第2回「カードを作るのは君だ!」

更新日 Feature on 2003年 7月 17日

By Mark Rosewater

Working in R&D since '95, Mark became Magic head designer in '03. His hobbies: spending time with family, writing about Magic in all mediums, and creating short bios.

 皆さんの希望が集められた結果、第2回「カードを作るのは君だ!」では、メカニズムAが採用されることになりました。このカードは、作者であるラルフ・タイスさん(全メカニズムの作者名は、別な場所で発表します)によって、とりあえずこう名づけられています。

 

[ガルザルスゴの鍬]

アーティファクト

あなたは、あなたの墓地にある土地カードを、あなたの手札にあるかのようにプレイしてもよい。

 投票結果は以下の通りでした。

メカニズム A 2555 29.84%
メカニズム F 2233 26.08%
メカニズム I 2160 25.22%
メカニズム E 1615 18.86%
合計 8563 100.00%

 [ガルザルスゴの鍬]をプレイしてみるのは“トマト”の開発チームに渡すとしまして、ここから私たちはカードのクリエイティブな方向へ進むとしましょう。第1回の「カードを作るのは君だ!」と同様に、まずはカードのコンセプトを作るところから始めようと思います。前回参加していなかった方、あるは単純に覚えていない方のために、短期集中講座を開くことにしましょう。

 カードコンセプトとは、アーティストにカードがどのようなものであるかを伝え、カードイラストを描くのに十分な情報を彼らに与えるためのものです。かつて、特にウェザーライトサーガの頃は、物語の筋書きを伝え、登場人物に一貫性を持たせるために、これは非常に細かく指定されていました。しかし現在は、環境に独自のイメージを与えるための様々な物を混在させるために、クリエイティブ・テキストはできるだけシンプルになるように心がけられています。

 手っ取り早く理解してもらうために、以下にカードのコンセプトの作成においてすべきこととすべきでないことを並べてみましょう。

良いカードのコンセプト:

  • それの適切な描画のために必要な情報だけを含んでいること。

  • アーティストが独自のイメージを描くために、不要な詳細を含んでいないこと。

  • アーティストに、そのカードの能力が具体的にどう動いているのかの全体的なアイデアを与えること。それがダメージ呪文だとしたら、それは火なのか、溶岩なのか、稲妻なのか? 再生するクリーチャーなら、それを実際の姿にどう反映するのか? 例えば、タップして1点のダメージをクリーチャーやプレイヤーに与える赤のウィザードがいる場合、そのコンセプトは「プラズマの球を発射する赤のウィザード」となるでしょう。事実、マジックのアーティストのすべてがゲームについて理解しているわけではありません。分かりやすく、専門用語は抜きで。

  • シンプルであること。全般的に、あなたのコンセプトに必要な人や物が少なければ少ないほど、イラストは良いものになります。つまり、クリーチャーカードだとすれば、それを素晴らしいものにするためにアーティストが焦点を当てるのは一つだけ、すなわち、描かれるクリーチャーになるわけです。

  • ゲーム全般に適切であること。あなたは気味の悪いイラストが好きかもしれませんが、そうでない人もいます。ある程度の雰囲気というものは残してください。

悪いカードのコンセプト:

  • アーティストに細かいところまで指示を出すこと。カメラアングルや、様々な細かい事項(赤のウィザードは、髪が赤いとか、山羊ヒゲがはえているとか、紫の水玉の赤いマントを着ているとか)、動作や場所の詳細まで指示を出すのは意味がありません。赤いウィザードの例で言えば、我々が言うべきことは単にウィザードがプラズマの球を発射できる、とそれだけでいいのです。それをどうアーティストが描くかは、彼らに任せておきましょう。それでは、どれが必要な情報で、どれが細かすぎる指示なのか? あなたが判断してください。カードが何であるかとかどう動くかとかに必要無い表現なら、それは外してください。例えば、あなたがCrush of Wurmsのコンセプトを作るとして、非常に重要なのはそこに3体のワームを描くことです。というのも、それがカードがすることだからです。一方で、それがケンタウルスを食っているなどということは、必要の無い詳細ということになります。

  • カードのイメージや色を無視すること。あなたが青いカードを作るなら、それは炎を武器とすべきではないでしょう。

  • カードのありとあらゆる能力を取り込もうとすること。カードを描くためにあらゆる物に焦点を当てようとすれば、焦点のぼけた混乱したものになってしまいます。どれがカードにとって一番重要なのかを判断し、それに集中してください。残りはアーティストがやってくれます。

  • 長くなりすぎること。アーティストはあなたほどはゲームを知りませんし、彼らのスケジュールも通常は一杯なので、ややこしい込み入ったコンセプトに対して時間や知識を割くことはできません。

 最後の点は特に重要です。というのも、我々はこのコンセプトを100文字(英語なら25語)以内に限定して募集するからです。さらに、一人につき投稿は一つだけですので、一番のやつだけにしてください! イメージを広げまくってみましょう。幸運を祈ります!

 締め切りは、6月30日の24時(太平洋標準時)です。我々は応募の中から優れたものを5~10個選んで、また投票にかけたいと思っています。いいですか、一人1個だけ、100文字(25語)以内ですよ!

 お楽しみあれ!

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