Quarterfinal Feature Match: Kai Budde vs Albertus Hui Chin Law

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By 中村聡

 かたや、世界選手権とプロツアーの二冠を抱き、もはや押しも押されぬマジック界のビッグネームである Kai Budde 。かたや、 Tom Chanpheng 、藤田剛史に続いて、三番目にベスト 8 に名乗りをあげた Albertus Hui Chin Law 。 Law もまた、2000 年度マレーシア・ナショナル準優勝、PT 東京 13 位、GP クアラルンプール・ベスト 8 などの実績を誇るプロツアーの常連である。プロツアー東京に引き続き、アジア旋風が巻き起こるか、興味のつきない対戦が始まった。

Game 1

 先手は Kai。双方マリガンなし。両者とも 1 ターン目に Island をセットしあい、トリッキーな長期戦を予測させるスタートを切った。
 最初に動いたのは先手の Kai。Obsidian Acolyte から Samite Pilgrim とつなぎ、非力ながらじりじりと Law のライフを削りはじめる。対して、Law の出足は鈍い。青・黒の主要なマナには揃ったものの、低マナ域のブロッカーを引けず、Acolyte のために Mourning、Recoil という対クリーチャー・カードも封じられてしまっていたからだ。
 やむを得ず Traveler's Cloak を敵 Acolyte につける Law。このカードがデッキに入っていること自体がドラフト失敗を匂わせる上に、最初の呪文がサイクリングのためだけに唱える Cloak というのはまさに暗雲立ち込めるスタートと言えるだろう。
 その後も、Kai は Benalish Lancer (2/2)や Stormscape Apprentice を展開。さらに Exclude と Repulse、Acolyteの能力によってブロックを封じて、ライフ差を 20 対 9 まで大きく広げる。

 第 11 ターン。Law に待望のドローが訪れる。Mountain !!! 手札に腐っていた Magma Burst が天敵 Acolyte と Apprentice を一掃し、 形勢は一気に逆転。Duskwalker を始めとするクリーチャーが猛然と反攻に転じはじめる。
 しかし、戦況はここから一気に混戦模様を呈する。Acolyte のくびきを逃れた黒呪文を使えるようになった Law と、Sawtooth Loon で手札を整えた Kai の両者が手札をダンプしはじめたからである。しかし、この混戦を制したのは、やはり序盤に圧倒的なライフ差を稼いでいた Kai であった。Law の Cavarn harpy、Vodarian Serpent という優秀なブロッカーも、Kai の切り札 Voice of All の猛攻を防いではくれなかったのである。

Kai 1 - Law 0

Game 2

 先手を選んだ Law は、ふたたび大変苦しいスタートを強いられた。初手に 2 枚あった Island に続くべき土地を第 11 ターンまで引けなかったのだ。
 Stormscape Apprentice と Tidal Visionary しか召喚できない Law に対して、Kai の優秀な飛行クリーチャーの群れが襲いかかり、ライフを 13 まで削ってしまう。
 ここから逆転する手立てはほとんどないはずだが、Law は土俵際で粘りを見せる。なんとか 4 マナ目をそろえて、Collective Restraint をキャスト。Kai の攻撃のスピードを一気に鈍化せしめたのだ。
 しかし、抵抗にも限りがあった。Visionary と Harpy の防衛陣を、Kai の Benarish Trapper がこじあけた時、もはや Voice of All を遮る者は存在しなかったからである。

Kai 2 - Law 0

Game 3

 幾度見直しても、サイドボード候補の中にも救世主は見当たらない。逆転の可能性を信じて先手を取った Law のドローは、またしても苦渋に満ちたものであった。  6 枚の土地と、Urborg Shambler。Game 2 で土地不足に苦しんだ Law はこの手札を受け入れることを選択した。
 マナには困らない。あとは、優秀なカードをドローすることができれば…。
 しかし、三度 Law の願いはかなわなかった。
 第 7 ターンの Shambler。第 9 ターンの Exclude された Duskwalker。第 11 ターンの Phyrexian Bloodstock。第 15 ターンの Traveler's Cloak。第 17 ターンの Tidal Visionary。そして、最終ターン直前に召喚した Urborg Drake。これらが、Law が唱えることができた呪文の全てであった。残るドローはほとんどが土地、土地、土地、土地…。

Kai 「手札は Harpy ばかりかい? 」

 正確に言えば、なお 3 枚の土地と、1 枚の Harpy。この発言や、Exclude 撃ち時に見られるKai の適切な手札に対する洞察と、見事なデッキ。Shambler と Visionary、Harpy と Bloodstock など、噛み合えば劇的な効果を期待できる Law のデッキのポテンシャル。今少し Law の引きがかみあっていたら、ずっと白熱した展開を見ることができたのではないか。
 言ってもせんなきことではあるが、ギャラリーにとっては残念な結果であった。

Kai 3 - Law 0

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