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言わずと知れた天下無敵のABU、ここまでの成績を見ればもはや説明は不要だろう。
おそらく負けても決勝行きはほぼ確定と言う状況ではたしてどのようなドラフトを見せてくれるのだろうか?
Dekiru-Kana ?
ここまで順調な東野、藤田コンビだがはたして世界のABU相手にどれだけやってくれるのだろうか?そして PT 東京に続いて藤田旋風が巻き起こるか!?
ひとつ言っておきたいのはこのドラフト中マイクの不調等でかなりプレイヤー間での混乱があり、特にフューチャーマッチテーブルはカウントをするジャッジからも離れており混乱の度合いが激しかった、そういうわけでところどころサバイバルのようなドラフトをしているところがあるがけしてそれはミスチョイス等をしているわけではない、彼らが通常のドラフトとは明らかに違う時間で必死に応えを模索した結果なのだ、そこを踏まえておいて欲しい。
先攻は Dekiru-Kana ?
インベイジョン第一パックから《火葬のゾンビ》と第九戦と同じく好調な滑り出し、藤田も《ベナリアのわな師》を取り勝利の方程式を進み始める。
ABUも定石にそって赤黒には白青を当てメタ勝ちを狙う。そして Fuller のパックで《剣歯ニショーバ》が出現し赤黒路線の東野にドラフトでの大きなアドバンテージを得る。そして続く Williams のパックでは《復活するものトリーヴァ》と怪獣が連続で出現する、しかしABU側にはトリーヴァを使える人間がいないそのまま藤田まで流れたが藤田は《アルマジロの外套》を選びそのままFullerの元に収まってしまった。こうなると止まらないABUは Williams に完璧なメタカード群をドラフトさせ、Benafel には対白用に回避能力のあるクリーチャーを中心に赤黒でデッキを構築していく。
その間、中村に《雷景学院の師匠》《点火する者デアリガス》といった強力なレアカードが追加されるがプロテクション赤のクリーチャーを多数内包する Williams のデッキにはどれも決定的な強さが有るとは言い切れなかった。パックをプレーンシフトに移してABUは対戦相手に対する徹底的なメタを見せ始める。
青黒赤の東野に対し Fuller はプレーンシフトで《発光カブー》《両性カブー》《パチンコ・ゴブリン》とインベイジョンでとったプロテクションに加えてさらに東野に対するメタを完成させていき、対する東野はカードの出方こそよくないものの必死にデッキになるように食い下がっていった。
《排撃》、《はね返し》といったバウンスを中心にしたデッキにこそ仕上がっているもののプロテクション黒どころか青すらも内包する Fuller のデッキに対してはあきらかに不利な状況である、唯一の希望は《フィレクシアの吸血兵》×2 が Fuller にたいして効果があるところだろうか。そんなチームメイトの苦境を見ながら藤田は必死に benafel 対しての効果的なカードをドラフトしていく、マイナス気味なチームの雰囲気を自らの勝利で覆そうとする。
ドラフト終了時での Dekiru-kana ? の勝算は決して高いものではない。
しかも相手はあのABUである。だが国内 GP である以上地元の意地を見せてもらいたいところである。もしもこの苦境を Dekiru-Kana ? が乗り越えられたなら私は惜しみない拍手と賞賛を送ろうと思う。