Finals Feature Match: Ben Rubin vs Jay Elarar

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By 中村聡

 宿敵 Jon Finkel を打ち破った Ben Rubin と Zvi Mowshowitz を倒した Jay Elarar。Masters 招待選手を表現するには、はなはだ陳腐な表現ではあるが、いずれもベスト 8 に残っても誰も驚かないスーパーサイヤ人同士の対戦である。
 しかも、Ben はすでに一度 Masters を制している。トレードマーク のスーパーマン T シャツをはおる Ben が、トーナメントプレイヤー全員が羨むビッグマネーを再び手にするのか。はたまた、イヤリングをしたハンサムボーイ Jay がそれを阻止すると同時に、初の栄冠をつかむのか。
 「心から楽しんで、最高の時間をすごしてください。」
 テレビカメラが注目する中、静かな声でジャッジが告げ…、決勝戦の幕が開いた。

Game 1

 先手 Jay のデッキは「赤緑ビートダウン」。全色中白眉の効率を誇るクリーチャーの群れを先導に、みるみるうちに相手のライフを削りきる。対する Ben のデッキは「 5 カラー・ドメイン」。 Collective Restraint と打消呪文で身を守りながら、不死身の Questing Phelddagrif の一撃で、ごっそりとライフを吹き飛ばす。
 Ben のマナと手札が整うまでに、Jay がビートダウンに成功するか否か。その成否は、Collective Restraint が何ターン目に登場するかにかかっている。
(注:私が書いたこの記事、および、PT Quarter Final の Kai vs Law 戦は、先手の最初のターンを第1ターン、後手の最初のターンを第2ターンとし、以後同様にカウントしている。)

 先手のJayは、形ばかり迷ってみせた後、手札をキープすることを宣言。Ben もキープ。両者、良好な手札に恵まれたようだ。
 理想系の赤緑の速さは尋常ではない。2 体の Blurred Mongoose から、ノーキックの Skizzik につないだ Jay は、Ben のライフの半分以上を削り落とす。それまでにかかったのはたった 7 ターンという早業である。

 対する Ben は、Star Compass でマナを加速し、Skizzik の辻斬りを受けたターンの終了時に Fact or Fiction をキャストする。めくられたカードは、Swamp、Fact or Fiction、Allied Strategy * 2、Global Ruin。Ben の窮地を救ってくれる即効性の対策カードは含まれていない。あえてあげれば、Swamp だけが次のターン影響する可能性のあるカード、それ以外は、Benが手札やドローで場をしのいだ後に問題となってくるカード群である。
 Jay が選んだ分け方は「Swamp、Fact or Fiction」とそれ以外。「生き残るには前者しかないだろ。手札と次のドローに自信があるなら好きにしな。」という前者を取らせようとする分け方である。カードとして強いのは後者だが、「後者を打てる余裕を作られたら、もう負けたも同然。だったら何枚持っていかれても一緒。」というわけだ。
 Ben は当然に前者を選択する。後から思えば Jay の選択は若干弱腰だったかもしれない。前述の考え方を徹底するならば、Swamp とそれ以外でも前者が選ばれた可能性もあるからだ。

 続く第 8 ターン。Ben は若干長考する。ここが、ゲームを左右するターンなのだ。  結局 Ben は Swamp を置き、Fertile Ground をエンチャントしただけでターンを終了する。マナは 4 マナ残されている。
 第 9 ターン。ドロー後の Jay の手札は、Thornscape Familiar、Mangoose、Skizzik、Urza's Rage。使える土地は 4 枚。Ben のライフは 9 点。Jay は再びノーキックで Skizzik をキャストする。あわよくば、このターンでゲームを決めようという行動だ。しかし、Ben の手札には対応する手段が用意されていた。Harrow でマナを整えたあと、Absorb でその生きた火力を打ち消してしまう。そしてライフ回復の結果 Mangoose 2体に殴られたあとも、Ben のライフは 8 を維持していた。
 そして第 10 ターン。Ben は待望の Collective Restraint をキャストする。基本地形は 4 種類。Ben が最も死に近いターンを切り抜けた今、形勢は完全に逆転した。

 もはや Jay にできることは、火力圏内に入るまで、ちまちまと 2/1 クリーチャー 1 体で殴ることだけである。しかも、その努力が実を結ぶ可能性は極めて低かった。
 Ben は、まず Riviving Vapors で Spite/Malice を引き当て、13 ライフという安全圏に逃げ込んだ。続いて、「なぜか最後の手札として残っている」Fact or Fiction を唱え、最後の関門「攻撃手段の確保」まで突破してしまったのである。
 Jay が苦笑しながら投了を宣言した時、場には監禁されたトークンの山が残されていた。

Ben 1 - Jay 0

Game 2

 Jay は重い 187 クリーチャー達をサイドボードに移し、Thunderscape Battlemage と Overbundance に差し替えた。これでうまくいけば、エンチャントを割り、ドローカードに頼った相手の動きを封じることができるはずである。
 メインでは不利だったが、これで互角に戦える… Jay もそう考えていたかもしれない。

 その期待にも不安の影が押し寄せはじめる。
 先手、Jay のドローに土地の姿が全くなかったのだ。やむを得ず宣言したマリガンの後の手札も、Familiar、Raging Kavu、Forest *3、Shivan Oasis。絶対条件である速攻こそ約束されているものの、後続の攻め手が全く見えない状態だ。
 その不安が的中するように、Jay の攻勢は Game 1 よりはるかに早く終結を迎える。Familiar を Spite され、第 8 ターンに登場した 白マナを構えた Phelddagrif が Ben 陣営の前に鉄壁の防衛ラインを築き上げてしまったのである。
 この時点で、Jay の手札は、Familiar、Scorching Lava、Ghitu Fire の 3 枚。Ben の残りライフは 12。  自分の引きを信じるしかない。Jay はそう覚悟を決めたのだろう。カバが登場したターンエンドに 2 点火力を叩き込み、次のターンから、1 体づつの損失を覚悟でフルアタックを開始した。

 第 10 ターン。ターンプレイヤーの Ben は、Jay の気配の変化を敏感に感じ取っていた。最悪の手札を想定し、自分の敗れる可能性を冷静に分析する。残るライフは 10。相手の手札は 1 枚。相手の場には、2 体の Familiar と 3 枚の Forest、そしてShivan Oasis。明らかに自分が優位であり、これを逆転される可能性は、X火力の連続トップデッキ以外にはありえない。
 分析を終えた Ben は、冷静にゲームを決定づける呪文を唱えた。
 Global Ruin。  第 18 ターン。2体の Phelddagrif が天空から最後の攻撃をしかけた時も、Jay が使用できる土地は森 1 枚のままであった。

Ben 2 - Jay 0

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