Semifinal Feature Match: Kai Budde VS Patrick Mello

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By 森慶太

ドイツ人同士の潰しあいとなった PT 準決勝。
Budde は 2 体の Voice of All に代表される青白をベースに 1 パック目の 8 手目(!)にまわってきた Sabertooth Nishoba を加えたタッチ緑の素晴らしいデッキ。同朋の Mello も及第点以上の出来の典型的な赤黒を構築してきており、下馬評では 6-4 くらいで Kai Budde 有利との声が強かった。
ちなみに、もしも Kai Budde がこの PT バルセロナを優勝するようなことになれば、同一シーズンでの PT を 2 回制覇するという大偉業を成し遂げることになるだけに、そういった意味での注目度も高かった。

German Hero, Kai Budde

Game 1

先攻を取れたのは Patrick Mello であったが、この PT バルセロナの Television Match の初っ端に登場したのは後手 Kai Budde の Samite Pilgrim であった。これに対して Mello は 3 ターン目に Caldera Kavu を。その返しには Budde から Benalish Lancer がノンキックで繰り出され、第 4 ターンもお互いが Smolding Tar と Voice of All(Protection:Red)を展開するという目の離せない展開となった。

後々のガンとなりそうな Samite Pilgrim を 5 ターン目の Shivan Emissary で除去し、厄介な Voice of All も Annihilate で葬り去った Mello ではあったが、残念なことに、その「後々」という状況が訪れることはなさそうだった。

何せ、Budde はさらなる Voice of All と Sabertooth Nishoba を展開し、凄まじい勢いでのビートダウンを開始したのだから !

重要な「黒い除去」を使ってしまった直後の Protection:Red の軍勢はいかんともし難いものであったようで、Mello はこれに対してノーガードでの殴り合いに活路を見出すべくキッカーの Kavu Aggressor や Pouncing Kavu を召喚して一縷の望みにすがった。

しかし、Pollen Remedy という 1 枚のカードによってそれもかなわなかったのであった。

Kai Budde 1-0

Game 2

先攻 Mello は一度のマリガンを余儀なくされたものの、素晴らしいハンドと巡りあえたもので、Rogue Kavu を第 2 ターンに召喚して、続くターンに Sinister Strength をエンチャントするというゲームプランを手に入れたのだったが、Sinister Strength の方は Prohibit されてしまったのだった。
それでも、 Budde の 3 ターン目の Tower Drake を即座に Singe するなどして、この Kavu 1 枚こっきりで 6 点ものダメージを叩き出したのだった。

Budde も Voice of All (もちろん Pro:Red)と Darigaaz's Attendant を召喚して防御網を敷いた上で、そのうちの Voice でもって攻撃を開始。なぜなら、Mello が戦線に加えてきた Kavu Aggressor と Caldera Kavu も、手札の Restrain と Pollen Remedy がどうにかしてくれるであろうからだ。
しかし、Mello もトップデッキしてきた Terminate で唯一のブロッカーであった Attendant を除去してから突撃。たまらず Budde も Restrain で Caldera Kavu からのダメージをプリヴェントするが、 一気にこれでライフが 10 対 16 となってしまったのだった。

手札にあった最後の有効牌、Hunting Drake でもって Caldera Kavu をバウンスした Budde であったのだが、それも間もなく Shivan Emissary で除去されてしまった。その後のドローが 4 枚連続して土地であったという不運に見舞われ、Kai Budde はこのゲームを落としてしまったのだった。

Patrick Mello 1-1

Patrick Mello(GER)

Game 3

またしても Mello が 2 ターン目に Rogue Kavu を、Budde が 3 ターン目に Tower Drake を展開するという立ち上がりであったが、前のゲームと異なっていた点として、Sinister Strength がエンチャントされることがなかったのと、Drake の除去に使われたのが Singe ではなく Tribal Flame であったことが違いとして挙げられるだろう。

Budde が Razorfoot Griffin を 4 ターン目に召喚してきたのもこれまでにはない筋書きであったが、Mello もまた Backlash でもって強引に道をこじあけての攻撃を敢行したのだった。

Restrain を持っていた Budde は 5 ターン目に Griffin で攻撃を行ってから Stormscape Apperentice を召喚。Ravenous Rats で Dream Thrush をディスカードさせられるも、続くターンには Aurora Griffin 、さらに続けて Hunting Drake を召喚して Caldera Kavu をバウンス・・・
気が付けば 3 体の 2/2 航空戦力が Budde の攻撃陣として居並ぶこととなり、これを除去しきれなかった Mello はこの一戦を落としてしまうことなった。

Kai Budde 2-1

Game 4

決勝への道に王手をかけた Kai Budde は、まさしく王者の貫禄を思わせるかのような試合運びを見せることになる。まさしく、吸い付くようなドローというやつであった。

まず、第 1 ターンに Sunscape Apperentice を召喚。これで Mello の 第 2 ターンの Rage Weaver を相打ちとし、Mello の Kavu Aggressor 召喚には Benalish Lancer の召喚でもってこれに応え、 Mello が Sinister Strength を引き当てて Aggressor を強化した直後にも Repulse を見事にトップデッキしてみせたのだった。

しかし、Kai Budde の真骨頂はまさにここからだった。

5 ターン目に Caldera Kavu を召喚することで戦線の再構築を図った Mello にトップデックした Hunting Drake をもって対抗。明らかにライブラリーからもたらされたカードがそのまま登場した形であったため、さながら、「またしてもトップデッキした」ことを Mello に見せつけることで揺さぶりをかけているかのようでさえあった。

そして、Mello は罠 にはまってしまう。
航空戦力にしてやられてしまった 3 戦目を思い出したのか、Huinting Drake を即座に Annihilate してしまったのだ。
確かに、この Drake を除去しないことにははじまらないかもしれないが、結果として、Kai Budde のライブラリーのトップには、赤い火力では決して葬ることの出来ないゲームエンダーが隠れ潜んでいたのである。
もしも Mello がこの Annihilate を躊躇っていたとしたら・・・ ?

詮無き仮定形の話はここまでとしよう。

事実として、Kai Budde は第 6 ターン目のそのドローとして、Sabertooth Nishoba を引き当てた。そして、さらに 7 ターン目に Restrain をドローしてきた上で攻撃を敢行し、またしてもノーガードの殴り合いに打って出た Mello にとっては致命的なライフ面でのアドバンテージを得たのだった。 Restrain というカードにはキャントリップがついている。
そして、そのドローは戦況を大きく左右する Benalish Trapper であり、そのキャントリップのおかげで 1 ターン早く Prohibit をドローできたのだった。

Budde の側から見ていると、Annihilate を「撃たせた」あたりのくだりも含めて、まさしく完璧な試合運びであったといえるだろう。
トップデッキと呼ばれるに値するであろうドローを繰り返し、それはさも当然のことであるかのように思われただから不思議なものであった。

Kai Budde に若くして王者の風格ありか。

Kai Budde 3-1 Patrick Mello

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