいざ知らず、中途半端なデッキで「青単信心」に長期戦を挑むのは自殺行為に等しいので、可能な限り早いターンに攻撃手段を用意して短期決戦に持ち込むようにしたいですね。

 それと前回の記事で、この環境はプレイングが難しいと書きましたが、それはこのデッキと対峙する際にも顕著に表れます。赤と緑のデッキ以外には無害に見える《潮縛りの魔道士》でさえ、このデッキにとってはそれ以上の付加価値があります。時には《潮縛りの魔道士》に《破滅の刃》を即座に打たなければならない展開もありますし、対策カードの取捨択一以外にも、プレイングの練習もしっかりとしておきたいですね。

 また、「プロツアー「テーロス」成績優秀者デッキリスト」をご覧になって、日本勢で「青単信心」を選んだプレイヤーがほとんどいなかったことに驚いた方もいらっしゃるかと思いますが、何名かのプレイヤーはこのデッキを知っていたうえで敢えて他のデッキを選択したようです。

 実はプロツアーの一週間前くらいに、たまたま(齋藤)友晴さんとなべ(渡辺 雄也)君の調整会に参加させてもらったのですが、その時点で彼らは海外勢と何ら遜色のない「青単信心」を完成させていました。

 彼らのデッキは《変わり谷》の代わりに《ニクスの祭殿、ニクソス》がフル投入された爆発力を重視したリストで、その豊富なマナの使い先としてメインから《霊異種》が投入されていましたが、初めてこのデッキを見た時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。

 さらなる調整の結果、なべ君はマッキーさんと同じ「コロッサル・グルール」を、友晴さんは独自の「青緑黒」デッキを使用したようですが、敢えて「青単信心」を使わなかった日本勢がいたことはぜひとも知っておいてほしいトピックということで紹介させていただきました。

 ここからは残る「信心」デッキをご覧いただきましょう。

「黒単信心」

山本 賢太郎

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 「青単信心」以外で最も大きな注目を集めたのが、やまけんさんこと山本 賢太郎さんの使用した「黒単信心」デッキでした。特にメインデッキに4枚の《地下世界の人脈》を、そして何と言っても《群れネズミ》を採用したこのリストは、海外勢からも非常に高い評価を得たようです。

群れネズミ

 《思考囲い》から《群れネズミ》という流れは、あの悪名高き「青黒フェアリー」デッキの《思考囲い》→《苦花》を彷彿とさせる動きで、一度能力を起動し始めればあっという間に戦場をネズミで埋め尽くすことが可能です。

 仮に《思考囲い》で相手の手札に除去が残ってしまった場合や、《思考囲い》を引いておらず相手の手札が分からない場合は、5マナ溜まるまで待ってからキャストすることで、相手に最低でも2枚の除去の使用を強いることができます。ある程度ライフに余裕があったり、戦線の構築を急ぐ必要がないマッチアップであれば、この手法を取るといいでしょう。

 また、《群れネズミ》が参照するのは《群れネズミ》の数ではなく、クリーチャータイプが「ネズミ」の数なので、《変わり谷》でサイズアップできることをお忘れなく。

 ブラジルの強豪としてその名を知られるWilly Edelは、Twitter上で「俺が《群れネズミ》に負けた回数はリミテッド戦より構築戦の方が多いぜ」とつぶやいており、このリストが世間に与えた影響がいかに大きなものだったかを垣間見ることができますね。

地下世界の人脈

 もう一方の《地下世界の人脈》に関しては、前環境の「ジャンド(赤緑黒)・ミッドレンジ」などで採用されていたので、その凶悪さは身をもって体験している方が多いでしょう。愚直にライフを狙ってくるビートダウン相手には厳しいものの、それ以外のマッチでは初手にあって最も嬉しいカードですね。

 ミラーマッチでは、《地下世界の人脈》を片方だけがキャストしてしまうと一方的なゲームになりがちですが、それを考慮して2ターン目から《変わり谷》でアタックし始めるのは有効です。

変わり谷

「青黒フェアリー」ミラーマッチにおける《苦花》を持つものと持たざるものしかり、持たざるものが狙うはライフただ一点のみ。もちろん除去には注意が必要ですが、相手がタップアウトした際には常にアタックにいけるように、土地は《変わり谷》から置くように心がけておきましょう。

~《海の神、タッサ》なんかに負けないぞ!《死者の神、エレボス》~

死者の神、エレボス

 《海の神、タッサ》ほど万能ではありませんが、ある時は5枚目の《地下世界の人脈》として、またある時は「破壊不能」なブロッカー兼アタッカーとして活躍してくれるのが《死者の神、エレボス》さんです。

 死者の神なのに「威嚇」も持ってないなんて…と最初に使った印象は最悪でしたが、その代わり(?)に付いている「対戦相手はライフを得られない」能力は思いのほか優秀なものでした。ミラーマッチにおける《アスフォデルの灰色商人》や《エレボスの鞭》、はたまた「エスパー・コントロール」の《スフィンクスの啓示》の効果を半分無効化したり、このデッキにとって天敵と言える《ヴィズコーパの血男爵》が出てきてもダメージレースを可能にしてくれたりと、その能力は見た目以上に役に立ちます。

 もしも今後コントロールデッキで増えるようであれば、メインから2枚目を投入してもいいくらいのカードだと思います。

 やまけんさんは準々決勝でSam Blackの駆る「青単信心」に敗れてしまったものの、その後このリストはMagic Online(以下MO)上でも現実世界でも大流行し、翌週に行われたグランプリ・ルイビルでは見事に優勝の座を射止めています。世界中の多くのプレイヤーたちから称賛されたこのデッキをぜひ一度手にとってみて、《群れネズミ》の強さを実感してください。

「赤単信心」

Kamiel Cornelissen

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 前評判の高かった「赤単」系のデッキで唯一のトップ8入りを果たしたのは、殿堂顕彰者であるKamiel Cornelissenでした。カバレージを読んでみると、どうやらKamielはリミテッドの練習0、スタンダードの練習わずか数日のみで今大会に臨んだようなのですが、それでトップ8に残ってしまうあたり流石は殿堂選手だと感心せざるを得ません。

鍛冶の神、パーフォロスパーフォロスの槌

 メインデッキから搭載された《鍛冶の神、パーフォロス》と《パーフォロスの槌》を見て分かるように、このリストはかなりコントロールを意識した作りになっています。

 ただし「赤単」系のデッキにとって最大の誤算だったのは、あまりにも「青単信心」デッキが多かったことです。「青単信心」があそこまで蔓延するとは事前に予想しづらかったでしょうし、それでなおトップ8に入賞したKamielは本当にお見事というほかありませんが、今後このデッキの使うのであれば、メインから《ミジウムの迫撃砲》の増量は必須になるでしょう。

ミジウムの迫撃砲

 《ニクスの祭殿、ニクソス》が4枚入っているため「超過」しやすいですし、《波使い》本体以外はほぼ全てのクリーチャーを殲滅することができるので、対「青単信心」の必殺兵器になりえます。「信心」カウントは少し不安定になりますが、《燃えさし呑み》あたりと入れ替えるといいと思います。

「コロッサル・グルール(緑単タッチ赤信心)」

三原 槙仁

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 単純な爆発力という意味では、「青単信心」すら凌ぐ可能性のあるデッキがマッキーさんの「コロッサル・グルール」です。4枚投入された《ニクスの祭殿、ニクソス》、そしてそれと組み合わさることで爆発的なマナを提供してくれる《旅するサテュロス》をご覧いただければ分かるように、神とマナへの信仰という面でこのデッキの右に出るものはいません。

旅するサテュロスニクスの祭殿、ニクソス

 《エルフの神秘家》から複数枚の《炎樹族の使者》へと繋ぐことができたなら、2ターン目にして《ニクスの祭殿、ニクソス》から生成されるマナは5マナを超えるので、そうなってしまえばあとは《世界を喰らう者、ポルクラノス》、《狩猟の神、ナイレア》、《高木の巨人》でやりたい放題というわけです。

 この手のデッキでは4枚採用されてしかるべきはずの《ドムリ・ラーデ》が3枚になっていますが、代わりにこのデッキの主役を務めるのが《獣の統率者、ガラク》です。

獣の統率者、ガラク

 6マナと重いだけあって、その「+1」能力は歴代のプレインズウォーカーの中でも最強クラスのものでしたが、マッキーさんの手によってようやく真価を発揮できたと言ったところでしょうか。そのような化け物染みたプレインズウォーカーがマナクリーチャーや《ニクスの祭殿、ニクソス》の助けを借りて最速だと2~3ターン目に出るとあらば、これを使わない手はありません。

 このデッキは先ほども申し上げた通り、環境内でも随一の爆発力と面白さを兼ね備えたデッキだと思います。「青単信心」デッキにメインから《潮縛りの魔道士》が入っていたりと、メタゲーム的にやや損な立ち位置にいる感は否めませんが、仮想敵がはっきりとした今ならば、《霧裂きのハイドラ》を増量したりと対策も可能でしょう。

「青単信心」には《霧裂きのハイドラ》を、「黒単信心」には最大の癌である《冒涜の悪魔》対策として《垂直落下》がお勧めです。「青単信心」対策として《空殴り》もよく候補に挙がっているのを見かけますが、打点の低さゆえに「エスパー・コントロール」などに全く効かない点などを考慮して、《霧裂きのハイドラ》を増量する方が得策ではないかと思います。

霧裂きのハイドラ垂直落下

 最後に、このデッキは他の「信心」デッキと比べて伸びしろの多いデッキではないかと思います。MO上では2色目を赤ではなく青にして、《クルフィックスの預言者》などを搭載したリストもあるようですし、三度の飯よりクリーチャーが大好きだという方は、ぜひあなたなりの「コロッサル・信心」デッキを完成させてみてください。

「エスパー(青白黒)・コントロール」

Guillaume Wafo-Tapa

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 コントロールの化身、Guillaume Wafo-Tapaが選んだデッキは当然のごとく「エスパー・コントロール」でした。

 《スフィンクスの啓示》が3枚しか入っていないのは、ドロースペルが大好きなWafo-Tapaとは思えない選択で、個人的に4枚必須のカードだと思っていたので驚きました。メインデッキの《アゾリウスの魔除け》と《破滅の刃》だったり、サイドボードの《万神殿の兵士》あたりが4枚ずつ採用されているところを見るに、ある程度環境が早いと判断したのでしょう。

アゾリウスの魔除け万神殿の兵士

 また、メインデッキに《拘留の宝球》が1枚しか採用されていないこともこのリストの特徴的な部分と言えます。これはインスタントの《英雄の破滅》を優先することで、自身のターンにプレインズウォーカーや《予言》を唱えやすくするための配慮だと思いますが、環境に《海の神、タッサ》、《タッサの二叉槍》、《死者の神、エレボス》、《地下世界の人脈》のようなクリーチャー以外のカードが増えてきているため、現状では《拘留の宝球》の増量をお勧めします。

「エスパー・コントロール」のカウンター呪文は《解消》3枚が一般的ですが、1枚か2枚を《中略》にしておくと相手の裏をかくことができ、なおかつ中盤戦の手数も増えるので重宝します。対処法の限られた《海の神、タッサ》と《地下世界の人脈》を後手で打ち消せる点も秀逸ですし、現在は重いカードが強い環境なので、中盤から終盤にかけても比較的少ないマナで対戦相手の重要なスペルをカウンターすることができます。

解消中略

 それと、以前PV(Paulo Vitor Damo da Rosa)が自身の記事上で

「エスパー・コントロールは本選のメタゲームを読み間違えると結果が出ないデッキだ」

 という指摘をしていましたが、これは現在のコントロールデッキ全てに当てはまる事象だと思います。

 調整中は自分たちの調整内容を信じて、デッキリストをそれに合わせて最適化するしかないので、本選のメタゲームが自分たちが想定したものと合致すれば、これ以上ない成績を残すことができるでしょうが、もしもそうでなかった場合は悲惨な結末が待っているでしょう。

 プロツアーやグランプリのような環境の指針となる大会後であれば話は別ですが、今大会のように新環境一発目の大会でコントロールデッキが結果を残すのは至難の業だと改めて思い知らされました。それだけにWafo-Tapaの構築能力と成績は際立って映りましたが、僕も自称コントロール好きとして、次の環境からは臆することなく一からデッキ構築に挑戦してみたいと思います。

 少し脱線してしまいましたが、メタゲーム的な観点で見ると「青単信心」と「黒単信心」が幅を利かせている現状では赤いデッキは《燃え立つ大地》を採用しづらくなっているので、「エスパー・コントロール」は良い選択だと思います。グランプリ・ルイビルでもトップ8に2人入賞していましたし、コントロールデッキのお好きな方はぜひこのタイミングで「エスパー・コントロール」をお試しあれ。

「オルゾフ(白黒)・ミッドレンジ」

Paul Rietzl

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管区の隊長冒涜の悪魔

 最後を飾るデッキはPatrick ChapinとPaul Rietzlの2人で組み上げたという「オルゾフ・ミッドレンジ」デッキです。非常にバランスの良いデッキで、ほとんどのデッキに対して互角以上に渡り合うことができますが、軽いクリーチャーと除去から《冒涜の悪魔》に繋げる動きは、とりわけ赤いデッキや緑のデッキに効果的です。同デッキを使用したChapinも9位に入賞しており、このデッキの持つ高いポテンシャルを示したと言えるでしょう。

 グランプリ・ルイビルで趣向の似ている「黒単信心」が大活躍したことで、「オルゾフ」プレイヤーたちが「黒単信心」に流れてしまったためか数を減らしてしまいましたが、このデッキにはこのデッキなりの長所があり、パッと思い付くだけでも以下の三点が挙げられます。

  • 赤いデッキに強いこと
  • 強力なマルチカラーのカードが使えること
  • エンチャントに触りやすいこと

 まずは「黒単信心」よりも赤系のデッキに強いこと。《万神殿の兵士》、《管区の隊長》に加え、サイドボードの《鬼斬の聖騎士》は「黒単」にはない魅力で、これらのクリーチャーは軒並み赤いデッキに対して有効なカードです。

鬼斬の聖騎士

 ふたつめに、前述の通り復調の兆しを見せている「エスパー・コントロール」に効果覿面な《幽霊議員オブゼダート》、そして黒いデッキに鬼神のごとき強さを発揮する《ヴィズコーパの血男爵》が使えることです。前者は《英雄の破滅》の加入により、以前よりも対処されやすくはなってしまいましたが、依然として《拘留の宝球》や《至高の評決》の効かない強力なクリーチャーであることに変わりはありません。後者は「黒単信心」に対する強烈なアンチテーゼで、「プロテクション(黒)」と「絆魂」で一方的なダメージレースを演出してくれます。

幽霊議員オブゼダートヴィズコーパの血男爵

 みっつめはエンチャントに触りやすい点です。各種「神」すらも対処できる《消去》が落ちてしまったのは残念でなりませんが、「神」以外のエンチャントであれば《損耗》や《隔離する成長》といった白いカードで対処することが可能です。

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 上記の理由に加え、《太陽の勇者、エルズペス》が使えることも「オルゾフ」デッキの特権のひとつなので、赤いデッキが多いメタゲームであったり、普通の「黒単信心」では満足できないという方はこのデッキを思い出してみてください。

 本編は以上です。現在のメタゲームを簡単に整理すると、プロツアー「テーロス」を制した「青単信心」、そしてグランプリ「ルイビル」を制した「黒単信心」の二強状態で、それらのデッキが《燃え立つ大地》を締め出してくれたおかげで「エスパー・コントロール」が復権してきている最中といったところでしょうか。このまま「信心」デッキの天下は続くのか、はたまた他のデッキが巻き返しを見せるのか。その辺りのメタゲームの流れは、次回の記事で追って報告させてもらいたいと思います。

 最後にプロツアー「テーロス」で最も異彩を放っていたこのデッキを紹介してお別れしたいと思います。

プロツアー「テーロス」の一押し~「ディミーア(青黒)・コントロール」

八十岡 翔太

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 いついかなる時でギャラリーの期待を裏切らない男、それが八十岡 翔太です。これほどまでにパーマネントの少ないデッキで《波使い》を使用する発想はおろか、《予知するスフィンクス》なんて成績上位者百十数名の中でヤソさんとAlexander Hayneしか採用していませんでした。

予知するスフィンクス

 ただ、僕のような凡人であれば真っ先に4枚採用してしまいそうな《英雄の破滅》が2枚に抑えられていたりと、謎に包まれた脳内調整の結果は随所に表れているようです。一体どうやってこのようなデッキを脳内調整だけで完成させるのか…ぜひとも、ヤソさん本人の構築秘話を読んでみたいですね!

 それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

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